広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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グルメ&ナイト― GOURMET and NIGHT ―

広島の経営者がおすすめするグルメやナイトライフのお店を紹介。

  • 2024年7月25日号
    みっちゃん総本店 おりづるタワー店

    ISE広島育ち(佐伯区)が運営するお好み焼き店。3月23日に中区のそごう広島店から移転した。旗艦店に位置付けて最多の74席を設け、昭和の屋台を意識した内装に仕上げた。カキやコウネ、観音ねぎを盛り付けたお好み焼き「広島満喫スペシャル」(2970円)のほか、地穴子の白焼きや広島牛のステーキなどを提供する。
    「平和記念公園に近く、国内外の方にみっちゃん発祥の〝広島のソウルフード〟をより知ってもらう場にしたい。ありがたいことにインバウンドに加え、新サッカースタジアムを訪れた県外のアウェーチームサポーターにもご来店いただいています。鉄板席でヘラを使って食べたいという人も多く、食を通じて広島を堪能してほしい」
     鉄板の長さは約8メートルで、同時に30枚を焼けるという。営業日ごとに味にばらつきが出ないように複数人で生地の伸ばし、焼き、仕上げの工程を分担する調理法を採用。1枚しか焼かない場合でも徹底するなど、伝統の味を守り続けたいとする。

  • 2024年7月18日号
    にかいのてっぱん キッチンK

    広島電鉄の廿日市市役所前駅から徒歩3分、宮島街道沿いにある鉄板焼き店。2000年のオープン当初から地域密着を掲げて顧客一人一人とのコミュニケーションを重視してきた。
    「仕事とスポーツは似ていると感じることが多々あります。私自身、長年バレーボールに打ち込んできましたが、強いチームほど派手な練習を好まずに基礎を徹底。飲食店においても、いつお客さまが来店されても同じ味が提供できるよう地道な下準備を怠らないことが大切だと考えています。味はもちろんのこと、最後には人が集客の決め手になるはずなので、常に気持ちの良い接客を意識したいですね」
     野菜と麺の間に卵を挟み、外側に持ってきた麺をカリカリに仕上げるお好み焼きが人気という。変わり種としてガーリックライス入りも提供する。
    「6月にお好み焼きの冷凍商品を開発。店舗販売のほか、廿日市市のふるさと納税返礼品に登録しています。今後はスーパーや道の駅での販売も目指したい。多店舗展開が次の目標です」

  • 2024年7月11日号
    中野家笑顔

    創業38年のお好み焼き店「中野家」が、ほかのお好み焼き店やホテルで修行を積んだ新オーナーを迎えて店名を改め、7月2日に再スタートを切った。受け継いだ「肉玉そば」の味を守りながら、自家製すじこん煮込みを入れた「笑顔スペシャル焼き」などの新メニューを加える。
    「独立を考えていた時に、後継者を探しているお好み焼き屋があると聞いて初めて食べに来ました。シンプルで毎日食べても飽きない、昔ながらの味付けが自分の理想と一致し、承継を即決。笑顔があふれる店にと新たな店名に思いを込めました」
     中野さんは、2022年頃から体調不良をきっかけに引退を決意。200人以上いるという常連のなじみの店を守りたいと、県の事業承継・引継ぎ支援センターを介して承継先を募った。
    「これまでの『中野屋』の調理法や味付けに江藤さんのアイデアが加わることで、より多くのお客さんに喜んでもらえると思う。20〜30年と地元の人に長く愛される店にしてほしい」

  • 2024年7月4日号
    甘党 はち乃木

    菓子製造販売のカクマル堂が運営する甘味処。先代の祖母の高齢などを理由に、2008年に半世紀続けた喫茶営業を閉店。以降は看板メニューの宇治金時やぜんざいを百貨店などに卸していたが、本社を中区堀川町から上八丁堀に移し、1月16日に約15年ぶりに飲食店を再開した。
    「22年5月に経営のバトンを引き継ぎ、祖母の店への思いと、幼い頃から親しんだ味を次世代につなげたいと決心。営業再開を喜んでくださるお客さまも多く、毎日が充実しています」
     縮景園近くのビル1階約70平方メートルを貸借。40代以上の女性客が中心だが、あんバタートーストやパフェ、抹茶ラテなど若者を意識したメニューもそろえ、あんこの量り売りも始めた。
    「食べ物はできたてをすぐに味わってもらうのが一番。人と人とのご縁の大切さをかみしめながら、愛される店づくりにまい進します」
     3月に創業120周年を迎えた。いずれは純和風の喫茶店を開きたいと意気込む。

