広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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スポーツ応援談― SPORTS TALK―

2023年2月2日号
早稲田自動車学園 / 田中 英晴 校長

1960年創業。当校では、カープのシーズン中は各指導員がまるで評論家のように前日の戦いぶりを話しています。40年以上当校に勤める中で、その光景を見ることが毎シーズンのひそかな楽しみです。
 84年9月16日の巨人戦は忘れもしません。旧広島市民球場で現地観戦。同点で延長戦に入り、泣いても笑っても最後の攻撃となる12回裏、カープの「ミラクル男」と呼ばれた長嶋清幸選手が、あの怪物・江川卓投手からの球を見事にライトスタンドへ。打った瞬間にホームランと分かる、完璧な当たりでした。打球はすさまじく、白球を追いながら一塁へ堂々と歩いて行くその姿は自信にあふれており、記憶に鮮明に残っています。前日も長嶋選手は最終回にホームランを打ち、2試合連続のサヨナラ弾。その年のカープはリーグ優勝し、日本一になりました。
 今は俊足・強肩・巧打の三拍子がそろう野間峻祥(たかよし)選手から目が離せない。
特に足の速さは抜群で、新井カープの機動力の中心となってほしい。2022年はリーグ5位。いろいろな課題があると思いますが、一番は盗塁数の少なさだと。12球団中最低の26回。リーグトップの阪神の近本選手は一人で30回です。今季からは、かつて二度の盗塁王に輝いた福地元選手がコーチ就任。すぐに結果は出ないと思うが、まずは意識改革から始め、泥臭く、がむしゃらに頑張ってほしい。奮闘を期待しています。

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