6月に就任した日本銀行の片桐大地広島支店長に、就任の抱負、広島県経済の現状と見通し、広島の活性化策などを聞いた。
-就任の抱負をお聞きします。
広島県経済は自動車産業のほか、鉄鋼、造船、半導体関連の産業が盛んで、日本酒等の食品関連などバラエティ豊かな製造業が集積。非製造業分野も厳島神社、原爆ドームの世界遺産や自然豊かな瀬戸内海のほか、スポーツ観戦も盛んで観光客が多いなど実力があり、一つの分野だけでは地域経済をバランスよく理解するのは難しい。賃金や物価が数十年ぶりに動き出し経済のダイナミズムが強まる中で、タイムリーな経済情報や先を見据えた見解などを、企業経営者や金融機関経営層に直接聞きたいと思っています。