広島の経営者、注目のビジネスパーソンの「お気に入りのスポーツ」チームを紹介。
ビジネスや育児、居心地良い空間を表すヒュッゲなどがテーマの交流会、カメラサークルや演奏などのコミュニティープラットフォーム「ユニレク」を2013年から運営しています。スポーツ分野はバスケ、バレー、フットサル、バドミントン、テニスといったメジャーなものから、ボルダリングや雪合戦を模してソフトテニスボールを投げ合う競技などと多彩です。
スポーツはどのような垣根でも越えて皆が楽しめる。家庭と職場に次ぐサードプレイスを目指し、幅広い世代の出会いや交流につながればうれしいです。若者や子育て層、転勤で来広した人など多様な人たちがコミュニティーを通じて広島に愛着を持てば、定住が増えるのではないか。そういう理念から、家族で参加しやすいように子連れも歓迎しています。
同じ趣味だからこその親しみやすさはもちろんですが、カープやサンフレ、ドラフラなど強豪チームのファンが多く、広島ならではの盛り上がりを実感します。やはりスポーツ王国と呼ばれるほど活気がある。各コミュニティーでも、試合内容や推し選手に関する話に花が咲きます。
11月15日にひろしまスタジアムパークで開く「コミュニティフェス2025」では、運動しながら防災を楽しく学べる体験型プログラム「ASOBO運動会」などを実施。芝生広場では地域のコミュニティーや飲食店がブースを構え、来場者同士の交流を期待しています。
障害者の通所訓練などを通じた自立支援施設のリライフセンター横川(西区楠木町)を運営しています。社会福祉士、介護福祉士といった専門人材によるサポートで利用者の生活改善を促しています。
幼少期から大学まで野球一筋で、中学時代は地元岡山の強豪クラブ東岡山ボーイズに所属。当時カープで全盛期だった前田健太投手や野村祐輔投手のフォームをとことん研究し、中学3年時に最高球速138キロまで到達しました。同じチームの2学年下にロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手がおり、チームの制度で私専属の荷物持ちをしてくれていました。現在でも帰省すると食事に行きます。彼が年俸に見合った高級料理店を予約しておきながら、支払いは僕が持たされるんですよ(笑)。
高校卒業後は広島修道大学に進学して野球を続けながら、流川の飲食店とマツダスタジアムのビールの売り子のバイトを掛け持ち。2016年の優勝時は店内でパブリックビューイングをしており、お客さんと喜びを分かち合いました。
現在は本業の傍ら、カープの元投手、故北別府学さんの妻広美さんが2024年に立ち上げた(社)ネクストプレーヤーズファウンデーションの広報を手伝っています。家庭環境を問わず野球を楽しんでほしいという学さんの遺志を継ぎ、児童養護施設などに中古用具を無償で寄付・貸与しています。野球と福祉の双方で社会貢献していきたい。
中区胡町で会員制バーラウンジを営んでいます。主要客層のミドルシニア世代の方々に喜んでもらいたいと、昨年からカープのレジェンドを招いたトークイベントを開いています。ある常連さまからご紹介いただいた正田耕三さんを皮切りに、これまでに高橋慶彦さん、大野豊さん、達川光男さんが登壇。5回目の11月1日には佐々岡真司さんにお越しいただきます。
毎回約40人の定員がすぐに埋まるほどの大盛況ぶり。現役時代の逸話や仲の良かった選手との思い出話などを披露されるほか、イベント終盤にはサイン会や写真撮影会もあり、往年のスターを目の前にしたお客さまたちはまるで野球少年に戻ったみたい。レジェンドの皆さんは本当に球団への愛が深いと感じますし、お年を召されて温厚な雰囲気がかっこいい。このイベントを長く続けたいです。
私は北九州市出身で、広島に来た当初はファンのカープ愛に驚かされました。負け試合の後に「じぇけえ、だめなんよ」と嫌みを言いつつ、「でも選手たちはよう頑張っとるけんね」とねぎらう。球場も本当に赤一色ですし、ファンがユニホーム姿で街中を歩く様子は福岡ではなかなか見られない光景ですね。そんな私も今ではすっかりカープファン。同じ名字の森下暢仁投手、北九州市立大学出身の益田武尚投手は親近感が湧いて特に応援しています。ここ数年は負け越しが多くなっていますが、来季こそ優勝して広島を盛り上げてほしい。
