近海などの魚介を使い、南イタリアの郷土料理を提供。同じビルに入る系列ケーキ店のオープンに合わせて昨秋、中区新天地から移転した。女性客が多く、デートや記念日にもよく使われる。
「広島国際学院高野球部の同期だったオーナーに誘われて入職しました。大阪で食べた手打ちパスタに感動し、広島でも多くの人に食べてもらいたいと作り方を研究。ショートからロングまで毎日数種類の自家製麺を用意し、カラスミのタリオリーニ(1500円)などが人気です。生麺ならではのコシや弾力、ソースの絡み具合を気に入り、再来してくださるお客さまが多い。猟師から直接仕入れる新鮮な鹿肉のジビエ料理もお薦めです」
理想の味や形を追求したいと、フォカッチャ、カラスミ、ハムなども手作りする。酒は化学肥料などを使わない「ナチュール(自然派)ワイン」を中心にラインアップ。気軽に来られる店にしたいと、客に気さくに話しかけて楽しい空間を演出する。
地元の廿日市市で鮮魚店を運営。4月に開業したばかりで、保育園などの営業先開拓に奔走しています。
父が大の野球好きで、幼い頃からカープはまさに生活の一部。小学生時はカープ黄金期で、家族で旧市民球場によく足を運んでいました。当時一番好きだった選手は小早川毅彦さん。パワーがあり、チャンスに強い打撃が特長で、巨人のエース江川卓さんを現役引退に追い込んだ本塁打のインパクトは忘れられません。高校卒業後に知人の紹介でお目にかかった際に頂いたサインボールは家宝です。
地元のガソリンスタンドに就職した20代に、同僚や仲の良いお客さんと草野球チームを立ち上げました。10〜40代の仲間と週に2回ほど仕事終わりに練習を重ね、地区リーグで4部から2部へと昇格を達成。チームは5年程で解散しましたが、世代を超えてできた交友関係をこれからも大切にしたいですね。
特に応援しているのは同郷の中村奨成選手。2017年の夏の甲子園を騒がせて鳴り物入りで入団して以降、思うような成績を残せていませんが、彼のポテンシャルはこんなものじゃない。持ち前の打撃力を生かし、坂倉将吾や會澤翼捕手との1軍のレギュラー争いを勝ち抜いてほしい。
待望の新井新体制はチームを「家族」と題して対話を重んじるなど、自分の色を存分に発揮しているように思います。投打がかみ合い出足は好調。一戦必勝で頂を目指してほしい。
渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎。来年の上半期に発行が予定される新紙幣の顔ぶれだ。偽造を防ぐホログラムや視覚障害のある人も識別しやすいユニバーサルデザインに高度な技術を採用。新紙幣に対応すべく自動販売機をどうするのか。現金決済する先々でキャッシュレス化が進むと予想されており、時間貸し駐車場もその対策を急ぐ。
広島でいち早くコインパーキングの運営・管理事業に参入し、全国展開しているアサヒエンタープライゼス(中区橋本町)は、新紙幣への対応費用を試算したところ億単位に上ることが判明。今後を見据え、新たな収益を生まない投資に妥当性はあるのか。少子化の加速や車離れなどの影響を勘案すると、旧態依然としたコインパーキング運営はやがて街中から姿を消していくのではないか。同社取締役の先川紀之さんは、
「新紙幣は、時間貸し駐車場の在り方を問う良い機会を与えてくれた。従来のサービスは運営側の都合に寄っているように思う。利用者の立場に立ったサービスとは何か、みんなで真剣に考えた。そうして精算手続きを必要としない〝0秒精算〟のアイデアが生まれた。そこからストレスフリーのAIパーキングを運営管理するシステムRakuーPを開発し、特許を取得。駐車場の運営会社などから問い合わせが殺到している」
会員登録すると、AI搭載の監視装置が車のナンバーを読み取り、自動でクレジット精算。非会員は装置モニター上のQRコードによってペイペイなどでオンライン決済できる。用地さえあれば従来のロック板や集中精算機などは不要。昨年6月から市場投入し、順調に稼働している。
AI搭載の駐車システムとは異なり、前払い方式でQRコードを看板に掲示するだけの「RakuーP LIGHT」も好調に滑り出す。これを受け、昨年10月に朝日洋光取締役、プロダクト開発などのオーダー・ジャパン(中区)の杉本正彦社長らが参画し、システム開発運営の新会社「RakuーP」を設立。CEOに朝日取締役、先川さんはCOOを兼務。新会社のミッションに「移動が楽しい世界にする」と掲げた。もともと土地活用サービスとして市場拡大した時間貸し駐車場は街中で車のアクセス手段として欠かせない。さらに発想を発展させて街から街へ、都心から地方へと移動を促す新たな機能拠点となる未来へ向けた構想も描く。まずは認知度アップへ、向こう3年内にRakuーP2万台分、同ライト1000カ所で1日当たり10万人の利用を目指す。
5月中には新アプリにも対応。精算に要るQRを読み込む手間が省け、駐車場検索などもできる。利用履歴は利用・運営者双方に価値あるデータとして提供。監視装置のポールは今秋には1200台を製造予定。広告や地域情報などの発信機能を持たせて付加価値を高める。先川さんは、
「ラクピー事業成立の前提となるキャッシュレス精算に限定する方法がよいのか決断に迷ったが、目的地に行くためだけの駐車場から脱し、人が動き集まり、楽しさを生み出す拠点を目指すためには必要と判断した。当社だけが勝ち組になるビジネスモデルではなく同業他社や異業種も巻き込みながら、まちづくりに少しでも貢献したい」
代理店方式で全国展開を目指す。新紙幣から生まれた駐車場のイノベーションがどんな進展を見せるだろうか。