広島の経営者がおすすめするグルメやナイトライフのお店を紹介。
流川で飲んだ後の締めのうどんが売りの和食店「獅子奮迅」の別館として2021年10月にオープン。別館は県産カキとコウネ、しゃぶしゃぶをメインに提供する。
「流川で生まれ、流川で育ったと自負しています。雇われホストを6年、オーナーを10年経験した後、手に職を付けたいと思い料理の世界へ。料理人の友人に弟子入りし、包丁の持ち方から魚の構造、味付け、盛り付けなどを必死に学んだ。天然物しか使いたくないという師匠の思いを受け継ぎ、だしや豆腐、漬物など全て一から作っています。カウンター越しに見えるお客さまの笑顔が一番の原動力です」
しゃぶしゃぶには本店秘伝のうどんだしを使用。広島菜と一緒に食べるのがお薦めという。開店2周年を記念して10月23〜28日はしゃぶしゃぶを半額で提供する。
「これからの季節は世羅の松なめこや松きのこの天ぷらもお薦めです。県内の日本酒を多くそろえているので、飲み比べも楽しんでもらいたい」
8月に10周年を迎えた。名前通り目立たない隠れ家的な場所に立地する、スペイン・イタリアを中心とした地中海料理の店。地元の魚貝類で作るアヒージョや、スペイン産のイベリコ豚を使用する溶岩焼きグリルが定番。地元野菜や珍しい生ポルチーニ茸などを使った季節ごとのアラカルトメニューが豊富で、アルコールはワインやビール、サワーなどをそろえる。20〜30代の女性やグループ客が中心という。
「これまでを振り返って一番苦しかったのはコロナの時期。週末の予約がゼロになっても、社員を抱えているため休業もできず、時短したり昼間に時間を移したりして営業を続けました」
空いた時間で食材やメニューの見直しを行う中、昼営業用に素早く食べられて同店らしさのある一品として、期間限定の「オマールそば」を出した。
「発売当日のお客さまのインスタグラム発信で話題になり、コロナ後の来客にもつながって本当にありがたかったです。これからも工夫しながらお客さまのニーズに答えていきたい」
地元政界や主要企業の幹部たちの社交場だった創業65年の老舗クラブの名を継ぎ、2017年に開店。8月で7年目に入り、10月3日付で、寺島あかりさんと森田蘭さんが小ママに就任した。営業後に空いているおいしい飲食店を探しているというあかりさんは、
「歴史ある店の名前に恥じないよう、二人でママをしっかりとサポートし、サービスの質をさらに高めたい」
七つのボックス席を備えるメインホールに加え、カウンター、15人までの貸し切りに対応するVIPルームを備える。落ち着いた雰囲気の店内は「上質な大人のための空間」がコンセプトで、接待需要が多い。一人で着物を着られるよう、着付けを学んでいるという蘭さんは、
「創業者が残した言葉『どれだけ働いたかを言うよりも、どんな心で働いたかを自らに問う習慣』を心に刻み、23人のキャスト一丸となってお客さまに楽しんで帰ってもらえるような店づくりに邁進します」
ケータリングサービスなどを手掛けるイベントス(中区舟入中町)が2016年にオープンした。農産物直売所を併設し、契約した地元農家の出荷農産物は全量を買い取っており、規格外品や出荷後3日を過ぎた野菜は料理し、季節や旬を感じられるブッフェで提供している。
「例えば夏はナス、冬は大根ばかりの時季もありますが〝〇〇づくし〟と銘打ち、家庭でもマネしやすいようなメニュー構成にしています。その中でも一番人気は〝大根餅〟。大根が大量にあり、おでんにしても消費が追いつかない時に和食担当のシェフが、すりおろした大根と片栗粉を混ぜて餅にするレシピをひねり出しました」
持ち帰り用の総菜売り場も新設。店内では管理栄養士考案のレシピを置き、農産物の購買につなげている。
「地元の野菜を地元で生かし、農家の収入を増やすという吉山のビジネスモデルを他の地域でも展開し、生産者を支援したい。そして、遠方からも人が集う価値のある場所をつくりたい」