  • 2024年6月27日号
    ワインバーViVi

    ワインエキスパートの有資格者で、北海道でマナー講師などの経験がある店主が、道産と広島県産食材が中心の料理と酒を提供する。
    「北海道の人脈で旬の農・海産物を仕入れているほか、広島にもカキ、ジビエ肉といった素晴らしい食材が多くあります。それらに合うワインをお薦めするのはもちろん、お客さまが持ち込まれた酒の銘柄に応じて好相性の料理を出すことも。固定メニューがないのが特徴で、毎日新しい味の組み合わせを楽しんでいただけます」
     接遇面では講師のスキルを生かし、ゆったりくつろげる隠れ家のような店をコンセプトに掲げる。
    「店名と場所(中区銀山町)から夜の店と思われがちですが、例えば予約制でアフタヌーンティー付きのランチコースを提供するなど柔軟な対応を心掛けています。基本の営業時間はあるものの、時間外の要望があればご相談ください。貸し切り対応も可能です。海外で10年近く暮らしていたので、英語でのおもてなしも承ります」

  • 2024年6月20日号
    日本食「雅庭」

    シェラトングランドホテル広島7階で、すし、鉄板焼き、会席を提供する。5月24日にリフレッシュオープンし、メニュー内容や内装・インテリア・器などを刷新した。職人が専用のカウンター席で出来たて焼きたてをふるまうスタイルはこれまで通り。
    「結納・顔合わせなどの利用が増えたことから、新たに3〜8人用の半個室を設置。一枚板のテーブルが上質な雰囲気を演出するほか、大きな窓を備え開放感もあります。鉄板部門では広島牛と月替わりのブランド牛を用意。すし部門では、すし会席『葵』(1万円)がおすすめ。すし職人が目の前で握って提供するライブ感や会話も楽しんでもらいたい。季節ごとの厳選・希少食材をご堪能いただけます」
     秋からは鍋料理の提供も予定。外国人の利用も増加傾向で、宗教やアレルギーにも柔軟に対応する。
    「料理だけでなく、雰囲気、サービス含めトータルで100点になることが、お客さまへの最高のおもてなしだと考えます。安心して訪れてもらいたい」

  • 2024年6月13日号
    Gallery&スナックひまわり

    中区本川町のテナントビルの最も奥にある一室に、こぢんまりと店を構える。コロナ禍の2021年12月にオープンし、口コミ中心に客を広げる。
    「9人しか入れない小さなお店です。少人数でお酒を片手に会話を楽しんだり、好きな歌を歌ったり。50〜60代を中心とする同世代のお客さまに1日の疲れを癒やし、ゆっくりと過ごしてもらえる店を目指しています」
     アルバイトでのスナック勤務を経て、一念発起し独立を決めた。ウイスキーを中心に各種アルコールをそろえる。食べ物の持ち込みは自由で、時にカウンターに総菜が並ぶことも。女性の数人グループの来客もしばしば。来店客と会話を楽しみつつ、つながりを大事にした接客を心掛ける。
    「貸し切りにも対応します。商談など大事な場面に使っていただければ」
     店内は安佐南区の福祉施設に通う障害のある子どもたちの描いたネコの絵がずらり。気に入れば購入もできる。
    「かわいらしい絵が多い。子どもの豊かな感性を大切にしてあげたい」

  • 2024年6月6日号
    福来軒

    4月に創業6周年を迎えた町の中華店。中国山東省出身の夫妻が経営する。3月に数件南側に新築移転した。
    「前の店は狭くていつも行列になっていたので席数を倍に増やし、団体利用も受けられるように8人掛けの席も設けました。それでも昼は行列ができ、うれしい誤算です」
     料理を担当する夫の藩さんは中国でホテルに勤務後、20年前に来日した。友人を頼って広島を訪れ、中華や和食の店、居酒屋などで十数年経験を積んで独立した。唐揚げ、焼き餃子、五目焼きそば、八宝菜、天津飯など、幅広い年齢層になじみのあるメニューを、経験を生かして日本人に合う味付けにしているという。メニューのほとんどを1000円以内で提供。ランチでは人気の麻婆豆腐と炒飯のセットなどを、宴会利用にはコースメニューを用意する。
    「休日は家族連れやグループの利用が増えてうれしい。移転後からのお客さんはもちろん、遠くからも来てくれる常連さんも大事にしていきたい」

