広島駅南口に近く、レトロな雰囲気が人気の「エキニシ」エリアに2月にオープン。運送業などのセンターユース(中区八丁堀、竹田貴志社長)が新事業で立ち上げた。石丸宏店長は、
「1、2代目の串揚げ屋から店舗・店名を継ぎ、業態転換。唯一の中華料理店のようで、魅力的な店が並ぶこのエリアを一緒に盛り上げたい」
これまで30年近く、四川などの中華料理店やホテルなどで腕を振るい、一時は自身の店も構えた。ミンチとニラだけを入れ、肉の食感を楽しめる焼きギョーザ、ゴマでなめらかに仕上げたスープが特徴の担々麺、辛味を抑えて食べやすい石窯マーボー豆腐などを主力に30品以上を提供。1階はカウンター6席、2階は懐かしさを感じる座敷に4人テーブルが2卓、未使用の3階はいずれ隠れ家のように使える部屋に改修予定。
「大衆的で懐かしい『町中華』を提供する。1人でも気軽に立ち寄れて、落ち着いて過ごしてもらえる店にしたい」
小学2年からサッカーを始め、中学・高校の6年間はサンフレッチェのジュニアユースとユースに在籍し、ボールを追う日々を送りました。サッカー選手である前に1人の社会人であれ、当たり前のことを当たり前にする、などプレー以外に、今に生きる大切なことを数多く教えてもらいました。
一つ上にいた森崎和幸さん、浩司さん、駒野友一さんらは当時から別格のうまさ。彼らを誰も止められませんでした。私はゴールキーパーとして、高校1年を除く5年間でレギュラーを獲得できましたが、プロに上がれるのはほんの一握り。オファーをもらえず、サッカーの道をあきらめ、ビジネスの世界で一流を目指すことを決意しました。
2007年に東京でITベンチャーを起業。12年に東証1部上場の傘下に入り、グループ最年少の社長に。16年に当社を設立し、20年に地元広島に本社機能を移しました。
さまざまなスポーツが盛んな広島を、デジタルマーケティングの力で盛り上げたいと考えています。現在、サンフレのトップチーム(プロ)のスポンサー開拓や企画運営などで連携。これまでに培ったデジタルに関するノウハウや経験を生かし、一緒に汗を流していく覚悟です。
帰広を機に、ユースチームのスポンサーになりました。これは社会人になってからの目標でした。今の自分があるのは、あの6年間があるから。単年ではなく継続して恩返しをしていきたい。これから私のようなユースOBとクラブをつなぐ交流の場をつくりたいと、和幸さんと話しています。
そのとき「買いたい」という情報があったのに、その技術を「売りたい」という企業に気付かず、絶好のビジネスチャンスを逃す。必要なときに必要な情報をキャッチボールできないか。建設機械やプラント用配管部品を専門に扱う菱光産業(西区)は、外注先検索サイト「ニッポン&アジアものづくり企業ポータル」を開設し、登録企業間の取引拡大によって互いの活路開拓や事業発展につなげる新たな取り組みを始めた。
こんなモノやあんなモノが欲しいという会社をウェブサイトに集め、こんなモノやあんなモノを作れるという会社とマッチングする仕組みを構築。サイト登録100社を目標に、もっか中国地区65社の製品や加工技術、得意分野などを集める。最適な製品・加工技術や納期などの情報を収集〜発信し、登録企業間の取引を広げる狙いだ。吉田大蔵社長は、
「高度な技術があっても発信力が弱いため、その技術を必要としている企業に届かず、みすみすチャンスを逃してはいないか。多くの取引先には忙と閑がある。そうした情報を分析し、調整して効率よく受注を振り分けることができれば、納期や単価などを含め発注、受注の双方にメリットが生まれると考えた。これまで接点がなかった企業の技術やサービスを複合することによって新しいものづくりを創り出す可能性も期待できる。規模は小さくとも技術力に優れた企業連携グループのサイトからビジネスの宝を発掘できる仕組みを確立したい」
と構想を練る。
同社は三菱重工業を退職した祖父の鉄市さんと実父の愷忠さんが1959年に創業。造船の配管部品を皮切りに扱い品目を増やし、建築関連など幅広い業種の配管を扱っていたが、20年前に受注先を大竹や岩国のプラント工場向けに特化した。現在はコベルコ建機や三菱重工業をはじめ、コンビナートや発電所関連の120社強に及ぶ。ネットで入手できる部品の扱いは極力避けるようにしている。特殊で打ち合せが必要、一点もの、調達が難しい、海外規格などのニッチな要望に応える。
取引先も含め配管業界向けの教材提供や、仕入先企業の生産効率化などに役立つことを目的とした取り組みも始めた。配管知識とフランジ(つば状配管継手)締付実技を体系的に学ぶ講座や、製造履歴追跡システム、無人搬送車、パイプ・継手の亜鉛除去・開先加工の完全自動化マシン、設備・工場内老朽化対策などの改善を図る一連のメニューをそろえる。
「既製品を大量に扱う卸は当社の規模では難しい。特殊品に特化すると同時に、生産設備を持たないファブレス経営で課題を解決し、取引先の成長にかかわることができる事業領域を広げたい」
昨年12月、RYOKOホールディングス(中区)を設立。傘下の菱光産業と縦軸で結ぶタイ現地法人は、ASEANの日系企業向けに建機、自動車向け部品などを現地調達する。今後はIT会社などとのM&Aも視野に、多様な事業会社を横並びにするプランを描く。
「ソリューション事業を1つ1つ整備することにより、微力ながら地域、企業に貢献できるRYOKOグループの態勢を整えていきたい」