昨年2月に開店した中華料理店。フカヒレ、和牛フィレ肉、アワビなどの上質な食材を使った料理を提供する。ヒロコシグループの中国料理統括料理部長などを経て独立した。
「コロナ禍中の開店で宣伝も不十分でしたが、おかげさまで毎月お客さまが増えています。原価のかかる高級食材を割安に提供することで、本格四川料理をより身近に感じてもらえるように努めています」
メインのコースは天然フカヒレ姿の醤しょうゆ油煮込みのほか、冷菜盛り合せや海鮮、和牛料理、四川麻婆豆腐などの全8品(価格8800円)。より上質な食材を使うコースにも対応する。ワイン、シャンパンなども扱い、記念日や祝い事などの利用も多いという。
「お客さまの声を伺いながら提供したいと、オープンキッチンを囲むカウンター10席の店舗に。中華鍋の炒め技などを目でも楽しんでほしい。大皿でなく一人前ずつ料理をご用意しますので、気心知れた仲間やパートナーとの大切な時間をお過ごしください」
広島で芸能活動を行い、TSSの「ひろしま満点ママ‼」などに出演しています。東京から活動拠点を移す直前の2018年4月、マツダスタジアムの試合前に国家斉唱を担当させていただきました。今だから話せますが、実は球団側に「やらせてください」と志願していたのはバックスクリーンに流れる応援歌への出演でした。なので、国歌斉唱は寝耳に水。俳優は皆が歌えるわけではなく、私は苦手な方。しかし依頼していただいたので期待に応えなければと燃え、そこから1カ月半はプロミュージシャンも通うボイストレーニングに通い詰め、本番に臨みました。そして試合当日、あまりの緊張に歌っているときの記憶はありません(笑)。やりきることができ、ほっとしたことだけを覚えています。その経験が後押しとなって出身地である廿日市市の応援大使に指名していただくなど本当に光栄な経験でした。もともとやり投げ選手だったので、肩には自信があります。次は始球式で球場に立てることを夢見ています。
年間指定席を持つ祖母と、幼少から頻繁に旧市民球場に通っていました。今ではあり得ませんが、グラウンドにユニホームを投げ入れて選手にサインを書いてもらっていましたね。当時からカープは貴重なエンタメでした。
現役選手では、下の名前が同じ漢字の上本選手を応援。ここ数年の活躍は目覚ましく、私も勝手に喜んでいます。今季は新井監督が就任。躍動するチームを見られるのが楽しみです。
名医にかかって命を救われるか、その機会もなく命を落とすのか、大問題である。
企業は、資金繰りがひっ迫して倒産の危機にさらされることがある。そのとき金融機関が救いの手を差し伸べてくれるか、どうか、何が決め手になるのだろうか。窮地を乗り越えようとする経営者に熱意や底力があるのか、日ごろから経営姿勢などを見極めて融資の可否を決定する金融機関の目利きにかかっているという。
「融資はロマン」と題し、広島市信用組合理事長の山本明弘さん(77)が昨年5月に創業70周年を迎えたタイミングに上梓した。入組の日から50年以上、融資に魂を込めた日々をつづる。
第2章「融資はスピードが命ー地域金融機関がなすべきこと」に次の一節がある。
ーお金を追うな、人を追え。これは私の口ぐせです。若手の頃から今日まで、私は融資一筋を貫いています。融資がスムーズに運ぶ環境を整備し「継続・集中・徹底」して現場に出向くことを大切にしています。ほかの金融機関では手の届かない、目の行き届かないところでも、融資の鍵となるポイントはいくらでも見つけることができます。「現場を見る」というのは、実は簡単なことではありません。漠然と見ていても本当のところは分かりません。なぜ業績がいいのか、なぜ設備投資が必要なのか。逆に、なぜラインが止まっているのか、なぜ清掃ができていないのか、などヒントは現場にたくさん転がっています。要は、そこに気づくか気づかないか、なのです。深い洞察力を発揮しながら、困りごとに耳を傾け、そのお客さまにとって必要なことは何か、課題は何なのかを考え、最適なタイミングで最適な融資ができるようにならなければなりません。赤字、繰越欠損、債務超過でも、経営者が事業へ取り組む姿勢や熱意、事業の中心となっている技術、その将来性を見て融資の可否を決めます。(略)
資金繰りの苦しみから解放され、本業に集中し、業績が回復するのを目にしたとき、心の底から「融資を続けてきてよかった」と思いますー。
本気で立ち向かってきた多くの場数を踏み、鍛え抜かれた職人技のようでもある。地域や企業、人の役に立っているという実感があり感動もあるのだろう。
医療ベンチャー企業への融資事例(要約)にその真骨頂が見て取れる。
2003年に起業したバイオベンチャー企業であるツーセルは広島大学と連携して、間葉系幹細胞(MSC)を用いた再生医療に取り組み、損傷した膝軟骨を再生できる医療技術の研究・開発を進めている。その頃のツーセルは赤字、繰越欠損、債務超過というベンチャー企業の典型でユニークなビジネスモデルでありながら、売り上げはゼロ状態。すでに数億円の大赤字を抱えていた。新たな資金調達を必要としていたが、他の金融機関は財務状況の悪さから融資を見送っていた。しかし研究・開発に没頭する社長と従業員の姿があった。MSCを用いた膝軟骨再生細胞治療製品の話のほか、社長が高いビジョンを持ち、腰を据えて取り組む姿勢を見て、その人間性にほれ込んだ。業務中の着衣の値段を伺うと想像以上に高額で、研究室の外に出るとすぐに廃棄しなければならないほどに衛生管理を徹底しており、莫大な費用が必要という。ー融資後のことなど次号で。