リバイバルでZ世代にも人気が出ている70〜80年代の昭和歌謡を流すバー。アメリカンダイニングバー・ケンビーズ2階を改装し、新店舗として10月5日に開店した。
「もともと山口百恵など70年代アイドルの歌が好きでよく聴いていた。会社員で東京勤務の時、昭和歌謡のレコードをかける居酒屋があり、皆が曲に合わせて振りを付けて一緒に歌ったりして盛り上がる様子に、こんな店が広島にあればとずっと思っていた。今回オーナーから改装の話を聞き、コンセプトを提案して賛同してもらった」
壁には当時を知る世代には懐かしいレコードジャケットを並べ、約4000曲を用意。アナログレコードの温かみのある音でリクエスト曲をかける。自家製クラフトビールやフードなど、1階と同じメニューを提供する。
「昭和歌謡は音楽と共に歌詞も味わい深い。BGMとして雰囲気を楽しんだり、曲を聞いた頃の思い出話をさかなに飲んだり。また、異なる世代の会話のきっかけになればうれしい」
廿日市市永原に事務所を構え、建築資材などを運ぶユニック車に特化し、中国5県をカバーしています。初代社長の父が熱狂的なカープファンで、マツダスタジアム建設の際には会社で寄付に協力。内野スタンドを覆う屋根に取り付けた太陽光パネルの資材の運搬も担わせてもらいました。
実は新井監督は、県立広島工業高校機械科の3年間、クラスメートでした。その当時から体格が良くてオーラがあり、明るい性格でクラスの人気者。練習で常に走っていた印象の厳しい野球部では、実力と人望が買われて4番キャプテンとしてチームを懸命に引っ張っていた。彼が監督に就任した時は同級生として本当にうれしかったですね。
年1回の運送会社の集まりでは、パーティールームで観戦することがひそかな楽しみなのですが、今年はなんと優勝を決められた9月28日の巨人戦で、屈辱の胴上げを目の当たりに。宿敵の胴上げを見るまいと帰る人やブーイングが多いのかと思いきや、阿部監督のスピーチまでしっかりと目に焼き付けるファンが多かったのが驚きでした。
今季は9月の大失速で悔しい結果となりましたが、終盤までCS進出の可能性を残し、私たちファンをドキドキさせ、楽しませてくれました。来季に向けて首脳陣には、今のカープに必要な「真の4番バッター」を育ててほしい。新井さん、今シーズンお疲れさまでした。来年こそは優勝を奪回してほしい。
そんなんあるん、知らんかった、とは言わせない。広島県の総力で地域の魅力を全国へ、世界へ。県産食材や地域に根付く食文化を広め、次代へつなぐプロジェクト「おいしい!広島」が10月2日、キックオフした。広島を元気にする熱い思いを込め、さまざまなイベントを展開する。
生産者の高齢化や担い手不足のほか、気候変動による食卓に届く農水産物の変化などに向き合ってきた県農林水産局が中心となって、昨年のG7サミットを契機にプロジェクトを立ち上げた。
まずは県内14市9町に根付く食の魅力を磨き上げることから始めた。そして生産者や飲食店、ステークホルダーに県民も総出で地域の魅力を発信し消費の輪を広げていく。誇りと自信を持った生産者を増やし、新たな商品やサービスも生み出しながら好循環させていく狙いだ。
生産者の実情を知る同局販売・連携推進課の諫山俊之課長は、
「広島が世界中から注目されるG7開催の前と後、国内外から多くの観光客が訪れる。県産品をアピールする絶好の機会を逃す手はない。初めて広島を訪れる人にも県産の農水産物を手に取ってもらいたい。飲食店を巻き込みながら昨年2月に立ち上げたプロジェクトを起点に広島の食の魅力を売り出す」
食材として食品スーパーなどで買い求めるだけでなく、商工労働局とも連携してプロの料理人の手で新たな〝おいしい〟を生み出しながら、地域それぞれの魅力を地域の人に〝推し〟てもらう。
広島の耕作地は急傾斜地が多く、作業効率はあまり良くない。農林業センサス(2020年)によると耕地面積や販売額などが規定以上の農業経営体は10年前に比べ38%減の2万2290。うち個人の自営農業者も減少をたどり2万人超。65歳以上が83%を占め、平均年齢72.1歳。
耕地面積は20%減の2万8979ヘクタール、しかも規模別で1ヘクタール未満と1〜5ヘクタールの面積が全体の60%以上。23年度の漁業経営体は10年前に比べて23%減の1945。就業者数は33%減の2672人。一方で、カキ類養殖の経営体は8%減の286に対し、養殖面積は平均で34%増の8603平方メートル。総面積は246万平方メートルと全国一を誇る。農業、漁業共に一経営体の規模は次第に大きくなる傾向を見せる。
このプロジェクトは〝おいしい〟が県民の誇りになり、広島のブランドイメージを醸成し高めていく。県内外から多くの人が集まり、交流人口を拡大、地域の経済活性化をもくろむ。キックオフ当日、瀬戸内のさかな、広島の酒、広島和牛など地域色豊かな食材に、飲食店や企業が三者三様に工夫を凝らし、新たな市場を生み出そうと虎視眈々。
〝おいしい〟でつながり、地域に元気をもたらす。湯﨑英彦知事は、その旗振りを県民一人一人が担ってほしいと訴えた。地元では当たり前にあるものが誰かの推しになり伝わり、いつの間にか価値が高まり、みんなが潤う。長年ホテル業界で活躍し、11年に「現代の匠」に認定された全日本司厨士協会中国地方本部県本部の澤村収二会長は、
「収穫してすぐに調理して食べる。これが一番おいしい。家庭菜園を楽しんでいるが農家のプロにはかなわない」
地域の食材が一番。これに調理の技が重なり、地域の応援が欠かせないと言う。おいしい広島ブランド、人を呼び込み国内外へ飛び立て。