京橋のたもとの目を引くデザインの建物は、広島の造船技術を生かした鉄骨造りに和風のしつらえが調和しており、2019年のひろしま街づくりデザイン賞を受けた。
そばどころ山形のそばがベースの素朴な田舎そばを、実を保存する板箱で供する。北川尚勲料理長は、
「外殻を取って甘皮ごと石臼でひいた〝挽きぐるみ〟のそば。かみしめて味わえるように、一般的なそばより少し太めで短めに打っています」
そばつゆは、特注の配合の節と昆布で取るだしにしょうゆがきりっと香り、素朴なそばによく合う。
「ふらっと立ち寄って、焼きみそや板わさ、だし巻き卵などちょっとした料理をあてにお酒を飲み、そばで締める〝そば前〟の文化を、あまりなじみのない広島でも広めていきたい」
3000円コースは、酒肴と旬菜盛り、季節の天ぷらなどが付く。2人から、要予約。