広島のプロスポーツを応援 !! 『広島経済レポート』、今年の【カープ&サンフレッチェ特集】は、県下プロスポーツチームで新たな立場に就き、今季を戦う方々にインタビュー。 広島東洋カープの若手選手が暮らす大野寮の寮長を兼任する畝 龍実3軍コーチ、サンフレッチェ広島で1月からトップを務める久保 雅義社長など、スポーツ王国・広島の4チームがどのように組織強化へ取り組むのかを聞きました。 【カープ&サンフレッチェ特集 特設サイトはこちら】 https://hk-report.com/tokusyu/20250327/index.html
広島電鉄の白島電停から至近の日本料理店。幻の高級魚とされる天然クエを中心に提供する。2008年の開業以来、価格以上の満足感が得られる店を評する「ミシュランビブグルマン」に2回認定された。「『クエを食ったら他の魚は食えん』と言われるほどで、一番脂がのる冬から春先は特に絶品です。刺し身もおいしいですが、お薦めはクエ鍋(1人前7700円)。素材のうま味を最大限に味わってほしいので、つゆは昆布だしや日本酒で整えたシンプルな味付けに。熱を加えて、ギュッと引き締まってプリプリとしたクエの身は格別で、食材のうま味が凝縮したつゆで作る雑炊もたまりませんよ」 鍋料理に合う日本酒にもこだわる。黒龍酒造(福井県)の大吟醸「龍」(1合2420円)をはじめ、「しずく」や「八十八号」など数種の限定銘柄を通年でそろえている。「食材の良さを引き出すメニューづくりに徹し、海外から訪れた人にも和食の良さを伝えたいですね」
INFORMATION
2月1日付でスポーツコミッション「スポーツアクティベーションひろしま」(SAH)の代表に着任した(19ページに関連記事)。
県内25チームの応援プロジェクト「チームウィッシュ」などに取り組んでいる。複数チームに関わる活躍予想ゲームを企画し、サイトでは選手インタビューなどを掲載。競技の枠を超え、横のつながりをつくることで大きな力を生みたい。つまりスポーツ資源を最大限に活用する。それによって地域が活性化し、もっと笑顔あふれるまちになる。壮大な目標だが、これまでの経験を生かし、全力を尽くす。
各チームは知名度の差があり、魅力をうまく伝えきれていないように思う。言い換えれば伸び代は十分。それぞれの特徴や求めること、期待されていること、共通点などを見いだし、施策を練り上げたい。
広島は食、立地、自然、環境の全てが良好。地域に魅力がたくさんある。それをスポーツの力で、もり立てていく。例えば「わがまちスポーツ」という補助事業では11市町のにぎわい創出の取り組みをサポートし、国際・全国大会の誘致やスポーツを通じたまちおこしにつながった。
良いまちなのに、住む人が気づいていないのではないか。活性化策は今後、地元学生とも一緒に考えたい。多彩な体験は若者の成長を加速し、わがまちという意識で郷土愛が湧く。生涯スポーツも重要。皆がここで暮らし続けたいと思う広島の実現を目指す。
旧駅ビルアッセの閉館から5年ぶり。ようやく晴れやかな春を迎えた。3月24日、国内外から広島を訪れる人を迎える玄関口として広島新駅ビルがオープン。地下1階から地上21階建て延べ11万平方メートルにホテルやシネコンが入り、地下1階から9階を占める商業施設「ミナモア」は中四国初も含めショッピングや食を楽しめる約220店が並ぶ。 駅北口に向けて開く駅橋上・高架下施設エキエと自由通路でつながり、ビル2階へ直接乗り入れる路面電車は全国でも珍しく、市街地と郊外を結ぶ。広島らしさを打ち出す全館コンセプトは誰もが自分の居場所でくつろげる〝カフェ〟仕様。観光やビジネスで訪れる人は無論、地域の人もそれぞれの目的に応じ、憩い、楽しめる空間づくりに知恵を絞った。 運営する中国SC開発(南区)は、一般と県内の大学・高専校合わせ13校対象に計20回に及ぶワークショップを開くなど、多くの人の意見や思いに耳を傾け、全精力を尽くした。4・6階の中央部にある共用空間の活用アイデアはコンペを実施。コンセプトやデザイン、公益性、実現可能性の審査を経て広島工業大学と呉工業高等専門学校の学生が、それぞれグランプリに輝いた。 今後、受賞アイデアを具現化するまで応募作品の中から10提案をポスターにして張り出す。川と瀬戸内海のミナモ(水面)とミナ(みんな)の意味を込めるミナモアならではの居心地のよさを体感してもらう象徴的なエリアとして若い人の発想がどんな姿かたちとなり、みんなを迎えてくれるだろうか。 広工大環境学部建築デザイン学科3年の立花一貴さんと小田成菜さんは意見を戦わせながら納得のいくまでアイデアを練った。立花さんは、「電車が乗り入れるターミナル空間との調和も考えながら休憩場所やポップアップショップの出店に活用してもらいたいと考えた。水面の揺らぎを感じられるカーテンでスペースを仕切り、可変性を持たせることでバリエーションのある使い方や、興味を引く動線にも工夫。人が自然と足を運んでくれる場にしたい」 呉高専は4・5年生4人チームで、各店舗メニューを一覧できる交流スペースをプラン。窓からの陽光を水面からの反射光のように採り込み、和紙で作ったコイのモビールが泳ぎ回るような空間で広島らしさを演出。建築学分野の大和義昭教授は、「和紙は大竹のものを使う予定。新駅ビルでのプランの実施は大きなチャレンジ。一丸になって取り組みたい」 建築業界を志望する学生は引く手あまた。特に関東・関西からの引き合いが強いという。県の転出超過に歯止めがかからないが、広島のまちづくりへ参加する若者の意気込みが心強い。街がみずみずしい魅力を発揮し、いつか転入超過に転じる日を願いたい。 市は広島駅周辺と紙屋町・八丁堀地区の楕円形の都心づくりを目指す。中国SC開発の竹中靖社長は、「駅拠点の集客を紙屋町・八丁堀へ促し、広島全域に好循環させる仕掛けが大切。オープンはゴールではなく、いかにコンセプトを具現化できるかが勝負。誰もが集い、新たな出会いが生まれるミナモアを未来へつなげたい」 3000人規模の採用枠に1万人超が殺到したミナモアに新しい職場が誕生。再生した玄関口から街の元気を振りまいてもらいたい。