宮島の表参道商店街を外れた町屋通りに位置する、築100年以上の邸宅を改装したイタリアンレストラン。ANAクラウンプラザホテルに約30年間勤め、総料理長などを歴任した。
「コースでは、穴子のペペロンチーノや広島牛の赤ワイン煮込みなど、県内食材をふんだんに使った料理を提供。店内でもG7サミットで使われたマルニ木工の『ヒロシマアームチェア』を採用し、さまざまな角度で広島を体感できる空間に仕上げています」
コロナ禍の影響が和らぎ、この1年間で休・平日問わず来島者が急増したという。一方、島内で夜営業の飲食店は意外に少なく、宮島の夜はいわば〝夕食難民〟の訪日観光客でごった返していると話す。
「ディナーは予約限定のため、ふらっと立ち寄った海外のお客さまを断るケースが多くなり、申し訳なさを感じています。飲食店を探し回ることなく島時間をゆったりと過ごしていただきたいので、今後は予約なしの方に対応する単品メニューもそろえたい」