広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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表紙の人
光南で工場再編プロジェクト HD化後で初のM&Aも
サンポールホールディングス / 山根 令 社長

旗ポールや車止め製造で国内トップシェアのサンポールホールディングス。本社近くの中区光南に取得した約1万平方㍍の用地での工場再編プロジェクトを「ZERO(ゼロ)」と名付け、本格的な検討を始めた。昨年8月には、持ち株制移行後で初のM&Aを実行し、ステンレス製構造物を製造するタカノエンジニアリング(北広島町)を傘下に収めた。山根令社長に取り組みの背景や展望を聞いた。
ー新工場計画「ZERO」プロジェクトの狙いを教えてください。
 人口減少が進み、人手不足は確実に深刻になる。工場の自動化による生産性向上を進め、社員が働きやすい環境をつくりたい。既存工場の老朽化が進んでおり、以前から工場用地を探す中で、いい物件に出会うことができた。10年、20年先を見据えた再編に乗り出すときだと判断した。
   

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話題のお店を取材!
ホルモン裏島 / 平田 久美 女将

2月13日に中区舟入南で開業したホルモン焼き肉店。グループのお好み焼き店「裏島」に隣接する。女将(おかみ)は県外の店で目にした、カウンター越しに店員が焼く提供スタイルを気に入り、新店に取り入れた。自慢の肉を絶妙な焼き加減で振る舞う。
「全10種類を用意し、特に口の中でジューシーなうま味が広がるマルチョウ、濃厚な味わいの和牛ホホ肉、希少部位のシビレが絶品です。合わせるのは当店特製のあっさりねぎ塩ダレと、深い味わいのみそダレ。もやしと一緒に口に運べば、やみつきになること間違いなしです」
 鉄板に空いた穴から肉のうま味たっぷりの油がしたたり落ちる。それに、みそダレを合わせたベースを使う焼きうどんで締める。一品料理も含めた全11品コースは3850円。口直しのサイドメニューとして、日替わりの手作りアイスクリームも魅力的だ。
「和を基調とした空間でゆったりとした時間を過ごしていただきたい。カウンターでお待ちしております」

INFORMATION
  • ◆住所:中区舟入南3ー19ー9 の1 階
  • ◆電話:082-234-8340
  • ◆席数:カウンター10席
  • ◆平均予算:5000円
  • ◆営業:午後5時半〜10時
  • ◆定休日:月〜木曜
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記者が注目する旬の話題
移住者を呼び込む

 広島県の人口減少に歯止めがかからない。何と5年連続で人口転出超過が全国最多になった。打つ手はないのか。県は本年度予算で若者の減少対策に98億円を投じたが、一朝一夕で成果は出ない。なぜ若者が広島を飛び出し、広島に戻ってこないのか。県外から人が移ってこないのか。
 少し都会的な風情があり、田舎の趣もある。瀬戸内の温暖な気候、二つの世界遺産、豊富な山海の幸、盛んなプロスポーツ、世界に展開する企業群など、多くの人を引きつける魅力がそろう。
 土木建設の新川(東広島市安芸津町)専務の新川隼人さん(43)は、自治体任せにしない民間主体のまちづくりに取り組み、成果をあげる。2021年から安芸津町への移住者支援を始め、これまでに家族連れやカップルなど5組12人の移住を実現させた。
「関東の人から良い町なのに若い人が何も活動していないと指摘された。ショックを受け、わがふるさと安芸津の魅力は何か、1人でも多く伝えたいと思い、できることから始めた。移住者との交流は何より楽しく、さらにモチベーションを高めてくれる」
 建設業の傍ら21年に新事業としてコワーキングスペースを開設。生け花教室など地域活動の場を提供し、自らまちづくりのワークショップも毎月開く。23年には地域で事業を営む人を紹介するポータルサイト「あきつとあしたに、」を開設。併せて移住希望者をネット上でスカウトできるサイトに登録し、直接的な提案活動も始めた。
 昨年3月、埼玉県から子ども2人を含む家族4人で移住した福島悟史さんは、
「広島や山口県で移住先を探すうち新川さんからメッセージをもらった。第一候補地を訪ねるついでに立ち寄ったが良い面だけではなく、課題も率直に伝えてくれているのがよく分かった。行政の担当者より地域の当事者として言葉に説得力があり、熱量と行動力に感銘。信頼できると感じ移住を決めた」
 自然体で相談に応じ、移住者側の視点に思いを寄せる。移住者の人数を増やすだけが目的ではない。新たな挑戦を生み出してくれる現役世代を増やすことに主眼を置く。
「それぞれ移住者はさまざまな経験や能力を備えている。地域に足りないところを補ってくれる。何よりも町を元気にしてくれる」
 その動きが次第に広がってきた。福島さんは東京で会社役員を務めた経験を生かし、地域商社「やぎなだ商店」の立ち上げを計画。新川専務と連携し、近郊の農水産物などを掘り起こし、商品開発から販売までを担う。2月からクラウドファンディングを始め、特産のジャガイモなどを使った「おでん」の土産物開発に乗り出した。
 移住を支援した30代の男性と20代女性が率先し、地域の魅力を語るインターネットラジオ番組「アキツカンパイラジオ」の配信をスタートさせた。新川が機材購入を肩代わり。
「当社を含め、地元の会社では働き手の確保が年々難しくなっている。面白いことをしている人の周りには、きっと面白い人が集まる。移住者との新たな取り組みが呼び水となり、地域が元気になり、そうして移住を促す好循環を生み出したい」
 行政の補助金や支援制度が移住を後押しするが、決め手は地域に住む人の力と情熱が大きい。都会では近所付き合いが希薄という。

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