前職のマツダではエンジニアとしてコックピット回りの開発に従事。その延長線で人と機械、さらに生活の関係をより良くしたいと、家具・家電のリースサブスク事業を2021年に立ち上げました。商品は全て新品で、新生活などライフステージに変化が起きている人たちに受け入れられています。
旧市民球場のバックスクリーンのスコアボードが手書きだったのを覚えている人たちもいるのではないでしょうか。そのCマークや選手名、点数を書いていたのは、私の父です。1辺1.5メートル以上の大きなボードに、感覚だけで正確に書いており、私はしょっちゅう作業場で文字の色塗りを手伝っていました。ある日、父親から試合中にボードの入れ替えをやってみないかと声をかけられた。バックスクリーンの中は真っ暗で狭く、風が通らずかなり暑かったですね。ですがボードのすき間から見える世界は別格。カクテル光線の中で球場全体が見渡せ、選手一人一人が輝いて見える特等席でした。昔の写真を見ると分かりますが、少しボードが傾いているのは、私のような人がいたからです。私が大学生の時にとうとう電光掲示板へと切り替わりましたが、近代的になったという反面、父の字を名残惜しく感じました。
現在はすっかりテレビ観戦がメイン。連敗が多くなり手探り状態だと思います。だからこそ新井監督がイメージする理想の野球を追求してもらいたい。そこにはきっと新たなカープ野球があるのではと期待しています。