南区の段原小学校近くの的場町で中華料理の華楽飯店を経営しています。2代目で、瀬戸内高校を卒業し広島酔心調理師専修学校(当時)に通いながら1984年から勤務。弟は瀬戸内高校野球部でしたが、段原小学校時代はヤクルトの高津臣吾前監督と同級生でした。
99年頃から閉店後に旧市民球場に行き、選手にサインをもらい、休日にはバックスクリーンライト側の外野席で観戦。当時ファンだった緒方孝市、前田智徳選手の守備も楽しんでいました。思い出深いのは、2004〜05年に在籍したラロッカ選手ですね。最高出塁率のタイトルを獲得するなど活躍。バットをもらうなど親しみやすい性格で、今も大切にしています。奥さんや両親が球場を訪れることがあり、一緒に写真を撮ったり、新聞に掲載されたラロッカ選手の写真を人づてに入手し本人に贈ったりなどの交流がありました。退団の年にはサイン入りのユニホームももらいました。
現在は平日のランチ営業が中心ですが、2階座敷には初優勝時からのサイン入り絵皿、衣笠祥雄選手の連続試合出場世界記録記念バットのほか、選手のユニホーム、バット、グラブ、手袋、サインボール、カープ関連本・雑誌など数百点を並べています。テレビ局のカープイベントでグッズを貸し出したこともあります。2016〜18年の3連覇の時は、店でテレビ観戦した後、お客さんと一緒に流川で朝まで飲みましたよ。
2025年シーズンから、ラグビーの中国電力レッドレグリオンズのオフィシャルパートナー(スポンサー)を務めることにしました。
自分は学生時代からサッカーをしてきましたが、観戦するのはラグビーが大好き。きっかけは、小学生の頃に見たドラマ・スクールウォーズでした。高校時代には原作の小説「落ちこぼれ軍団の奇跡」にも手を伸ばしました。元日本代表の山口良治さんが不良少年たちを束ね、無名の弱小チームを全国優勝に導くノンフィクション。あの作品が日本のラグビー文化をつくったと言っても過言ではないのでは。
その生徒の一人で日本代表監督を務めた平尾誠二さんも好きで「イメージとマネージ」など著書を何冊も読みました。
ラグビーの魅力を挙げたら、正直切りがありません。試合後は敵味方ではなく、お互いの健闘を称え合う「ノーサイド」の精神や、選手たちの紳士たる姿勢、体の大きな人でも小さな人でも活躍できるスポーツの奥行きなど、独自の世界観があります。
レッドレグリオンズから先日、サンウルブズ(スーパーラグビーに参戦していた日本チーム)で主将も経験したエドワード・カーク選手や、吉田橋蔵選手に来社していただきました。まさに2人ともナイスガイ。いまチームは、マツダスカイアクティブズ広島と同じディビジョン3に在籍。昇格を目指し頑張ってほしい。12月から始まるシーズンが楽しみです。
西区井口に本社を置き、地域に根差した不動産会社として宅建や建設業、リフォームも手掛けています。
小学生の頃にソフトボールを始めたことがきっかけでカープファンになり、ふるさとの江田島市から市民球場へは家族で頻繁に足を運んでいました。当時は延長が最長15回まであり、フェリーの最終便ぎりぎりまで観戦したことも。緒方孝市、金本知憲、前田智徳選手などの強打者がそろう中で特に魅力的だった選手は、カープの助っ人外国人の中で歴代ナンバーワンの活躍とも言われるルイス・ロペス選手。特に印象深い試合は、ロペス選手がダイエーからカープに復帰した2002年の中日戦です。足に不安を抱えている前田選手の走塁に不満を持ったロペス選手が前田選手につかみかかって大騒動に。あの前田選手が自分自身へのふがいなさから、涙を流したので大きな衝撃が走りましたが、それだけロペス選手は野球に対して熱い思いを持っていたのだと思います。ファビアンとモンテロ選手にも、ロペス選手並みのパッションと活躍ぶりを期待したいですね。
今年のカープはCS進出とならず悔しい結果となりましたが、一方でうれしい出来事も。広島市街地にある老朽化した小規模オフィスビルの再生事業で増岡組さんと連携することになりました。市民球場とマツダスタジアムの両球場の建設に唯一携わったと言われる会社とご縁があったのは、ファンとしても幸せな限りです。