店名の通り、午後5時〜翌午前5時に営業する居酒屋。約150種類ずつをそろえる単品料理とドリンクは330円均一で、多様な味を気軽に楽しめる。2時間1650円の飲み放題や、人気のサーモンユッケ、チヂミなど10品が付くコースなども用意。
「深夜営業で、これだけ手頃な価格の店は少ないはずです。値段以上の満足度が得られるよう、味と量にもこだわっており、特にチャーハンのボリュームには驚くと思いますよ。店内はカウンター8とテーブル40席に加え22人分の座敷もあるので、仕事終わりの一杯から2次・3次会まで、さまざまな楽しみ方ができます」
2013年に開いた並木店(中区三川町)、府中店(府中町本町)に続く3店舗目で、今冬にはJR横川駅前でも開業を予定する。
「全店を統括する立場として、どこでも楽しい時間を過ごしてもらえるように意識しています。ビールの取り扱い銘柄は店ごとに違うので、系列の店舗にもぜひお越しください」
店名の通り、午後5時〜翌午前5時に営業する居酒屋。約150種類ずつをそろえる単品料理とドリンクは330円均一で、多様な味を気軽に楽しめる。2時間1650円の飲み放題や、人気のサーモンユッケ、チヂミなど10品が付くコースなども用意。
「深夜営業で、これだけ手頃な価格の店は少ないはずです。値段以上の満足度が得られるよう、味と量にもこだわっており、特にチャーハンのボリュームには驚くと思いますよ。店内はカウンター8とテーブル40席に加え22人分の座敷もあるので、仕事終わりの一杯から2次・3次会まで、さまざまな楽しみ方ができます」
2013年に開いた並木店(中区三川町)、府中店(府中町本町)に続く3店舗目で、今冬にはJR横川駅前でも開業を予定する。
「全店を統括する立場として、どこでも楽しい時間を過ごしてもらえるように意識しています。ビールの取り扱い銘柄は店ごとに違うので、系列の店舗にもぜひお越しください」
築80年以上の古民家を改修した居酒屋で、8月に5周年を迎えた。常時50種類ほどのメニューをそろえ、店主の気まぐれで半分近いラインアップをほぼ毎週刷新。牛肉入りで甘辛く味付け、生卵にくぐらせて食べる「すき焼きコロッケ」など独自のメニューも考案し、常連でも定期的に新しい料理を楽しめる。
「料理や酒だけでなく、空間を楽しんでもらうのが居酒屋の醍だ いごみ醐味。小さな気遣いや感動をいつも提供できるように、接客には特に気を配る。お客さんもマナーが良い人ばかりで、いちげんさんでも気兼ねなく過ごせます」
単品の注文に加え、90分の飲み放題付き7品4500円を基本に、予算に応じたコースを提供。アルコールも幅広くそろえる。
「お客さんに『次来るときはこの銘柄を入れておいて』と言われたら可能な限り用意するので、メニューに載りきらないほど酒の種類が増えた。自分だったらこうしてほしいと思うことを実現するのがモットーです」
喫茶店だった店舗を改装し、3月末にオープンしたお好み焼きメインの鉄板焼き店。落ち着いた色合いの店内にテーブルやカウンターなど21席を備える。
「県内産カキとレモンを使った希少な『広島わしらの結晶ソース』を扱っています。夜はお好み焼きに加え、やきとん・エビチリ・ギョーザといった鉄板焼きも提供。隠し味に使う焼き肉タレは自家製で、うま味調味料を一切使わない製法にこだわっています」
このほか豆腐やチーズなども化学調味料を使わない手作りで、小さな子どもを持つ家族連れや健康を気にするシニア世代の来店が多いという。
「当店はお客さまの回転率よりも居心地の良さに比重を置いており、席の間隔を広く取るほか、店内奥には喫煙ルームも。喫煙所を設ける飲食店がこのご時世では貴重だとおっしゃっていただくなど、大変好評です。中区千田町で3年後に喫茶店、5年後は担々麺店開業を計画。目の前にいるお客さまをこれからも大切にしていきたい」
