広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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県内新車登録 25年度は4年ぶり減の7万台
新型投入遅れやコスト転嫁が影響

2025年度の県内の新車登録台数(軽自動車や2輪車除く、運輸局の各月速報を本誌集計)は前年度比4%減の7万43台となり、4年ぶりに前年度の実績を下回った。コロナ禍の影響が大きかった21年度の6万5366台からはおおむね回復傾向にあるが、08年秋のリーマンショック以降で最多だった18年度の8万646台と比べると1万台少ない。
 主要メーカーの新型車投入の遅れや一部の供給制約、高価格化を受けた購入検討者のためらいなどが影響した。26年度の見通しとして、マツダの新型CX―5など新型車を投入するメーカーが多い。3月末に自動車税「環境性能割制度」が失効したことを受け、それまで同制度で税金が最大3%かかっていたガソリン車の伸長なども期待される。    

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話題のお店を取材!
エスカリエ / 西村 香 店長

2月にオープンしたワインとカジュアルフレンチの店。同じ場所にあったワインバー「アレアレ!デュヴァン!」の閉店を受け、常連客がオーナーとなり、再出発させた。
「店内のワインセラーには世界各国の銘柄をそろえ、お客さま自身に入って選んでもらう。一本ごとに特徴や味わいなどの手書きラベルを添え、『自分だけの一杯』を探せると好評だ。〝旅気分〟を感じてほしいと、グラスワインの原産国も毎月変えている」
 ブルーチーズのソースをかけた牛ミスジ、バルサミコ酢を使ったウナギなど独創的なメニューを用意。白ワインビネガーの適度な酸味でこってり感を抑えるなど「引き算」の味付けを心掛ける。旬の野菜を採り入れ、訪れるたびに季節の変化を感じられる。
「リピーターも増え、手応えは上々。日本酒やウイスキー、デザートやハンドドリップコーヒーも提供する。肩ひじ張らず、にぎやかに楽しめる店で、日常使いから記念日、歓送迎会など幅広いシーンで気軽に来てほしい」

INFORMATION
  • ◆住所:中区堀川町1-14レックスMB地下1階
  • ◆電話:080-9511-0200
  • ◆平均予算:5000円
  • ◆座席数:40席
  • ◆営業時間:午後5~12時
  • ◆定休日:不定休
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記者が注目する旬の話題
出光佐三の言葉

戦後間もない1953年(昭和28)に「日章丸事件」が起きた。英国がペルシア湾を封鎖し、イラン産石油の禁輸措置を行使する中、出光興産は世界最大級のタンカー日章丸を差し向け、ガソリン、軽油約2万2000キロの輸入に成功。日本に勇気を与えたとし、百田尚樹の小説「海賊と呼ばれた男」はモデルとなった同社創業者、出光佐三の気概、生きざまを描く。
 日本関係の大型原油タンカー「出光丸」がホルムズ海峡を通過。封鎖以降で初めてという。いつまで繰り返されるのか。海賊と呼ばれた出光佐三に出会って、わが生涯の指針になったという鳥井グループ会長の鳥井孝師さんは、
 ―私が出光興産の中国支社に入社後間もない、20代半ばの頃。佐三さんが自衛隊・江田島駐屯地での講演「日本とエネルギー」に訪れた折、講演を終えて西区にある「三滝荘」で宴会が催された。私は末席で、佐三さんの言葉ひと言ひと言に耳を傾けた。小声だったが、ずしりと重く、深く、あらゆる修羅場を乗り越えた者だけが放てる、まるで天の声のようであった―。
 その席で生涯忘れえぬことが起きた。事前に支店長から「広島名物をお出しするように」と指示されていた鳥井さんは当日早朝、小イワシを算段。宴が進み、佐三さんに小イワシの刺身を差し出すと、ひと切れを口にするなり「うまい」と万座に聞こえる声が響いた。
 それで佐三さんに呼ばれてそばで、英国の脅威に立ち向かって産油国イランとの直接取引の先駆けとなった日章丸事件や満鉄の技術革新、敗戦で荒れたままになっていた石油タンクの掃除を、いまの重役たちが昼夜を問わず真っ黒になってやった話を語ってくれたという。感動で身が震えるようであった―と。
 そのエピソードは若い頃の鳥井さんにとって、雲の上の存在であった石油王の佐三さんから、何物にも代えがたい勇気を教わったのだろう。
 小説はいったん物語の歩みを止めて、佐三の語録にページを割いている。
▽士魂商才。商人であっても武士の魂を忘れるな。人間として、日本人としてその誇りと恥を忘れてはならぬ。
▽法律、組織、機構の奴隷になるな。金の奴隷になるな。
 など。その後に独立した鳥井さんは何度もその言葉を繰り返し、事業の支えとした。
 いまは給油所の鳥井油業、広島埠頭運輸、松山興産を擁する鳥井グループを経営。長男の均城さん、次男の克衛さん、三男の公男さんに任せてあれこれと口を挟まない。
 港湾荷役公式事業免許の取得に必要な資本金を出資してくれた山秀商店の山本秀雄さんをはじめ、多くの人との出会いに助けられて、ここまで来ることができたと感謝の念は深い。いまも佐三さんが眠る福岡の墓に向かい毎朝、手を合わせるという。
 先日、鳥井さんからはがきが届いた。文面に、
「全国交通安全協会より無事故表彰金賞を頂きました。昭和34年4月8日、免許取得以来、銅、銀、金と三つの賞を頂きました。9月14日で満90才になります。家族みんなで喜んでくれました」
 雨の日以外は一日に4キロを歩く。出会いがあり親しくさせてもらったら末永く付き合う。これも私の信条です。どの組織も、誰にも長所があり、改善すべき課題がある。ことに人が育つまでは長い年月がかかり一生の勉強です。
 実直そのものである。

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