広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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特集記事― FEATURE―

2024年2月8日号| 表紙の人
欧州進出皮切りに出店加速 35年までに国内外300店へ
ウィズリンク / 秋月 大輔 社長

吉野家ホールディングス(HD)グループでラーメン店経営のウィズリンクは今春、グループ初となる欧州フランチャイズ(FC)店を開く。2014年の海外初進出から10年。コロナ禍で出店停滞と退店があったものの、海外は6カ国、29店に拡大した。24年は、欧州進出を皮切りに出店を加速する。国内もコロナ前水準に回復するなど、堅調に推移。就任3年目を迎えた秋月大輔社長に国内外の出店戦略を聞いた。

ー吉野家グループ初の欧州進出英スコットランドに今春オープン
 今春は英スコットランドのエディンバラ城近くに出店する。観光客が多い地域で、ラーメン一杯12 ポンド(2253円)で提供。初年度売上高2億4000万円を目指す。同店は、香港でアミューズメント施設を経営するオーナーとFC契約。2年間の同地域での独占出店契約を結んでおり、現地での出店を後押ししていく。吉野家グループにとって、欧州初進出となる。市場調査をしてグループの他業態の進出にも貢献したい。欧州地域ではドイツでも予定しており、エリア拡大に注力する。
 このほか、フィリピンで4店を計画。現地のラーメン「ばり嗎」では1杯350ペソ(889円)で提供。現地の人にとっては日給に近い水準と高価なため、ばり嗎より手軽に食べられる廉価版ブランド「ぶちとん」を展開していく。各国では、現地の相場に合わせて価格を設定し、日本のラーメンを世界へ広めていきたい。

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