宮崎市出身で広島宮崎県人会の理事を務める店主が、本場の味を広めたいと9年前に開いた居酒屋。チキン南蛮や地じ とっこ頭鶏のもも焼き(地鶏の炭火焼き)、冷や汁など名物をそろえる。
「柔らかい鳥のもも肉を揚げて甘酢にくぐらせ、タルタルソースをたっぷりのせるのが本場のチキン南蛮。地頭鶏の炭火焼きは地元と同じ『もも焼き』と呼んでおり、店内で炭を使って焼く。広島の人に本場の味を知ってもらい、宮崎出身の人には懐かしんでもらうために、地元の味をアレンジせずに出すことを意識しています」
アルコール飲料はビールや日本酒のほか、芋焼酎を常時7銘柄用意。特に霧島酒造の焼酎は、定番の白や黒に加えて、宮崎限定販売の銘柄「霧島」など4〜6種類を扱う。
「霧島は広島で仕入れることができないので、車で10時間近く運転して現地に買い付けに行く。〝てげてげ〟(宮崎弁で適当なこと)では宮崎の人に叱られますからね。やっぱり地元料理には地元の酒が一番合います」
島根県大田市育ちの店主が故郷の食材にこだわる居酒屋。のどぐろや石見ポーク、「赤てん」、出雲そばといった食材に加え、日本酒など大半を島根の業者から仕入れており、生産者とも直接対面した。16席の店を調理〜接客まで1人で切り盛りする。
「広島にいながら味わえる〝島根のご馳走〟がテーマ。ごちそうは本来、お客のために奔走して材料を集め、食事を出してもてなすという仏教由来の言葉です。食材の厳選はもちろん、その一つ一つの命やエピソードも大切にしています」
のどぐろの刺身は脂の甘みをより味わえるよう、皮目をあぶった焼き霜造りで提供。日本酒は女性杜氏が数値管理して品質維持する一宮酒造の「石見銀山」や、簸ひ 上かみ正宗の「七巻馬」などをメインに、大吟醸「玉鋼」も取り扱う。夜の飲み放題付きコース4400円〜。
「10人以上で貸し切りにも対応。カウンターでのお一人さまからカジュアルな接待、社内の歓送迎会まで、さまざまな場面でご利用ください」
5月10日にオープンした天ぷら専門店。南区京橋町のそば店で働いていたオーナーが2022年度「創業チャレンジベンチャー支援事業」の認定を受けて独立し、夫婦2人で営む。
「昼は旬の野菜や、ズッキーニなどの変わり種天ぷらに煎茶がセットになった『わがた定食』などの定食をメインに提供。夜はアラカルトでメニュー表から自由に料理を選んでいただいています。作業の手間はかかりますが揚げたてをぜひ味わってもらいたいと、盛り合わせではなく一品ずつお客さまのテーブルへ。7種をそろえた日本酒との組み合わせも楽しんでください」
カウンター5、テーブル4人用2席。若者や女性だけでも気軽に入りやすい店づくりを意識し、シンプルな内外装に仕上げた。1人での来店も多い。平均予算は昼2000円、夜4000円。
「天ぷら店は高級と感じる方が多いですが手頃な金額で味わってもらえたら。店名は、母親が我が家のことを『わがた』と呼んでいたことが由来。自宅のようにゆったりと過ごしてほしい」
ファイナンシャルプランニングなどのCWALが運営するカフェ。同社事務所が入る会員制コワーキングスペース「レインボー倉庫」(西区商工センター)内に3月25日にオープンした。藤井正彦社長夫人の美里店長は、
「新卒で食品関連の会社に勤めるなど、以前から食に興味がありました。出産を機に『気兼ねなく子どもとゆっくり過ごせる場所がほしい』と考えるようになり、新事業で挑戦。絵本の読み聞かせやハンドマッサージなどの事業者を集めた定期イベントが好評で、子ども連れの女性客が9割を占めるなど手応えを感じています」
開業時に始めたクラウドファンディングが目標額に達し、同施設2階に木製の小型滑り台を7月に設置。客を飽きさせないよう2カ月に一度、軽食の新メニュー開発にも取り組む。
「子連れの集う居酒屋があればと、8月には〝夜カフェ〟の試験営業を計画。今後も『ここに来たら何か楽しいことがある』と思われる店づくりにまい進します」