広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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  • 掲載ニュース― NEWS ―

    今週の表紙
    環境・エネルギー分野を拡大 / 大橋 大樹 氏
    NEWSな人
    夢を実現する歓び 最後の出張授業で伝える / マツダ 山本 修弘氏 ロードスターアンバサダー
    地方企業の上場に向け広島訪問 TddMの周知を図る / 東京証券取引所上場推進部 藤本 佳隆 調査役
ニュース一覧
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グルメ&ナイト― GOURMET and NIGHT ―

話題のお店を取材!
裏島 / 平田 晋介 店長

市内のお好み焼き店で修行し、意気投合した2人と昨年12月5日に中区舟入でお好み焼き店をオープンした。元々すし屋だった店舗を自分たちで改装。テーブル5席、座敷テーブル8席をそろえる。一人当たりの席幅が広く、ゆったりと食事できる。
「ネギをたっぷり乗せ、紅ショウガのアクセントが効いたお好み焼きです。オリジナルの中太麺を入れてじっくり蒸し焼きに。口の中へ運んだ瞬間に麺がほぐれ、紅ショウガとよく絡めると酸っぱく、かむとジュワッと辛味があふれ、味の変化を楽しめます」
 このほか、最近では酒のつまみになる鶏皮ポン酢やホルモン炒めといった一品料理の開発にも注力しており、宴会利用を見込む。
「コロナ禍で飲食店の閉店が相次ぐなど苦戦を強いられる中、舟入の一番店を目指して開業しました。3人で力を合わせ、お店を盛り上げています。遠方からもぜひ足を運んでいただきたい」
 本誌読者と伝えれば、4月末まで持ち帰り含め一枚につき50円引き。

    INFORMATION
  • ◆住所:中区舟入南3-19-9
  • ◆電話:082-234-1158
  • ◆平均予算:1000〜1999円
  • ◆営業時間:午前11時15分〜午後3時、午後5〜10時、土日祝のみ=午前11時15分〜午後10時
  • ◆定休日:水曜
  • ◆駐車場:9台分
  • ※発行当時の情報となります。過去の記事につきましては、最新情報を掲載店さまにご確認ください。

スポーツ応援談― SPORTS TALK―

経営者が語るスポーツ「愛」
NEWフィールド / 新田 芳樹 社長

地元の廿日市市で外構・エクステリア工事業を運営。昨年12月に設立したばかりで、社業発展に奔走しています。
 祖父が大の野球好きで、2歳上の兄も地元のチームに入っていたことから、ほかに選択肢はありませんでした。小学2年生時に始め、当時好きだった選手は前田智徳さん。ヒットやホームランを打っても自分が納得できない内容だと満足しない姿勢や、侍のようなたたずまいなど、今も憧れの存在。マツダスタジアムでの引退試合を球場で見られたのは甚大です。
 中学、高校でも白球を追い、廿日市高校硬式野球部では投手を経験。3年時の県の選手権大会は初戦敗退でしたが、ベンチやスタンドの仲間から受けた声援は今も忘れられません。野球を通じて良き友人に出会えたことが何よりの宝物です。社会人となった今も同級生と楽しんだり、OB戦に参加したりと、世代や学年を超えてできた交友関係をこれからも大切にしていきたい。
 今季、特に応援しているのは同郷の中村奨成選手。2017年の夏の甲子園で時の人になって以降、思うような成績を残せておらず、歯がゆいはず。名プレーヤーぞろいの外野手や捕手との1軍レギュラー争いを勝ち抜き、将来はチームの顔になってほしい。
 県民が待ちに待った〝新井カープ〟がいよいよ始動します。若手やベテラン関係なくチャンスを与える方針の下、どんなチームに育つのか。「日本一」の胴上げが待ち遠しい。

コラム― COLUMN ―

                                   
記者が注目する「こぼれ話」
水面に浮かぶ展示室

全国トップクラスの建築金物メーカー、丸井産業(西区商工センター)グループは3月1日、大竹市晴海に大型複合施設「SIMOSE」の中核となる「下瀬美術館」をオープンした。アートの中でアートを観る。建物自体もアート作品として鑑賞できる斬新な意匠を凝らす。
 設計は世界的な建築家の一人で、プリツカー建築賞などの受賞歴がある坂茂氏。(財)下瀬美術館が運営に当たる。開館セレモニーで下瀬ゆみ子社長は、
「コレクションを一般公開したいと創業60周年を機に、プロジェクトを本格始動しました。創業の地で美術品を通して公共の福祉に貢献し、瀬戸内海を望む素晴らしい景色とともに、国内外のお客さまに親しんでいただきたい」
 同社創業者で父親の福衛さんと母親の静子さん、長女で三代目のゆみ子社長が50年余りをかけて収集した絵画や美術工芸品約500点を中心に展示する。初年度の来館目標は15万人。
 子どもらが元気に遊ぶ晴海臨海公園に近い敷地4.6ヘクタールを県から購入し、企画展示棟約1600平方メートルのほか、瀬戸内海の島々に着想を得たという、水面に浮いているように見える八つの可動展示室。エミール・ガレが愛した植物にちなんだ庭園、子会社ShimoseA&Rが運営するカフェ、4月に開業予定のヴィラ式宿泊施設とフレンチレストランを整備する。地元の人には見慣れた景色だが、世界で勝負してきた坂氏の設計意欲をかき立てたのだろう。遠くの山と海に囲まれた自然の風景に溶け込み、見事な華を咲かせている。
発明家の目線
 表座敷に用は無い。必要なものはウラにある。福衛さんの口癖で折々、本誌の取材に応じて特有の経営観、考え方などを述べている。
 ー戦後10年余り。細々と建材を販売していたところ、どこの建築現場でもコンクリートのスラブから天井をつるす作業に苦労していることに気付く。これをヒントに埋め込み金具を工夫して独特な丸井式インサートを開発し、1968年に西区に会社設立。作業効率が格段に上がったものの当時の建設業界では新進工法はなかなか受け入れられず、普及のため現場への直販システムを採った。これが飛躍的な発展を遂げる原点になった(74年3月2日号本欄)などの記述がある。
 営業の最前線から直接届いてくるユーザーの声に耳を傾け、建設業界の合理化と省力化に貢献したその価値は大きい。「創業の原点は新製品に在り」というシンプルな企業理念を掲げる。数々の特許、実用新案などを取得。「表座敷に用は無い」と語ったその言葉から発明家、経営者としての鋭い目線がうかがえる。業界屈指の開発力、技術力には定評があり、全国に営業拠点を張り巡らす。昨年5月期売り上げは約487億円。
地域に貢献
 美術館のロビーからは空と島々と海の織りなす景色が広がり、さざめく海の輝きや春風の匂いさえも届いてきそうだ。日が沈めば観光スポットになったコンビナートの夜景が浮き上がる。大竹の新名所として宮島からフェリーと車で30分、岩国錦帯橋からは車で25分の立地。広島広域都市圏の観光地との連携も視野に入れており、自治体や地元企業も巻き込んで地域を盛り上げていきたいという。

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