グランドプリンスホテル広島22階で洋食を提供している。9月の第31回プリンスホテル料理コンクールで、大城美咲さんが西洋料理部門で優勝。広島の同ホテル開業以来2人目の受賞となった。大城さんは広島酔心調理製菓専門学校を卒業し、2014年に入社。2度の産休を経て職場復帰し、コンクールに挑戦した。
「料理人を志した動機の一つに、世界には飢えに苦しむ国があるにもかかわらず、日本のフードロスが多いことへの疑問がありました」
SDGs、地産地消、健康をテーマに、〝廣島赤鶏のガランティーヌ大長みかんソース 広島山海の幸と共に〜1日分の野菜プレート〜〟を考案。地元食材をまるごと使い、栄養面を考えた構成にした。例えば、キッシュには観音ねぎの青い部分と白い部分をそれぞれの調理法で、パセリの茎やセロリの葉も肉の下味付けにするなど、食材を余すことなく使用した。ほうれん草は、茹でるよりもバターで炒めたものをキッシュに混ぜることで、栄養の吸収率を高めた。同メニューは12月26日まで土休日ランチ限定で販売する。
「今回の優勝で後輩の女性料理人にキャリアをあきらめない大切さを伝えたい」