広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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特集記事― FEATURE―

2024年8月22日号| ピックアップ
木材関連企業 国産材の安定供給へ
製材工場新設、循環型林業も広がる

県内の木材関連事業者は世界市況に影響を受けにくい国産材の安定供給体制の構築を進めている。ウッドショック(米国での需要拡大による木材の高騰)は落ち着いたものの、物流費の高止まりや円安が輸入材の相場を押し上げていることが背景にある。製材工場の新設や、日本の風土に合う国産材を活用した高付加価値ブランドづくりに取り組んだり、供給と価格の安定のために山林経営を強める動きもある。
 国内製材最大手の中国木材(呉市)は秋田県能代市に全国6カ所目となる国産材製材工場を新設し、1月に稼働を始めた。製材・集成材工場や加工ラインを整備し、発電能力9990㌔㍗のバイオマス発電設備も設けた。建材メーカーのウッドワン(廿日市市)は子会社フォレストワン(同)の庄原市の製材工場を4月に稼働。

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