広島市立大学で、女性初の就任となった前田香織理事長・学長に抱負や大学の運営方針、産学連携の状況などについて聞いた。
-就任の抱負、運営方針は。
1994年の開学とともに本学で勤務。当時の先生方の大半が退職されたほか、今年度は国際学部に卒業生の息子さんが入学し、2世代にわたり勉強されており時の流れとともに大きな節目を感じます。大学を取り巻く環境が様変わりする中、大学進学者人口は2040年に3割減となる推計もあり、単に定員確保だけでなく、開学の理想をどう地域に残していくかが大切だと思っています。文部科学省も中教審の答申として今後の高等教育に関する方向性を出し、質の高い高等教育機会を地域で確保するために、各地域の大学間・産学官金などの連携が必要と示しています。これを受けて本学でも新たな取り組みが必要と考えています。