ヨーグルトの製造開発一筋から一転し、7月24日付で前社長から経営のバトンを受けた。1886年に創業。国内でも先駆的なヨーグルトメーカーとして歩んだ同社は多角経営などから負債を抱え、ファンドの支援後、2011年に伊藤園グループの傘下に入った。初の生え抜き社長として、拡大路線へかじを切った成長戦略と事業展望を中心に聞いた。
-社内では、今まで通りの呼び名で通されています。
株主総会と取締役会を経て就任後も変わることなく、“久保さん”と名前で呼んでもらっている。役職によって壁をつくりたくない。社長室も気楽に出入りできるようにとドアを開け放し。伊藤園傘下になってから社内改革に着手し、財務体質を改善。プロパー社員のやる気と意欲を喚起する土壌を整えた。年功序列の慣習を改めて成果評価を導入。自らの可能性に希望と自信が持てる企業へと変革し始めている。