1974年の同センター開業時から入り、2年後に50周年を迎える。運営する三吉屋食品の三代目奥芝祥平社長は、
「昔ながらの平たいホットケーキは約50年間、レシピも焼成に使う銅板も変わっていません。人気のオムライスやチョコレートパフェも同じ作り方です」
能美島出身の祖父が戦後に大阪でかつお節屋を始め、大阪万博開催を機に飲食業に本格参入。65年、広島駅ビル開業時に喫茶風車を出店して広島で創業し、二代目の現会長が同センター街店などを出店。「昔ながら・懐かしい味」で、親・子・孫の3世代で楽しめるというコンセプトを守り続ける。
「約40種類のパフェは全て、層の順番や材料の組み合わせが違う。非効率なオペレーションで、スタッフは覚えるのに一苦労ですが、家族やカップルでパフェを分け合うときに、味や見た目の違いも楽しめるように工夫しています」
同店らしさを貫きながら、新しい試みにも取り組む。透明の容器の中にクリームやフルーツの層を重ねた「スイーツ缶」を、風車のパフェでアレンジして昨年末から販売開始。季節・イベントごとにメニューを考案し、持ち帰り・店内利用共に好評という。