広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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グルメ&ナイト― GOURMET and NIGHT ―

広島の経営者がおすすめするグルメやナイトライフのお店を紹介。

  • 2025年9月11日号
    広島酒菜 神楽

    バルコムグループが今年3月、神楽をテーマにオープン。実際に着て記念撮影できる舞台衣装を置くほか、隔週土曜昼には北広島町などの神楽団によるイベントを開く。また6月に路面沿いの一角をそば打ち台に改装。13歳から地元同町で豊平流そば打ちを修行し、過去最年少の20歳で最高段位を取った職人が毎日手打ちする。
    「爽快なのどごしを生み出すため、生地を切る前の薄く均一に伸ばす作業にこだわっています。せいろ蕎麦(1000円)は、麺の香りも楽しめるよう最小限の薬味と薄めのだしで提供。そば塩で食べるのもお薦めです」
     夜は穴子の刺身、ウニホーレン、コウネなど県内定番料理のほか、飲み放題付きコース料理(5500円〜)も用意。酒は日本酒ベースの神楽ハイボールのほか、ビール、地酒、焼酎など約40種を置く。
    「英語、ヴィーガンメニューを用意し、国内外の観光客のほか、50人規模のツアーも受け入れます。広島の文化発信の一助になれば」

  • 2025年9月4日号
    タンしゃぶ亭

    広島で珍しいしゃぶしゃぶメインの牛タン料理店。全席が座敷個室の落ち着いた店内で、来店客の6割が女性という。田中秀人料理長は、
    「牛タンはたんぱく質や鉄分、ビタミンなどの栄養素が豊富で美容にも良い食材。一般的な焼き肉用よりも薄い1ミリの厚さにすることで、適度な歯ごたえと柔らかさを楽しめます。うっすらとピンク色が残る程度に熱して白ネギや豆苗(とうみょう)を包み、卵黄入りのしょうゆベースの甘辛タレにくぐらせると、もう箸が止まりませんよ」
     厚切り牛タン炙りなどのアラカルトを充実させるほか、地酒やクラフトビールをそろえ、接待需要も取り込んでいる。佐藤巧一店長は、
    「中腰の状態で料理を提供しない、お出しの減り具合に気を配るといったホスピタリティーを大切にすることで、有り難いことに『予約が取れない人気店』と呼ばれることも。最近は外国人も多く来店されますので、幅広い層のお客さまがゆったりとくつろげる店づくりにますます磨きを掛けたいです」

  • 2025年8月28日号
    和食処 だいだい

    温浴施設「アジアンリゾート・スパ シーレ」などを運営するスパライフ・コミュニケーションズ(坂町)が新事業として昨年12月にオープンした和食店。高松部長は過去に大阪でフグとウナギの料理店で修行したほか、割烹(かっぽう)居酒屋のとり八グループ(中区流川)に18年間在籍した。
    「築地から直送された天然マグロのほか、ハマチ、イクラ、サーモン、タイ、ネギトロなど多様なネタを楽しめる『海鮮バラチラシ丼』がダントツ人気。鮮度抜群の海の幸はもちろん、米は県内産にこだわるなど丹精込めて提供しています」
     このほか、仕事帰りに居酒屋感覚で足を運んでもらおうとカキフライやタコの唐揚げなど一品料理に加え、ファミリー向けにハンバーグやとんかつ定食、お子様ランチなども用意する。
    「飲食店10店舗のうち10年後に生き残るのはたった1店と言うほど、参入障壁は低いが存続させるのが難しいのが、この業界。地域から必要とされる店として長く切り盛りしていきたい」

  • 2025年8月21日号
    SNACK2.3(にーてんさん)

    5月、JR横川駅徒歩2分のビル2階にオープンしたカジュアルスナック。飲み・歌い放題120分で3000円(税抜き)と、リーズナブルに楽しめる価格設定とした。
    「横川駅周辺は多様な飲食店がある一方、2軒目で利用できるお店が少ない。店舗面積約63平方メートルにテーブル、カウンター合わせて全24席と比較的大きな店舗で、ぜひ2・3次会でお立ち寄りいただきたいというのが店名の由来。仲間と、気兼ねなく笑い合い、ほっと落ち着ける。そんなときにぴったりの空間を目指します」
     単品で、スモーキーで爽やかなキルホーマン マキヤーベイ(1杯1200円)やアイラストーム(同700円)といった珍しいウイスキーを用意。フードは串焼き居酒屋華笑(西区観音町)公認の生センマイ、ママ特製のだし巻き卵ほか、日替わりのおばんざいもそろえる。
    「初めて訪れる方も気軽に楽しめますよ。サンフレ応援帰りの方がお得に利用できるイベントも実施中です」

