広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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  • 掲載ニュース― NEWS ―

    今週の表紙
    10周年、人材育成などに注力 / 田邉 昌彦 氏
    NEWSなひと
    デジハリ引き継ぎ4月開講 企業とクリエーターつなぐ / 久保田商事 久保田 涼子 社長
    古い着物をブランド化 海外市場の開拓へ / 瀬戸内ミライデザイン 野田 夏梨 社長
ニュース一覧
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グルメ&ナイト― GOURMET and NIGHT ―

話題のお店を取材!
油そば周月 中広店 / 佐伯 頼尚 オーナー、松田 愉 オーナー

広島電鉄の鷹野橋電停近くのつけそば店「麺鮮醤油房 周月」2号店で、2023年2月にオープン。濃厚なタレに麺を絡めて食べる「油そば」をメインに提供する。「麺の香りや味わいにこだわりたいと、鷹野橋店内に設けた製麺所で毎日仕込んでいます。主力のちぢれ太麺に加えて、中広店では特殊な切り刃を使って中心部にあえて芯を残した平打ち麺も用意しました。一層食べ応えがあると好評です」 しょうゆダレには熱処理をしていないしぼりたての生揚げしょうゆやホタテ油を配合。チャーシューやメンマなどの具材にもこだわり、いずれも国産品を使う。自家製ラー油で〝味変〟も楽しめるという。「タレのベースを白湯(パイタン)スープに変えるなど差別化しており、鷹野橋店と食べ比べされるファンもいらっしゃいます。細部まで手を抜かないことで、唯一無二の一杯が生まれる。〝今日も麺がうまい〟を合言葉に、最高の味を追求し続けます」

    INFORMATION
  • ◆住所:西区中広町1-3-18
  • ◆座席数:11席
  • ◆営業時間:午前11時半〜午後3時半、午後6〜9時
  • ※発行当時の情報となります。過去の記事につきましては、最新情報を掲載店さまにご確認ください。

スポーツ応援談― SPORTS TALK―

経営者が語るスポーツ「愛」
初ちゃん / 小柳 ハツエ 店長

駅前通りが未舗装の砂利道だった1960年代初頭に料理店を創業。近隣のカープファンが集う場としても親しまれてきました。大将だった夫が13年前に他界してからは一人娘と2人で店を切り盛り。昨年11月からリニューアルのため休業していましたが、今年2月6日に再開しました。一押しは今も昔も「国産和牛のリブロースステーキ」(3000円)で、濃厚なうまみにビールが進みますよ。 プロ野球のシーズン中は店内のテレビでカープ戦を毎試合放映。熱狂的なファンの皆さんが、まるで評論家のように采配に意見を交わしています。熱のこもった談議を聞きながら調理場に立つのはとても楽しく、つい笑ってしまうこともありますね。東広島市出身の元カープ投手で現在は解説者の山内泰幸さんが現役時代から通ってくれています。普段は厳しい常連客も選手が来ると態度が一変。やっぱりみんなカープが好きなんだなと実感します。また最近では現役の大瀬良大地投手や、藤井彰人ヘッドコーチも来店されました。どなたも礼儀正しく、しっかり応援しようという気持ちになります。 2016〜18年の3連覇も店の調理場で観戦。優勝の瞬間は常連客らと乾杯しました。うれしかったですね。昨シーズンは9月に急ブレーキが掛かりましたが、商売でもスポーツでも、何をやってもうまくいかない時期はあるでしょう。今年こそは若手が躍動して優勝してほしい。

コラム― COLUMN ―

                                   
記者が注目する「こぼれ話」
安芸の道

司馬遼太郎「街道をゆく」第21巻にある。広島駅を起点に国道54号を北上し、三次へ至る「安芸の道」は県民になじみ深く、興味をそそられるエピソードも多い。 旅の時期は1979年6月4〜7日。安芸高田市八千代町の上根峠辺りで日本海に流れ込む江の川水系と瀬戸内海へ向かう太田川の分水嶺に気がつく。古代の広島は瀬戸内海より日本海文化圏に入っていたのではないかと考える。 吉田では戦国大名の毛利元就ゆかりの郡山城趾や猿掛城趾を訪れる。元就の「領民撫育」と「一致団結」の方針が後に幕末、長州藩が身分を超えて団結する気風につながったと指摘。岩脇古墳の丘の上から三次盆地を見下ろしながら思いははるか古代へ。三次に点在する古墳群は古代朝鮮から渡来し、出雲に定着したタタラ衆の墓ではないかと想像を巡らす。その探究心はさすがというほかない。 古道120選(公社)日本山岳会が今年で創立120周年を迎える。全国の山岳古道の中から選び、いよいよ「日本の山岳古道120選」をサイト、書籍で公表する運びという。全国33支部を総動員し5年がかり。古い文献や古地図を頼りに調査を重ねた。日本の原風景を回復させ、列島の魅力再発見につながる効果は大きい。 中国地区は智頭街道(志戸坂峠・鎌坂峠)、伯耆大山、石見銀山の道、石見街道(石浦峠・三坂峠・中山峠)、中郡古道、津和野街道、萩往還の七つをエントリー。広島支部の近藤道明副支部長は、「多くの古道は自動車道となり、今はやぶの中へ埋没してしまったところもある。かつて物流の起点となった峠も数多く、海産物と農産物を持ち寄って峠の市で物々交換するなど、にぎわったようです。悲恋の物語も伝わっている」 山岳古道は、はるか歴史をたどる道になったと話す。 歴史の散歩道 JR広島駅北の二葉の里地区(東区)には戦前、花見でにぎわう桜の並木があった。2007年設立のNPO法人「二葉の里に桜並木を復活させる会」は22年夏、15年にわたる活動に幕を閉じた。市の玄関口である新幹線口から二葉山の麓にかけて桜並木を見事に完成させた。今年1月1日発行「二葉の里歴史の散歩道〜桜並木ものがたり」を編集した田辺良平さん(90)はあとがき(抜粋)で、「今やらなければ、いつできる。おれがやらねば、だれがやる。彫刻家の平櫛田中さん百歳の時の言葉です。会を立ち上げる際にも、この言葉を肝に銘じて実行に移してきたのです。おれがやるにしても誰がやるにしても、何事も一人でできるものではなく、事業に共鳴してくださる方がいて物事は成就します。江戸時代初期のように藩主の一声で野っ原の中に自由自在に並木をつくるのとは違って、昨今はビルの谷間に地権者の協力を仰ぎ、縦横に走る道路の邪魔にならないようにとの並木づくりですから、江戸時代の並木には及ばないかもしれませんが、かつての歴史を蘇らせるほどの並木はできたのではないかと思われます」 広島銀行時代に「創業百年史」編さん作業に携わった。それが経済界で話題になり、あちこちから声がかかって何と20社・団体を合計して3千年に及ぶ年史を手掛けたという。いまなお郷土史家の情熱は健在である。今春はどんな花を咲かせるだろうか。

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