広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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〝データ〟共通言語に健康づくり 保険者、生活者向け両輪で推進
データホライゾン / 瀬川 翔 社長

健康寿命の延伸と医療費適正化を目的とした「データヘルス計画」の導入支援に全国自治体を飛び回っている。昨年7月1日付で、創業者で上場を果たした内海良夫会長から社長を継いだ。レセプトデータや健診情報に基づき効率的、効果的に重症化予防や健康増進を促す保健事業のデータヘルス。IT大手ディー・エヌ・エー(DeNA、東京)でヘルスケア事業をけん引した経歴をどう生かし、データヘルス事業を拡大していくか、意気込みを聞いた。
―全国自治体を回る中で、気付かれたことがありますか。
 現場を知る大切さです。自治体(市町村国保や後期高齢者医療広域連合)の方と直接会って話すことを大事にしたい。地域によって気候や風土も違えば、健康づくりの向き合い方も違ってくる。例えば、1日の目標歩数を掲げても降雪量の多い地域では歩くことさえ困難。代わりに雪かきや雪下ろしが身体を動かす大きな指標になる。自治体は全国1700超の市町村を数えるが、自分の足で見て回り地域特性を確認しながらデータヘルスを進めることが必要と感じている。    

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話題のお店を取材!
段原キッチン sole / 二神 正文 代表

昨年12月でオープンから10年目を迎えた隠れ家的な創作イタリアン。チーズとパスタに力を入れており、「ブッラータチーズのボロネーゼ」、「黒トリュフのクリームパスタ 」などを提供する。
「ほとんどのお客さまがご注文くださる『名物!炎のリゾット』は、大きなチーズの器でフランベしてから、お客さまの目の前で仕上げます。ダイナミックで迫力満点の調理法にご注目ください」
 日常使いからデートや女子会、貸し切りでの会社の集まり、記念日まで、さまざまなシーンで選ばれる店を目指し、メニューを工夫。コースやアラカルトに加え、前菜が食べ放題のビュッフェ形式や、世界のチーズの食べ放題などのオプションを用意する。
「食べ放題用のチーズは羊のミルクが原料で濃厚なコクが特徴のペコリーノなど約7種類を用意。オリーブオイルや蜂蜜を付けたり、卓上のロースターでトロッと溶かしたりと思い思いに楽しんでもらいたい」

INFORMATION
  • ◆住所:南区段原2-13-30-102
  • ◆電話:090-9845-2213
  • ◆平均予算:3000円〜(夜・食事のみ)
  • ◆座席数:16席
  • ◆営業時間:平日午前11〜午後3、午後6〜12時ほか
  • ◆定休日:月曜
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経営者が語るスポーツ「愛」
グッドウェル / 吉井 徹 社長

2019年にFPとして独立し、昨年11月に法人化しました。中小企業経営者の個人資産と法人財務の両方について総合的にアドバイスする「法人顧問FP」として活動しています。
 呉市出身で、16年に札幌、18年は福岡で日本シリーズを観戦するほどのカープ好きです。しかし子どもの頃は巨人ファンでした。理由は、家で中継を見ながら父が発する、カープへの厳しい言葉。今となっては愛情の裏返しだと分かりますが、当時の私は素直に「ダメなチームなんだ」と思ってしまい、メディアなどで露出の多い巨人に興味を持ったのです。
 カープに目覚めたのは愛媛県の大学に進んでから。地元を離れたことで、広島の人々がたる募金で球団を支えた歴史が誇らしく感じられました。松山市の坊ちゃんスタジアムで声援を送った経験もあります。
 近年では広島からメジャーに巣立った選手を現地応援することも。ドジャース時代の前田健太投手を見にロサンゼルスに行った際は、残念ながら登板せず。22年には鈴木誠也選手を目当てにシカゴを訪れたところ、なんと直前に第1子の出産立ち会いで帰国したとの情報が。今回も空振りか、と思いましたが、ちょうど私が行った日から試合に復帰。2安打と結果も残してくれ、非常に良い思い出になりました。
 今年こそ、誠也のように打線の核となる選手の出現と、赤ヘル軍団伝統の見る人をうならせるような攻守に隙のないプレーに期待したいですね。

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記者が注目する旬の話題
高齢者に生きがい

2025年は、およそ800万人いる団塊の世代(昭和22〜24年生まれ)が全て75歳以上の後期高齢者になる。現役世代の負担が増え、医療や介護の体制維持も一段とひっ迫。40年には独り暮らしの高齢者(65歳以上)は896万人に増加すると予測(総務省)されている。戦後〜高度成長期〜バブル崩壊を駆け抜けた高齢者にとって余生をどう過ごすのか、備えは万全か、不安は尽きない。
 広島商工会議所ビル8階に事務所を置く(社)人生安心サポートセンターきらりは、主に独り暮らしの高齢者向けにさまざまなサービスを展開している。入院や施設の世話になる際の保証人引き受けに加え、認知症に備えた財産管理、生前整理、遺言の作成などをトータルサポート。司法書士法人ありがとう代表も兼務する橋口貴志理事長は、
「01年12月に独立して司法書士法人を立ち上げた頃は、前年に成年後見制度が施行されたこともあって高齢者の後見人を引き受けることが非常に多かった。しかも引き受け時には認知症が進行していて既に財産を奪われている例も目にし、元気なうちに相談できる場所が必要と痛感。11年のきらり設立につながった」
 延べ会員数は400人を超え、年齢層は45〜98歳と幅広い。会員向けには終活講演会やカープ観戦会、日帰りバスツアー、大学生との花見といった交流イベントを100回以上開催してきた。会員が病を患えば医師の説明を一緒に聞き、手術に立ち会うこともある。独りで不安を抱える高齢者に、しっかりと寄り添う姿勢が頼もしい。
「長年連れ添った配偶者との死別だけでなく最近は離婚、未婚など、独り身となる背景はさまざま。そうした高齢者を狙う詐欺師も増えている。これから訪れる超高齢社会においては、社会全体で孤立を防ぐ仕組みをつくることが大切となる」
 新たなプロジェクトが動き出した。来年夏ごろをめどに中区舟入幸町で7階建ての多世代交流施設「きらりビル(仮)」を開設する。4〜7階には賃貸の8室があり、半分の部屋には単身の高齢者が住む。残りのうち2部屋には学生などの若者、もう2部屋はひとり親家庭が入居する構想を描く。3階以下は一般向けに多目的スペースや、地域の子どもたちに開かれた「みんな食堂」を設ける。入居する高齢者には幅広い人とつながる場を提供するほか、食堂の運営に関わってもらうことでやりがい、生きがいを得てほしいと話す。
「料理ができない方であっても、例えばビルの管理や、共に入居するひとり親家庭の親が仕事で遅くなる日に子どもの世話をするなど、できることは必ずある。若い入居者には地域住民に参加してもらえるような催しの企画、実行に期待。かつての日本の村のような、血縁はなくともみんなで協力し合う環境をイメージしている。これが成功すれば今後も同様の施設をどんどん増やしたい。選択肢が増えることで、より多様な暮らし方を会員に提案できる」
 入居者が住みやすく、利用者も行きやすい施設とするため、広島大学の建築学や心理学の研究者も協力。きっかけは広大法学部卒の橋口理事長が所属する同窓組織「千田塾」で生まれた縁だったという。同大で客員教授を務めていた佐伯博章さん(地域総合設計代表)が基本計画・設計を担当。やはり地域がつながる力は大きい。

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