  • 2025年8月7日号
    SOKO CAFE

    今年3月、広島城の三の丸エリアにオープンした、広島ゆかりの武家茶道・上田宗箇流が監修したカフェ。中国放送の関連会社COCONと中国四国博報堂が共同運営する。
    「敷居が高いと感じがちな茶道をカジュアルに、気軽に楽しんでもらうがコンセプトです。スタッフが説明しながらお茶をたてたり、体験セットを用意しており、外国人観光客に人気です」
     茶は上田宗箇流で実際に使われている宇治園製茶(尾道)と一保堂茶舖(京都)を使用。スタンダードな薄茶と、とろりとした請茶のほか、ラテやフロートなども用意。季節ごとの和菓子や旬月神楽(中区)オリジナルのどら焼きなどと提供する。武家・茶道文化に触れてもらいたいと、入り口には陣幕、店内には茶杓「敵かくれ」にまつわる壁画、湯を沸かすための車軸釜、掛け軸を設置するなど、内装にもこだわった。
    「広島の歴史と文化を感じられる場所。周辺のにぎわいづくりにも貢献したい」

  • 2025年7月31日号
    広島食材×鉄板居酒屋 憩

    「焼肉馬場ちゃん」運営のアップドラフト(中区)が7月1日に開いた新業態。広島牛など県産食材を使う鉄板焼きとお好み焼きを提供する。
    「広島を代表する2種類のお好み焼き(1320円)を用意。パリパリとした食感で酒に合う府中焼きは地元の方に、ふんわりと仕上げたキャベツをドーム状の卵で包み込んだ広島焼きは観光客を中心に人気です」
     既存店の仕入れ網を生かし、品質や鮮度の高い広島牛を購入。赤身のうま味を感じやすいA4を基本に、リーズナブルな価格で出す。広島赤どり、地ダコ、祇園パセリといった地場食材をふんだんに使い、がんす、子持ちこんにゃく、花ソーセージといった地域ならではのメニューも充実させる。
     ホテルで婚礼料理などの経験を積み、同社に入社。同店開業に先立ち、古巣で鉄板料理を学び直したという。
    「町の洋食屋さんのような、地域で長く愛される存在を目指す。スタッフを丁寧に育成し、何を食べても毎回おいしいと思っていただける店にしたい」

  • 2025年7月24日号
    エキニシ天のすけ

    天ぷら、そばがメインの和食居酒屋。常時およそ15種類をそろえる日本酒は季節などに合わせて入れ替わるため、来店のたびに新しい組み合わせが味わえる。
    「多様なグルメが集まるエキニシですが、和食は比較的少なかった。また、はしご酒の締めに寄れる店としてお好み焼き以外の選択肢があると良いのではないかと考え、昨年3月にオープンしました。もちろん、食事メインの1軒目としても楽しめます」
     エキニシらしい、狭い階段を上った2階には8人が座れるテーブル席を配置し宴会にも対応。コース料理2種(2980円と3980円)も用意する。1階のカウンター4席では料理だけでなく、代表との会話も楽しんでほしいと話す。
    「お客さまのニーズをくみ取るのは得意です。例えば夏場であれば、スッキリ飲みたいという方に日本酒の炭酸割りを提案。飲み方の幅を広げてもらえたらうれしい。食事メニューとのペアリングもお任せください」

  • 2025年7月17日号
    ミオバイドッツ

    JR広島駅ミナモア内で土産販売や周辺市町のプロモーションなどを手掛ける同名の複合店舗に併設されたレストラン。東京のミシュラン一つ星シェフ掛川哲司さんが監修。瀬戸内や広島の食材を使いフレンチ、イタリアン、韓国料理など「まるで旅をするように」多様なジャンルを提供する。
    「おすすめは比婆牛ランプ肉の厚切りステーキ。赤身と脂身のバランスが良く、あっさりとした味わいを生かすために、味付けは塩とマスタードだけで提供しています」
     「いつも、誰かに会える。瀬戸内を知り、もっと好きになる。」をテーマに、地域を盛り上げている人のピッチイベントを頻繁に開く。最大80人まで対応可能なビュッフェスタイルのパーティープランもあり、大人数での宴会にも使用できる。
    「立地が良く、幅広いお客さんがふらっと立ち寄ってくれる。初対面同士が地元の話で盛り上がることも。一度来た人が、特別な日にまた来たいと思える場所にしていきたい」

