広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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マツダ 設備投資と研究開発に最高額計画
ラージ商品の増産や電動化を加速

マツダ(毛籠勝弘社長)は2025年3月期に、確認できる1997年3月期以降でそれぞれ最大となる設備投資1700億円、研究開発費1600億円を計画する。「CX-60」など高収益な新シリーズ「ラージ商品」(比較的車体が大きく馬力のあるSUV)の増産や電動化などに充てる。  特に北米市場の販売好調を受け、米国アラバマ、メキシコ、日本の各工場で増産する。ラージ商品は3列シート車「CX-80」と北米向け「CX-70」のプラグインハイブリッド(PHEV)搭載モデルを加える。また、北米市場で「CX-50」にハイブリッド(HEV)の導入も計画。EV市場が拡大する中国では、協業先の技術を活用したバッテリーEV(BEV)とPHEVを設定する新型車「EZ-6」を年末までに投入するなど反転攻勢を図る。    

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話題のお店を取材!
みっちゃん総本店 おりづるタワー店 / 木村 雄輝 店長

ISE広島育ち(佐伯区)が運営するお好み焼き店。3月23日に中区のそごう広島店から移転した。旗艦店に位置付けて最多の74席を設け、昭和の屋台を意識した内装に仕上げた。カキやコウネ、観音ねぎを盛り付けたお好み焼き「広島満喫スペシャル」(2970円)のほか、地穴子の白焼きや広島牛のステーキなどを提供する。
「平和記念公園に近く、国内外の方にみっちゃん発祥の〝広島のソウルフード〟をより知ってもらう場にしたい。ありがたいことにインバウンドに加え、新サッカースタジアムを訪れた県外のアウェーチームサポーターにもご来店いただいています。鉄板席でヘラを使って食べたいという人も多く、食を通じて広島を堪能してほしい」
 鉄板の長さは約8メートルで、同時に30枚を焼けるという。営業日ごとに味にばらつきが出ないように複数人で生地の伸ばし、焼き、仕上げの工程を分担する調理法を採用。1枚しか焼かない場合でも徹底するなど、伝統の味を守り続けたいとする。

INFORMATION
  • ◆住所:中区大手町1-2-1 おりづるタワー1階
  • ◆電話:082-541-5510
  • ◆営業時間:午前11時〜午後9時
  • ◆定休日:火曜
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経営者が語るスポーツ「愛」
Atllon / 西本 駿 社長

ホームページ制作や公立小中学校でのICT支援、営業支援システムなどを提供する会社を今年4月に起こしました。大学でのスポーツ専攻やJリーグ育成組織で勤務した経験から、サッカーを中心にスポーツクラブの業務効率化・価値表現のためのウェブ制作やシステム開発も行っています。
 中学時代はサンフレのジュニアユースに所属し、県内屈指の選手たちと腕を磨き合いました。特に衝撃を受けたのは2歳上でトップチーム昇格を果たした川辺駿選手。圧倒的な技術とゲームコントロール力に今でもとりこにさせられます。それから2歳下には先日、オーストリアに移籍が決まった川村拓夢選手も。豊富な運動量と左足からの多彩なパスやシュートを、今後は海外や代表で見せてくれるはずです。こういった同世代の活躍は、日々の励みになっています。
 当時のトップチームのホーム戦は、ほぼ欠かさずスタンドで応援しました。サンフレはトップの方針が下部アカデミーまで浸透しており、目指すべき選手像や戦術を観戦のたびに確認していました。またJ1初優勝〜連覇した際、一ファンとしてのうれしさと、いつか自分もあの舞台にという思いが強くなったことを覚えています。
 今年のサンフレは好調に滑り出したものの、勝ち切れないゲームもあり伸び悩んでいます。総力戦で優勝を目指してほしいですね。私もようやくチケットを入手したので、勝利の後押しができるよう声援を送ります。

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記者が注目する旬の話題
中国新聞の挑戦

昨年の新聞発行部数は2660万部。2008年の4650万部に比べて2000万部も減った(日本新聞協会)。15年間で実に43%を失う、大きな潮流の変化にぶつかっている。
 カープが勝った翌朝は早々と郵便受けに向かう。テレビ観戦でも、野球場で声援しても、中国新聞のスポーツ面を開きたくなる。負けても担当記者がうっぷんを晴らしてくれるだろうと目を通す。紙媒体の魅力は捨てがたい。ぱっと紙面を広げれば大方のニュースが飛び込んでくる。
 若者をはじめ、新聞離れがいわれて久しい。なぜ読まれなくなったのか。いまはネットを通じてただで情報が手に入り、SNSなどに大量の情報や動画があふれている。そうした影響なのか、地元マスコミを引っ張ってきた中国新聞が昨年10月、大台の50万部を割り込んだ。
 ドラゴンフライズが初優勝し、今春には念願だったサッカー専用スタジアムが開業。優勝をかけてカープの熱い戦いも続く。紙面は身近な動きや話題を伝える記事、ニュースも多い。なぜか。岡畠鉄也社長は、
「信頼される報道を通じ、読者に支持されることが新聞の原点。ここが揺らぐことはない。果たしてどんな情報が求められているのか、読者の関心がどこにあるのか洞察し、読む人の疑問や不安に寄り添い、共感される取材活動から離れてはならない。いまやネット上にフェイクニュースが氾濫。信頼できる情報の価値はますます高まり、取材現場で鍛えた記者の力が見直される時がやってくる。次代に備え、何をなすべきか。情報を伝える新たな仕組みをつくり、グループの総力を挙げて立ち向かっていきたい」
 今春、数年前から仕込んできた二つのデジタルサービスを公開した。その一つ。スマホ向けのニュースアプリ「みみみ」は、新聞になじみの薄い20〜40代の若者を主力ターゲットに絞る。スクロール操作で気軽に主要ニュースを確認できるようにした。
 「イドバタ」と名付けたユーザーによる投稿機能を設け、新聞社だからこそできる新たな価値づくりを狙う。ユーザーが投稿した日々の素朴な疑問やニュースへの感想の輪の中へ記者が飛び込み、地域の話題をより深掘りする。そうして課題解決に共に知恵を絞り、地域へ向けた視線をそらさない。
 6年前から紙面で展開する企画「こちら編集局です」は地域の疑問や困りごとを読者から募り、それを糸口に取材活動を展開する。その報道がきっかけで行政サービスが改められるなど、地域と一体の姿勢を大切にする。昨夏の紙面改革ではより身近に紙面を感じてもらえるよう、広島都市圏に住む記者のつぶやきを柔らかくつづる「朝凪」をはじめ、記者の人柄も伝えるコラムを設けた。イベントで記事に登場した人と実際に交流できる「であえるニュース」も始めた。地域になくてはならない新聞はどうあるべきか、記者クラブの外へ一歩踏み出した。
 もう一つ。3月に稼働した新サービス「たるポ」は従来の「中国新聞ID」に代わり、一つのIDでグループが提供するさまざまなサービスを使える。地場企業・団体やスタートアップとデータ連携を進め、地域での経済活動のプラットフォームに育てる狙いだ。7月、登録者が17万人を超え上々の出足という。模索し続けるほかない。

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