SNS運用のポテン(中区紙屋町)が3月に開いたスープカレー店。アサリやホタテなどの魚介と国産牛を5時間かけて低温でじっくりと煮込んだブイヨンに、十数種類の香辛料や、あめ色になるまで炒めたタマネギ、しょうゆを加えた和風テイストが特徴。奥山穂菜美店長は、
「『毎日食べても飽きない』がコンセプト。その日の気分に合わせてカレーをカスタマイズして楽しめるよう、ビーフやシーフード、きのこなど、さまざまなトッピングを用意しています。魚介だしを利かせているので、二日酔いの人にもお勧めです」
カレーに合うようブレンドしたコーヒーも好評という。午後6時からは4種類のクラフトビールやスパイス料理が楽しめる居酒屋営業とする。
「特別感を味わってもらえる店づくりを目指し、『良い1日を』と声を掛けてお見送りします。ありがたいことに毎日のように通ってくださる方も。おいしい食事と明るい接客でファンを増やしたい」
東広島市西条町で貸し切りバス事業を運営。学校や企業、部活動の送迎に加え、観光や冠婚葬祭など用途に応じて幅広く対応しています。
安佐南区出身で安古市高校を卒業後、広島大学理学部に進学。両親が巨人ファンだったので、カープファンになったのは大学生になってからでした。ミスターカラオケ西条店でアルバイトを始めた際、同じくオープニングスタッフで入った妻と出会いました。私は物理学科で妻は数学科専攻。同じ大学の同じ学部ということもあり、すぐに意気投合しました。2001年頃だったと思いますが、妻の家族らと一緒にカープの試合を見に行きました。球場の熱気に圧倒され、地元にこんなに良い球団があるのに応援しないのはもったいないと感じたのを覚えています。
大学卒業後は大和証券で10年間営業を経験。東京勤務時代はカープの試合に合わせて東京ドームや神宮球場、横浜スタジアムにもよく足を運びました。その後、妻の実家が経営していた芸州観光に入社し、帰広。特に印象に残っているのは16年のリーグ優勝の試合です。優勝が決まった瞬間は冷静にテレビの画面を見ていましたが、黒田さんと新井さんが抱き合って泣いている様子を見ると涙をこらえることができませんでした。来年こそはリーグ優勝を奪還してもらいたい。
最近は次女がバレー部に入ったのをきっかけにJTサンダーズの試合を何度か観戦しました。あとはドラゴンフライズを見に行けば、地元の主要プロスポーツチームは制覇できます。機会があれば早めに達成したい。
業務用洗濯機で国内トップ級の山本製作所(尾道市長者原)は同市山波町に新工場を建設し、生産能力を現在の約2倍に引き上げる。年内に着工し、2022年秋頃に山波第2工場(倉庫と試運転ライン)、23年秋頃に同第1工場(製缶と組立ライン)を完成予定。米国を中心に海外展開を加速しており、27年に現在の約2倍の売上高100億円を目指す。
創業は1947年。〝真似(まね)るより真似られるようなマシンを創る〟という信念で独自の技術を開発してきた。業務用洗濯機やコインランドリー用機器、リネン業界向けロールアイロナーなどの製造・販売を手掛ける。ほぼ全ての加工部品を自社生産し、競争力の源泉とされる内製化率は約95%。他社に依存しない生産体制を築くことで、滞りのない半永久的な部品供給と価格競争を可能にしている。
「国内の洗濯機メーカーで世界を相手に勝負しているのは今でも私どもだけです。〝フォー・エバー・マシン〟と呼ばれる、部品を交換すれば一生使える信頼性の高い機械を提供していきたい」
創業者で父親の山本卓二さんの後を継いだ尚平社長(64)は新たな目標を定めた。02年に社長就任の直後、経営幹部らと視察したドイツ・フランクフルトの展示会で自社製品が世界に通用しないと知り、落胆。しかしこれが一大転機になった。世界で戦えないと会社の将来はないと考え、世界へ挑戦すると宣言した。
「07年頃から米国市場に挑戦できるようになり、それから私の仕事人生が充実してきたように思う。現在はアジア全域、オーストラリア、ヨーロッパへ販路を広げている。世界市場を念頭に製品を開発する、他社が簡単に真似できないビジネスモデルを構築する、この2点を大本に据えている。製品だけでなく、働き方やデザイン、ブランド力、従業員の目標意識などの全てが良い方向に進んだ」
20年12月期売上高は就任時から約3倍の43億9900万円。今期は50億円を優に超える見込みだ。地域の製造業で最高額の給与水準にするため、大卒初任給を23万7300円に設定。「人本(じんぽん)経営」を基本とし、世界水準の福利厚生を目指している。
山波町の新工場は約13億円を投入し、敷地面積約1万1000平方メートルに2棟で延べ床計3010平方メートルを計画。第2工場の倉庫は当面の間、完成品置き場として活用し、将来は生産ラインへの転用を構想に描く。既に本社敷地内で新たな工場が稼働に入り、生産能力強化に向けた設備投資を積極的に進めてきた。
19年に約20億円を投じ、材料の切断から曲げ加工、廃材の仕分けまでの全行程を自動で行う世界初の板金複合ラインなどを導入した工場約5200平方メートルを稼働させている。21年5月に約3億7000万円をかけ、水洗機組立ラインと各種部品のピッキングを効率化する自動倉庫を備えた工場約800平方メートルを増設した。近年、市場拡大する国内のコインランドリー事業や病院・福祉施設向けなどの需要を取り込むほか、世界最大のマーケットである米国で毎年5割増の成長を見込む経営計画を立てる。
設備投資は盤石。世界で勝負するためのトヨタ式の現場改善など、次号で。