中国地域の産業活性化などの課題解決方策を提案するシンクタンクであり、産業振興に向けた支援機関の役割も担う。6月に就任した船木徹会長(=中国電力副社長)に抱負と、地域の現状について聞いた。
-6月に就任しました。
取引先の自治体や企業など40カ所ほどをあいさつで回った。当センターへの期待の声を聞き、手応えを得た一方、その責任の大きさも感じた。
その中での共通した話題は人に関することだった。例えば広島県は、ある調査で転出超過が全国ワーストだ。自治体にとって人口減少が最優先課題であることは共通している。企業も仕事はあるが、人手が足りていない先が多い。例えばものづくり企業を考えると、その会社の人員だけではなく、そこに至る物流や、その物流を支える車の整備士など、さまざまな分野があって地域の産業が成り立っている。全方位に網をかけないといけないと改めて感じた。