約800本のウイスキーと、フルーツカクテルをメインに提供。22歳の時に、歓楽街の駐車場の一角を間借りしてタクシーや代行を待つ人向けに始めた。当初は酒は苦手で知識もなく、昼に派遣の仕事をしながら、バーテンダースクールに通い試行錯誤する日々を送った。
「特にウイスキーは何を飲んでもしっくりこない。それでもあらゆる酒を試飲し続けて、ある日、独特の蜂蜜の風味が特徴のバルウェニーを飲んだとき、初めておいしいと感動。バラバラのピースがカチッとはまった瞬間でした」
それからこの世界にはまって、蒸留所を巡り、国内外の作り手に会いに行った。4月はカリブ海マルティニークを巡り、ラム酒を取り扱う予定。
「ウイスキーの中には熟成に50年以上かかるものもあり、完成前に引退する職人も。手塩にかけて育てたものを次の世代につなぎ、託していく。そんな世界観に引かれました」
珍しい銘柄を求めて、ウイスキー好きが県外、海外からも集う。蒸留所について語らう時間が至福の時だという。