創業38年のお好み焼き店「中野家」が、ほかのお好み焼き店やホテルで修行を積んだ新オーナーを迎えて店名を改め、7月2日に再スタートを切った。受け継いだ「肉玉そば」の味を守りながら、自家製すじこん煮込みを入れた「笑顔スペシャル焼き」などの新メニューを加える。
「独立を考えていた時に、後継者を探しているお好み焼き屋があると聞いて初めて食べに来ました。シンプルで毎日食べても飽きない、昔ながらの味付けが自分の理想と一致し、承継を即決。笑顔があふれる店にと新たな店名に思いを込めました」
中野さんは、2022年頃から体調不良をきっかけに引退を決意。200人以上いるという常連のなじみの店を守りたいと、県の事業承継・引継ぎ支援センターを介して承継先を募った。
「これまでの『中野屋』の調理法や味付けに江藤さんのアイデアが加わることで、より多くのお客さんに喜んでもらえると思う。20〜30年と地元の人に長く愛される店にしてほしい」