ニュース 2026.07.01

タクシー 新たな電話共同配車サービス 広島最大の380台に拡大

 新たなタクシー電話共同配車サービス「Notte!(ノッテ)」が昨年5月の開始から対応車両を100台増の約380台とし、地元で最大規模に拡大した。4月に大竹交通の広島営業所(西区観音新町、木本慎吾社長)、さいきタクシー(佐伯区利松、山下優治社長)が参画。立ち上げメンバーのカープタクシーグループと宝塚タクシーグループの計5社、昨年に加わったドリーム交通(南区楠那町、坂内慎治社長)を合わせ、旅客輸送網を充実させている。当面は500台規模を目指す。

 南区大州に共同無線室と専用回線を設け、迎車先を聞く。GPSで最寄り車両を見つけ、各車両の端末に地図情報を自動配信する仕組み。オペレーター11人。一般的に個別企業で依頼を受けた場合、空き車両がなくて別の会社に何度も電話させてしまうことがある。窓口と配車指示を一元化することで相互に補う。

 業界は人手不足や人件費の面で小規模企業が配車係を確保しづらくなっている。共同化によって人的資源の効果的な運用や配車時間の短縮、リピーター獲得を図る。この数カ月のサービス全体の電話件数は毎月4~5万件で推移。従来と比べ、件数と実車率ともに1割向上した。

 若い層を中心に配車アプリが普及する一方、電話であれば複雑な内容も相談しやすく、スマホに不慣れな高齢者を含めて配車係とのやり取りを好む人も多い。利用者に安心感を与える強みを生かしつつ、9月ごろに新システムを導入することで混雑時間帯の対応を効率化する。オペレーターが電話で応答した後、AIが到着予定車両や推定時間の案内を自動で行う。

 車庫の位置や乗客輸送の動線などの関係から空き車両の居る地域が偏らないよう、各地域で1営業所以上の体制を目指している。新規加入3社の台数は大竹交通の広島営業所が22、さいきタクシー35、ドリーム交通34台。大竹交通は、安芸交通(熊野町)からの事業譲受で4月に同営業所を開設した。今後は安佐北区、南区宇品、西区商工センターを中心に加盟を呼び掛けていく。

 各社が独立性を維持したまま配車だけを共同化する仕組みで、車両の屋上灯の隣に専用灯を、ドアにサービス名を掲示している。カープタクシーと宝塚は共同無線室の電話番号082―287―0011に一本化する予定。それ以外の会社は運用に慣れるまで、従来の番号を共同無線室に転送する。迎車料金200円、時間指定予約300円。マル協チケットを利用できる。

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