マツダ出身で、4月に県立総合技術研究所所長に就いた。2021〜25年度の中期計画の折り返し点で、①顧客とのコミュニケーション強化、②顧客起点での課題解決へ向けた迅速かつ満足度の高い支援の充実、③デジタル技術による支援体制強化などを進める。8センター・10拠点を統括する中、運営方針、注目する研究テーマ、実用化した技術、マツダ時代の印象深い仕事などを聞いた。
-就任の抱負・運営方針は。
マツダでの37年の経験を生かし、より良い組織に改革したいと思っています。4月と6月に8センターを訪問し、約280人の研究員と話しました。私からは、自分のありたい姿と現状とのギャップを把握し、中間目標を立てて目標達成を図る「バックキャスト」の考え方の共有と、仕事や人生は「考え方×能力×やる気」で決まるとも言われる中、公設試の本分をしっかりと考え、上司がサポートしてほしいという2点を伝えました。8センター長との定期会合は平均月1・5回、特定テーマの会議は随時行っています。