中区光南に事務所を構え広告代理業を営んでいます。近年はeスポーツに注目しており、学生たちと一緒になって「シニアeスポーツ体験会」をトリニティカレッジ広島医療福祉専門学校(中区幟町)で月1回開催。高齢者に新しい事への挑戦と若い世代との交流機会を提供し、孤立防止や生きがいづくり、認知機能の維持などに役立ててもらうのが狙いです。4月に行った初回では、テレビ各局に取材していただくなど、関心の高さを感じました。
きっかけは介護事業者向けにパンフレットなどを作成していた時のこと。各社とも深刻な人材不足に直面しており、何とか若い世代との接点を広げて人材確保やサービス認知の向上を図れないかと考えたことでした。同時に広島は若者を中心に転出超過も深刻。eスポーツは若い世代に人気があり、市場規模も年々拡大しています。県内でeスポーツをもっと盛り上げ、「広島でも自分のやりたいことができる」と思えれば、学生の地元定着にも寄与できると思っています。
広島では中四国を代表するプロ「広島 TEAM iXA」があります。ストリートファイターシリーズや鉄拳などの格闘ゲームで、地方から世界を舞台に活躍。日本がeスポーツ後進国と言われる中、学校や自治体などと連携し体験会や講演活動も積極的に行っており、新しいスポーツ文化を広げようと精力的に取り組んでいます。eスポーツを通じ広島の抱えるさまざまな問題を解決する糸口を見いだしたい。
昨春に父の後を継ぎ、消防設備の点検、通信・セキュリティー機器の工事などを行っている。広島で生まれ育った私にとって、好きな理由を答えるのが難しいほど、カープは身近な存在。子どもの頃は当たり前のようにカープ選手になることを夢見ていた。
大学時代にテレビで見た一戦が印象深い。大ベテラン北別府選手が先発の試合で、前田智徳選手がセンター前フライを後逸して失点。その後のホームランで勝ち越したが「北別府さんに申し訳ない」と涙を流し、ヒーローインタビューを辞退した。ミスと真摯に向き合う様子は侍のようで男気を感じた。
現在は佐々木泰選手に注目。雰囲気や顔つきがどことなく前田選手に似ていて、立ち姿がかっこいい。打席にいるとやってくれそうな気がして期待してしまう。彼や二俣翔一選手ら、若手の台頭が楽しみだ。
新井監督は情に厚い印象。もう少しドライでも良いと思うが、調子が良くない選手にもチャンスを与え、成長のきっかけを与えようとする姿勢は共感できる。近い将来にリーグ優勝、そして日本一になる姿を見せてほしい。
白血病を患っていた私の兄が、当社社員や取引先、保育園の先生、保護者など多くの方の輸血協力で命を取り留めた経験から、父はいつも人に感謝し、人のために動き回っていた。私もそうありたいと、10年ほど前から地域のソフトボールクラブの指導員をしている。いつか生徒の中からカープで活躍する選手が出ればうれしい。
2017年から「Littom(リットム)」の屋号で新築注文住宅事業を手掛けています。1級建築士として、性能やデザインに優れた家造りを土地探しやライフプランから提案。私が営業、設計、施工までワンストップで担うスタイルも特徴です。
高校時代は旧市民球場で練習中の球拾いなどのアルバイトをしていました。印象的な出来事は阪神戦でチケットもぎりを担当した際、手間取ってしまいガラの悪い阪神ファンに応援バットで頭をたたかれたこと。今だと問題になるのでしょうが、それも市民球場らしいなぁと懐かしく感じます。
実は昨年、カープで19年間プレーし現在はスコアラーを務める白浜裕太さん宅のリノベーションを施工しました。当初、奥様とやりとりをする中で偶然目に入った書類に「白浜裕太」の名前が。私にとって白浜さんは、同学年で春の甲子園を制覇したスター選手。ミーハーと思われないよう、完成間近になってサインをお願いしたところ、ご本人だけでなく現役の主力選手たちのサインが入ったユニホームを頂いたのです。工事中から誠実さは伝わってきていましたが、このプレゼントには感動しましたね。
カープの魅力は、白浜さんのような選手が指導者や裏方として多く残る「家族」的な雰囲気だと思います。一丸となって戦い、広島を盛り上げてほしいです。
