インテリア資材の大手商社サンゲツ(名古屋市)の完全子会社で、住宅用などの壁紙を製造する。東広島市高屋台の県営高屋東工業団地に国内最大規模となる壁紙工場の建設を進めている。井上弘一社長に広島進出の背景や工場の概要、今後の展望などを聞いた。
-工場を新設する背景は。
住宅内装用の壁紙には大きく分けて、分譲マンションや賃貸物件向けの「汎用品」と、消臭や汚れ防止などさまざまな機能の付いた注文戸建て向けの「一般品」の2種類がある。国内の住宅着工数は伸び悩んでいるが、最近では一般品に限られていた機能が汎用品に付加されることで汎用品の需要が増大しており、業界全体で汎用品の供給余力が不足している状況だ。