地元住民をはじめ、経営者やスポーツ選手などから長年愛され、今年で50周年を迎える。にぎり、刺身のほか鯛の荒煮、のどぐろ揚げ出し、しめさばの昆布巻きなどを提供する。2代目で、2016年に先代の父から引き継いだ。
「ネタとシャリのバランスは一切妥協しない。鮮魚や貝類など厳選したネタに、シャリは広島で好まれる甘めの味付け。シャリの温度は変わりやすいため、冷めないうちにお客さまのテーブルへ。人肌を感じながらご賞味いただきたい」
店内はカウンター6席、テーブル23席、4人用個室を備える。冬になると、ふぐ刺しなどの注文が増え、同メニュー目当ての来客が多いという。
「フットワークが軽く、話し好きな父に比べると物静かなタイプです。弟子として働いていた当時、先代の技術や人柄のとりこになった客は多かったと感じます。今は、良い意味でプレッシャーを感じながら仕事と向き合っている。技術承継とこれからも愛される店づくりに向け、日々精進ですね」