2021年に独立し、作業療法士の視点で工務店に安全な家づくりを助言する事業を展開。このほど、住宅内のケガ予防に焦点を当てて認定する住宅が全国150棟を突破し、来年までに認定棟数300棟を目指しています。
リフレッシュ方法は広島人らしくカープ・サンフレッチェの応援で、断然「現地観戦」派です。ファン数万人が勝利という目標に向かって後押しする一体感は格別で、特にサンフレはファンクラブのプレミアム会員になり、新スタジアムにもよく足を運んでいます。現在は「見る専」ですが、元々は野球少年で、大野東中学校の軟式野球部で汗を流しました。進学先の五日市高校には軟式チームがなく、同級生と3人で「部活づくり」を決心。体育教師に頼み込んで部活動に必須の顧問を確保したほか、「道具・場所・金」不足の解決を目指して母校や近隣のバッティングセンターから不要となったボールやバットを頂いたり、高校近くの小学校の校長にアタックして運動場を借りるなど、16歳の夏休みはとにかく行動の日々でした。多くの方の協力を得た半面、若さ故の無鉄砲な行動力が裏目に出て解散するはめに。当時は納得できずに反発しましたが、経営者となった今振り返ると、目標達成へのプロセスの甘さなどを痛感しますね。しかし、情熱を持って取り組んだ経験はかけがえのない財産ですし、あの頃に自分に「今度はやり遂げたよ」と胸が張れるよう、事業の発展に全力投球する覚悟です。
スポーツの力は多彩で大きく、幼児から働く人、子育て世代、高齢者、障害者まで、誰もがスポーツを楽しめる社会の実現が地域を活性化させる。
2020年にはトッププロや実業団、パラスポーツなど25チームが参加する振興組織「スポーツアクティベーションひろしま」を結成し、競技の枠を超えた応援プロジェクト「チームウィッシュ」を展開。人材育成・確保、ナレッジ、資金、地元認知の4点が共通課題となっており、研修会でノウハウを共有しながら課題解決を図っている。スポーツ関係学科のある県内4大学と連携して若者の視点を取り込みつつ、学生の学びやキャリア形成にもつなげたい。試合来場者へのアンケート結果から競技未経験者の来場も多く、観戦の楽しさを周知すること、〝推し〟選手をつくってもらうことが大切だと分かった。今後、広報展開していく。広島テレビの女性アスリート支援「ウィサポ」への協力など、外部連携も積極化。「わがまちスポーツ」という補助事業では11市町のにぎわい創出の取り組みをサポートし、国際・全国大会の誘致やスポーツを通じたまちおこしにつながった。
昨年4月に現職に就いてから、25チームのうち大半を観戦。こんなに多くの魅力的なチームがあるのかと驚いた。広島は赤や紫色のレプリカユニホームを着て家を出る光景が当たり前。皆で応援する文化は貴重だと実感すると同時に、オレンジ、緑…と一層カラフルになっていくよう願う。
不動産鑑定士と中小企業診断士の二つの資格を持ち、カープのペルドモさんのように二刀流で頑張っている。私の人生はカープそのもの。東京出身で親の影響は受けていないので、生まれる前からカープファンだと自称している。幼少期から周りが引くほどカープの素晴らしさを熱弁。東京でも電波を遮る高い建物が少なく広島のラジオ局を聴けたので、勝つと大喜び、負けるとラジオを壊して叱られたものだ。
資格取得でもカープの考えを生かした。勝つ方法は打つだけでなく四球や盗塁でもよく、勝利に徹した古葉監督の効率的な野球が好きだ。勉強に置き換え、苦手な暗記ではなく、効率性や重点の理解に集中して応用力を高め、合格を勝ち取った。
転機は2007年。前田智徳さんの2000本安打を観るために広島を訪ねると、街がカープにあふれ、ここに住みたいと思った。11年に念願の「カープ移住」を果たした。
中小企業診断協会では「カープを科学する研究会」に所属。資源の限られる中で知恵を使った独自の球団経営を科学的に解き明かし、その成果を中小企業経営の支援に役立てている。
今でもカープの監督になりたいと公言している。頭がおかしいと思われるが、東京で生まれてずっとカープファンで、移住してしまう時点でおかしい。部外者だからこそできる分析がある。もちろん二軍監督や戦術支援でもありがたい。オファーが来たら、カープの勝利に全てを捧げる覚悟でいる。