広島・岡山を中心に焼肉ぐりぐり家などを展開するフレスカ(岡山)の洋食店。2月に「ビストロEG」から店名を改め、リニューアルオープンした。
「ディナーの集客強化に向け、鉄板でジューシーに焼き上げるミスジ牛ステーキ、甘酸っぱい香りが特徴のバルサミコ酢豚をはじめ、アルコールに合うメニューを充実。営業時間を延長し、客単価の向上にも手応えがある」
グループで精肉卸問屋を営む強みを生かし、希少部位を含む良質な肉をリーズナブルに提供するという。柴漬け入りのポテトサラダ、煮詰めた白ワインでコクを出すアヒージョなど、定番にも一工夫を加える。午前11時半〜午後3時、午後5〜11時に営業。
「幅広いシーンで気軽に利用してもらえるよう、軽いつまみからしっかりとした食事、デザートまでそろえた。積極的な声掛けや食べ方の提案を通じて接客の質を高め、月2000人の来店を目指す。3月開業の『焼肉いしい広島本通り店』ほか近隣グループ店との回遊を促す取り組みにも力を入れる」
広島発祥の「ひろし劇団」が人気だ。ふりかけの三島食品(中区)社員ら有志で2024年に劇団を結成し、その翌年、広島菜を使ったヒット商品「ひろし」にちなみ、名称を冠した。本格的に殺陣師の指導も受け、月2回の練習をこなす。
量販店内に設えられた小ステージなどで芝居を演じ、あっという間に大勢の人だかりに囲まれる。各種ふりかけとコラボしたポテトフライ、パスタ、焼き鳥、豆腐などの販売促進に大役を果たす。むろん本筋は営業活動だが、昨夏はマジックと歌謡ショーとの3部構成で岐阜県の介護施設を慰問。芝居の脚本を書いた同社の末貞操社長(67)は、
「ひろし劇団はふりかけを脇役として、さまざまな調味料使いを提案するメイン食材販売支援プログラムの一つ。当社独自のB面活動の一環でスタートした。社員が新たな自分を発見し、意識改革できるチャンスにもなっている」
同プログラムは25年度の第55回食品産業技術功労賞のマーケティング部門で表彰を受けた。
小売店の店頭に置く〝魔法の什器〟はサラリーマン川柳などからヒントを得たオリジナルのふきだしを添える工夫も凝らす。店員に手間を抑えた商品の補充を促し、客に足を止めてもらう。A面は日常業務。B面は自発的に特技や個性を発揮し、人間力を相乗的に高めていく狙いがある。
もともとはムダを無くし、工場の生産効率を高めるトヨタ生産方式に触発され、当時埼玉の関東工場で副工場長をしていた末貞社長がTQM活動の一環として自社に合う形に変えて導入。見える化を図り、ベクトルを合わせて意識改革につなげ、自主的に行動する習慣を根付かせようとしたことがベースにある。
日常業務はマンネリに陥りやすい。本来の力や隠れた才能が発揮されず、埋もれたままになるリスクがある。視点を変えると見える景色が変わり、新しい感性に刺激されて思考や行動も活気づく。
時には笑いも誘うB面活動によって職場に変化をもたらす。仕事が面白い、楽しいという気持ちを引き出す効果があるという。そうした職場からはユニークな発想やアイデアが飛び出し、新製品開発や新たな営業活動を促す。
25年12月期決算で過去最高の売上高152億円を計上した。好業績と相まってB面活動も一段と精彩を放つ。24年から本格化したメイン食材販売支援プログラムは現在、流通大手など20社以上が導入。看板商品「ゆかり」を調味料に使ってもらう需要を掘り起こす。青果や鮮魚、精肉などの生鮮品や総菜の売り上げを押し上げ、取引先の支持を獲得。キュウリが好きなカッパは販促隊長。営業拠点ごとに創意工夫してマネキンでオリジナルのカッパを手作りし、展示会や店頭で大活躍する。末貞社長も「カッパ捕獲許可証」を持つ。
社風かもしれない。三島豊会長は宴席でペン型容器にゆかりをしのばせ、水割りなどに一振り。これが話題になり売ってほしいという声に応えて商品化。ユニークな遊び心が周囲の興味を招き寄せ、口コミで輪を広げていく。
「良い商品を良い売り方で。創業者の三島哲男から継承する基本理念です。良い原料を良い買い方で求め、良い原料で作った良い商品を良い売り方で提供する。極めてシンプルに本質を捉えている」
本物で勝負する。メーカーとして矜持がある。