  • 2025年7月10日号
    and kitchen

    広電土橋駅から徒歩5分のビル1階で、自家製こうじを使う和食ランチ・弁当を提供する。同所2階で美容室を経営するATO(花田和也社長)が6月3日に開店。11年間、臨床検査技師として働いていた店長が切り盛りする。
    「医療現場は、食事の時間も選択肢も少なく、おにぎりだけでさっと済ませるハードな現場。私自身も夜勤で生活リズムが乱れ、肌・体調トラブルに悩み、次第に食と健康を意識し始めました」
     子育てを機にこうじに興味を持ち始めた。肌や腸が整い、こうじの効果を身を持って実感したという。一度は医療現場へ復帰したが、その後飲食業に転身し、有名弁当店でも経験を積んだ。
     予約制の土鍋ごはんを1食ずつ丁寧に炊いたり、酵素玄米は3日かけてつくる。おかずには、塩・甘酒などの自家製こうじを使った主菜・副菜を、月・週替わりで組み合わせる。
    「働く人や子育てママのために、私たちが手間暇と時間をかけ、お客さまにはゆったりと過ごしてもらいたい。病院にも弁当を提供するのが夢です」

  • 2025年7月3日号
    瀬戸内料理 喜久

    三川町交差点近くにある会席料理店。東京や広島の日本料理店で経験を積んだ代表が、焼きガキ、カワハギの薄造り、アナゴの白焼きなど「広島らしさ」を味わえるコース料理(6000〜1万2000円)を振る舞う。3月に南区京橋町から移転した。
    「特に、500グラム前後の小鯛をまるごと使う『熟成鯛飯』は2015年の開業当初からの看板メニュー。カツオと昆布だしにしょうゆ、みりんを加えたシンプルな味付けにして、尾頭付きの鯛とコメを一緒に土鍋で炊き上げます。ふたを開けた時の豊潤な香りはたまりません。米の一粒一粒に味がしっかりとしみ込んでおり、途中でだしを加えると二度おいしいですよ」
     料理に合うよう、賀茂鶴や三次ワインなどの地酒も充実させる。
    「カウンター越しに調理する割烹スタイルの店構えに変わり、今まで以上に食事を楽しまれるお客さまの反応を見られるのがうれしい。味や接客に一層磨きをかけ、地域の人や観光客から長く愛される店に育てていきたい」

  • 2025年6月26日号
    りんご

    住宅街にあるお好み焼き店。県内のすし店などを経て、中区薬研堀にあった人気お好み焼き店「八紘」で4年半修行した店主が、地元で2011年に開業した。
    「生まれ育った町で長く愛される店にしたいと、近所で両親が営んでいた喫茶店の屋号を引き継ぎました。ヘラで押さえてキャベツの水分をしっかりと飛ばし、甘みやうま味を閉じ込めるのがポイントで、麺はコレステロールゼロでクセのない『グレープシードオイル』で焼き上げます。ラードよりもパリッとした食感に仕上がり、あっさり味のオリジナルソースとの相性もばっちりですよ」
     定番の肉玉そばをはじめ、おろしたてのとろろをキャベツとモヤシの間に入れて大葉を加える「りんご焼」も人気。2年前に全国放送のテレビ番組で紹介されて以降、県外など遠方からの来店客も増えたという。
    「当店を愛してくださる方々に喜んでもらえるように、ひたむきにおいしいものをつくり続けていくのみです」

  • 2025年6月19日号
    レセルバイベリカショップ

    西広島駅すぐそばのスペイン産生ハム専門店。バルセロナの市場にある店舗と同様に店頭には脚つき生ハムが並べられており、対面での生ハム販売は日本で唯一という。飼育方法やえさにこだわったイベリコ豚100%の高級生ハム「ベジョータ」は濃厚な味わいの一方、体温より低い温度で溶ける脂肪のため後味はすっきりしている。
    「厳選した生ハムをスペインから直接仕入れ、全国に卸しています。切り立てならではのしっとりとした味わいは格別ですよ」
     テイクアウトのほか、スペインラジオが流れるイートインスペースでは人気の生ハム3種食べ比べ、ホットサンドや本場の味が再現されたパエリアやシャンピニオン(マッシュルーム料理)などを提供。店内でフルート演奏会や外国語講座を開くなど、地元の人が集まる場としても活用する。
    「西広島駅は広電と鉄道、バスの乗り換え拠点で、まだまだポテンシャルがある。周辺の店とともに地域を盛り上げていきたい」