安心安全をモットーに地元の旬の食材を使った和食料理を提供。季節やその日の仕入れ状況によってメニューが変わるため、何度足を運んでも新鮮な気分が味わえる。これからの季節は瀬戸内のハモを使った刺身や天ぷら、夏野菜などがお薦めという。田中晋一朗店主は、
「看板料理は締めでよく食べられる『息子の玄米塩むすび』です。父が安芸高田市で作った米を使うことからネーミングしました。塩には長崎県の天日塩を使用。地元の三國屋のノリと一緒にシンプルだが、奥が深い味わいを楽しんでもらいたい」
店内は木を基調としたぬくもりのある落ち着いた雰囲気が特徴で、普段使いから会食まで幅広く利用されており、経営者の常連客も多いという。
「おいしい料理を出すのは当たり前で、お客さまの期待以上のものを提供するのが使命だと感じています。食べることで体が健康になり、精神面も豊かになるような店を目指していきたい」
メンタル不調者などの復職支援などで昨年に創業しました。リモート訓練なども取り入れながら、コロナによるうつなどで調子を崩している人や外出を控えたい人にも対応しています。
幼い頃からソフトボールのほか、剣道では全国大会にも出場していましたが、漫画「スラムダンク」に影響されて小学5年生からバスケットボールを始めました。以来30年続けており、前職の損保ジャパンのクラブチームや広島の社会人クラブチームにも所属。毎週土曜の練習に参加し、休日は自宅用に購入したトレーニングマシーンで筋肉・体力づくりにも励んでいます。
ドラゴンフライズは年に2〜3回観戦に行きます。朝山正悟選手は私と同じ関東出身で年齢も一つ下。中高時代から強豪校の有名な選手でした。当時から雑誌「月刊バスケットボール」にも取り上げられるなど、雲の上の憧れの存在。現役でプレーする姿を広島で応援できるのはうれしい。岡崎修司ゼネラルマネージャーはHBMS(県立広島大学大学院経営管理研究科)の同期。チームの収益拡大を目指すという彼の研究内容が来シーズンの選手獲得に反映されているように思います。スリーポイントシューターの辻直人選手は川崎ブレイブサンダースの主力で長年活躍しており、東京五輪にも選出されるなど日本を代表する選手。2020−21シーズンでB1得点王のニック・メイヨ選手も獲得したほか、ガードも補強して、ヘッドコーチも変わり、より注目が集まると期待しています。
来季はぜひプレーオフ進出を達成してもらい、後半も熱く盛り上がりたい。
広島という才能を、眠らせない。広島経済同友会のものづくり委員会がまとめた提言の巻頭言で、向田光伸委員長(マツダ本社工場長)は同友会の活動テーマである言葉を引っ張り出し、ものづくり復活へ懸ける決意をにじませた。日本の誇りだったものづくり。世界的な技術革新の潮流に乗り遅れたためか、急速に力を失ってきた。
日本の製造業の労働生産性水準はOECD加盟38カ国のうち、2000年まで1位に輝いていた。だが、年々順位を下げ、18年は韓国に次ぐ16位に低迷。広島県の製造業労働生産性は全国で18位。従業員一人当たりの付加価値額(労働生産性)は全国平均を下回る。県の付加価値額は輸送用機械器具製造業が29.6%、続いて生産用機械器具製造業、食品製造業のトップ3で実に半分近くの47%を占める。しかし、このトップ3も各業種の労働生産性で全国平均を下回る。広島という才能は今後、どの方向へ向かうだろうか。
同友会は「広島のものづくりのあるべき姿」として、
−ものづくりに携わる人々が集まり、それぞれの強みを持った、各企業と人が「広島ものづくりネットワーク」でつながり、開発・生産・物流で「まるで一つの企業のようにつながり」高い付加価値の商品を開発して、高い品質と生産効率でモノを造り、高い効率で流通させ、販売する姿を実現−、と広島ものづくりネットワークをつくる使命、ビジョンを定める。企業の壁を越え、自前主義から自分の強みを他社との連携によって全体最適な仕組みをつくり、最大価値につなげる。広島一丸でぶつかる作戦である。
その実践活動もこなした。経営者、工場長、幹部を対象に「ものづくり現場革新カレッジ」、「現場力実践交流会」、「デジタルものづくり塾」などを企画。例えば、ある食品メーカーで加熱による温度上昇推移と食感と色の関係を分析し最適な製造条件を見つけて生産性向上につなげることができた。複数企業による共同物流トライアルでは、日立製作所とマツダロジスティックスの協力で物流ロス削減が可能か検証するため往復共同輸送、迂回回避共同輸送、物流センター活用共同輸送を実施し、効率を向上させることができたという。人づくりではムダ取り塾(広島商議所)のほか、現場イノベーションスクール(ひろしま産振構)などの研修を活用したほか、ひろしまデジタルイノベーションセンターの協力を得て、デジタル技術活用につなげる取り組みなどを行った。公的な試験研究機関も整備されており、ものづくりネットワークをつくる素地はある。
13年から2期4年、同友会代表幹事を務めた森信秀樹さん(森信建設社長)は、北九州市イノベーションギャラリー(現在休舘・来春に新科学館の一部として開館予定)を引き合いに、
「子どもらにものづくりの必要性や楽しさなどを伝え、人材を育てる体験工房などがある。広島も製造業の人づくりや技術伝承などをオープンな場で行う、産学官連携が求められている。バタンコで一世を風靡(ふうび)した東洋コルク工業は世界のマツダとして広島経済を引っ張る。子どもの夢を育む、飛躍的な広島ものづくりの挑戦を止めてはならない」