広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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特集記事― FEATURE―

2024年1月25日号| 新春インタビュー
県経済回復「物価と賃金の好循環」期待 活力ある地域の実現へ新中期計画
広島銀行 / 清宗 一男 頭取

ー広島県経済の現状と2024年の見通しをどうみますか。
 新型コロナの5類移行で人流が増え、消費者の購買力も高くなっていると感じます。サービス業は飲食店のみならず百貨店など概ねいろいろな業態で持ち直してきており、経済は良い方向に進んでいる印象です。また、広島駅北口の再開発が一段落して南口の工事が進み、間もなく開業するサッカースタジアムはゲートパークなど周辺との相乗効果も期待されています。街の再開発の観点からも地域経済の活性化が期待できます。
 金融情勢ではマイナス金利が解除される可能性があります。米国は利下げの観測があり、一般的に言うと、日米の金利差が縮まることで少し円高の方向にシフトすると考えられます。ただ、輸出企業は1ドル135〜140円程度を想定している企業が多く、輸出産業への影響は限定的ではないかと見ています。お取引先の経営者には人材確保を主目的にベースアップや定期昇給などの賃上げを考えている方が多く、温かみのある経済になる期待感があります。物価と賃金の好循環が社会に浸透していく1年になるよう期待しています。

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