  • 2024年5月30日号
    安芸亭

    流川で働く人も楽しめるよう、翌朝の午前9時まで営業しているしゃぶしゃぶ・すき焼き専門店。今月でオープンから丸9年を迎えた。
    「扱う牛肉は最高級A5ランクの中でも上位の等級を厳選しています。融点が低く常温でも脂身が溶け出してしまうので、あえて半解凍で提供するほど。一度食べたら病みつきになること必至です。豚肉は『黒いダイヤモンド』こと鹿児島県産の黒豚と、良質なミネラル、アミノ酸を豊富に含む広島県産のカキ殻を食べて育った『瀬戸もみじ豚』を使用。手作りのポン酢と、当店秘伝のゴマダレでお召し上がりください」
     先付とお肉、地産新鮮野菜の盛り合わせ、御飯物、うどん、デザートの「贅沢至極の松阪牛しゃぶしゃぶプレミアムコース」(1万2000円)が人気という。
    「生ビールやハイボールは600円台で提供し、日本酒や焼酎なども豊富に用意。キャビアやトリュフなど高級食材も。良質な肉を提供し続け、広島を代表する店を目指したい」

  • 2024年5月23日号
    リュニベル

    南仏のミシュラン一つ星レストランで修業を積んだシェフが夫妻で営むフランス料理店。店名は修業先から譲り受け、仏語で「宇宙」を意味する。野菜中心や、バターの代わりにオリーブオイルを使うなど特徴的な同地域の「ニース料理」に特化した創作料理と、ワインのペアリングを楽しめる。
    「現地で教わった〝材料を選んでから料理を決める〟という考え方に感銘を受け、当店でも食材選びにとことんこだわる。東広島市志和町で採れた野菜をはじめ、育成頭数が少なく市場に出回ることがまれな比婆牛、もみじ豚など県産食材を主に仕入れています。日によってコースメニューが変わるのも、来店時の楽しみの一つです」
     昼夜ともに2組限定で、4月は常に満席だった。最近では、カップルの記念日として利用する20代後半の客層が増えたという。
    「お客さまから『ここでごちそうを食べるために仕事を頑張りました』といった声を頂くことが、大変励みになる。今後も妻と切磋琢磨(せっさたくま)していきます」

  • 2024年5月16日号
    UNICO

    流川最大規模の大型店で、最大100人を収容。メインフロアにグランドピアノがある。5月20日の20周年にあたり、20〜22日に周年イベントを開く。松岡歩ママは、
    「皆さまの温かいご支援とご愛顧のおかげです。今年のテーマは『REBORN』。伝統を守り続けながら、お客さまの声によって次なる発想や新たな価値を生み出し、一層居心地の良い空間を提供していきたい。周年イベントでは総額200万円の還元抽選会を実施。20年の感謝を込めたスペシャルな夜をお楽しみください」
     新たにVIP会員制度を設けた。会員限定イベントやボトルなどの値引きほか、月1回の個室無料などの特典が付く。月会費1万1000円。5月末までの入会で入会金1万1000円を無料とする。
    「重ねた月日に甘えず、時代の変化に合わせたサービスと新しいチャレンジを続けます。笑顔で元気に、店名の通り、『他にはないサービス』を貫き通し、ブランドを守りぬきたい」

  • 2024年5月9日号
    広島お好み焼 ICHIBAN

    4月11日、広島駅に近い東区光町に念願だったお好み焼き店をオープンした。
    「定期的に食べたくなる。そんな定番の『肉玉そば』にこだわりたい。まずは地元の人に愛される店を目指す」
     磯野製麺の麺をパリッと焼き上げ、キャベツは水っぽくならないよう極力触らず蒸し焼きに。テンポよく鉄板の上でさばき、注文からなるべく短時間での提供に努める。
     独立前はリサイクル事業のコーヨー(安佐南区)に20年勤務。不動産業を営んだ父親、お好み焼き店を開業した姉や友人を見て、40歳を前に独立心がかき立てられた。辞める覚悟で同社の三井弘樹社長に相談すると「一緒にやろう」とまさかの声掛け。立ち上げた会社に100%出資を受けた。約1年の修行を経て独立。店の切り盛りは夫人と、修行先の同僚を社員に迎えた。
    「やるからには『広島ナンバーワン』と言われるお好み焼きを提供したい」
     その志を社名「(株)H.one」に込め、腕を磨き続ける覚悟だ。