広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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叡啓大初のベンチャー シンギと共同設立
(社)サーキュラーエコノミーラボ広島 / 河村 伸枝 代表理事、定金 基 理事

食品パッケージ商社のシンギ(中区、田中友啓社長)と県立叡啓大学(中区幟町、有信睦弘学長)は3月5日、紙コップ回収を通じて資源循環の新たなスキーム構築を目指す(社)サーキュラーエコノミーラボ広島を設立した。初の同大学発ベンチャーとして認定。代表理事に就いた河村伸枝氏(同社)と、主導した定金基理事(同学)に設立の背景と事業の展望を聞いた。
―設立に至った経緯は。
河村 同学の共創プロジェクトに当社が2期連続で参加したことがきっかけだ。社内のリソースだけでは解決に至っていない問題にアカデミアの知見を入れたいと考えた。
定金 同プロジェクトでは、大学の教員、学生と企業が約半年間で企業課題の構造化から解決策の実証までを行う。緊急度は低いが重要な課題に外部の視点を入れて解決する狙いだ。    

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話題のお店を取材!
SHINBI 和醸 / 田中 尊 料理長

西広島駅近くに昨年9月開業した、発酵の力を生かす創作和食店。自然栽培「真美米」や有機野菜、手作りの発酵調味料などを採り入れたメニューをそろえる。旬の果物をミネラル豊富なてんさい糖や黒糖で自家発酵させたシロップを使うドリンクも好評という。
「かやぶきを用いた内装など自然の心地よさに癒やされる空間を目指し、旬の野菜や赤身のうまみが凝縮した短角牛、新鮮な魚介などを、素材本来の味わいを生かした調理法で提供。細部まで手を抜かず、お客さまの心と体に優しい料理づくりを心掛けています」
 健康志向の中高年層の女性グループや家族の「ハレの日」利用が多く、個室を備えて接待需要も取り込んでいる。アラカルトもそろえ、カウンター席での一人飲みも気軽に楽しめる。
「食材の良さや調理法の特長を丁寧に伝えるといった、お客さまの健康につながるコミュニケーションを意識しています。食と接客で心身を整え、来店の翌日にいつもより体の調子が良いなと感じてもらえたらうれしいですね」

INFORMATION
  • ◆住所:西区己斐本町1-8-21の2階
  • ◆電話:082-521-9831
  • ◆座席数:22席
  • ◆営業時間:午後5〜10時
  • ◆定休日:水・木
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記者が注目する旬の話題
オール広島で新アリーナ

理屈に溺れることがない。街づくりの構想をどう描くのか、夢と五感を大事にしてきたという。
 2021年に広島市役所を退職した日高洋さん(63)は在職中に日本初の本格的なボールパーク、マツダスタジアムの企画・建設に携わり、都市機能調整部長などを経て、18年に建築の技術職では初めて経済観光局長に就任。関心が湧くと、とことん極めようとする性分のせいか、市職員として異色の経歴を持つ。
 九州大学工学部建築学科を卒業後、清水建設に勤務したが、建物を造るよりも街づくりの仕事に携わりたいという思いが募り、1987年に市役所に入る。新球場建設部専門員、オリンピック招致検討第二担当課長、経済企画課菓子博覧会支援担当課長などを歴任し、経済観光局長を最後に退職。父親が倒れたのを機に島根県邑南町で代々続く実家の農業を守るため、定年まで1年を残し、決断。いまも7000平方メートルの水田でコシヒカリを生産する。
 しかし農閑期を見越したのか、あちこちから誘いの声がかかる。都心部の相生通りを中心とした紙屋町と八丁堀の魅力向上に取り組む官民連携の(社)カミハチキテル代表理事のほか、広島ドラゴンフライズの新アリーナ準備室顧問、広島総合卸センターの街づくり担当顧問、広島イベント事業振興協会のアドバイザー、県立広島病院跡地活用に係る広島市南区医師会顧問など、肩書きは10を超す。
「広島は特に、街づくりとスポーツのつながりが極めて重要だ。プロ野球のカープ、Jリーグのサンフレッチェ、バスケットボールのドラフラの三つのプロスポーツチームがリーグ制覇を果たした全国唯一の都市。平和を感じながら喜怒哀楽があり、人が集まり感動があるスポーツの力はこれまでも、これからも広島のポテンシャルを引き出す有力な地域資源だと思う」
 旧国鉄の貨物ヤード跡地の活用策の検討からマツダスタジアム完成まで、8年間携わった経験が大きい。2009年春に新球場は完成。それまでカープの観客動員数は100万人前後だったが15年から200万人の大台に乗せ、コロナで落ち込んだものの、23年から3年連続で200万人台に復活。停滞していた広島駅周辺の再開発事業や街づくり機運を促した。
 新球場の構想が持ち上がった頃、カープ球団は米国へ何度も職員を派遣し、どんな球場にするべきか、検討を重ねた。それがボールパークだった。日高さんは頭で考えるよりも実際に見なければと自費で大リーグ球場を視察。驚きがいっぱいだった。コンコースから見渡すスタジアムの光景は開放的で華やか、ウキウキさせてくれた。
 24年にBリーグ初優勝したドラフラは26年秋からBプレミアに参画。ホームの広島グリーンアリーナは5年間の暫定利用で、31年秋のシーズンまでに新アリーナの確保が急がれる。日高さんらは既に10万筆超の署名を集めるなど機運醸成に汗を流す。
 3月12日、広島国際会議場で第3回シンポジウム「新アリーナが広島の未来を創造する」(広島イベント事業振興協会)を開く。コンサートや会議・イベントも開催でき、ドラフラが新たに参画した広島4大プロに相応しい多機能アリーナを描く。野球やサッカーのスタジアムがそうであったように市民・県民、ファン、経済界、行政といったオール広島で実現を目指す。

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