小学生の頃から野球好きで、スポーツに携わりたいとアナウンサーを志望。入社して8年、カープの25年ぶりのリーグ優勝で、ビールかけを中継するなど、貴重な機会に恵まれています。一番の思い出は、2018年のCSファイナルステージ2戦目、新井貴浩さんが同点タイムリー、菊池涼介選手が逆転ホームランを放ち、日本シリーズへの王手を決めた試合。二人がヒーローインタビューに登壇し、私がインタビュアーを担当。明日への意気込みはと聞き、新井さんが「家族一丸で頑張りたいと思います」と答えた瞬間、スタジアム全体が歓喜に満ち、今までにない一体感が湧きました。結果、引退前の最後のヒーローインタビューになったのですが、新井さんの言葉を機にカープは〝家族〟と表現されるように。新人選手の入団会見にも圧倒されます。当時18歳の坂倉将吾選手は「四季折々の季節を感じながら生活しています」と話していました。入団してすぐの取材の際にも、帽子をとり報道陣一人一人に丁寧に頭を下げてあいさつ。高校を卒業したばかりとは思えない受け答えやたたずまいに、将来ビッグな選手になると大きな期待感を持ちました。
今季のカープの見どころは大瀬良大地選手を中心とした、豊富なピッチャー陣。互いが切磋琢磨(せっさたくま)し、カープらしい「守り勝つ」野球ができるのではと楽しみです。コロナ禍でファンが球場に足を運ぶ機会が少なくなっている中、テレビを通して野球の面白さ、カープの魅力を届けたい。県民の元気の源カープ、目指せV奪回。いつかは実況で優勝の瞬間に立ち会いたい。