広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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スポーツ応援談― SPORTS TALK―

2022年4月7日号
君田トエンティワン / 反田 博美 社長

三次市君田町で道の駅ふぉレスト君田を運営しています。
 子どもの頃からカープが好きで、中学時代は左利きでピッチャーだったことから江夏ファン。しなやかできれいなフォームから内角低めに繰り出すストレートに憧れました。江夏投手といえば、1979年の日本シリーズ最終戦「江夏の21球」ですが、満塁のピンチで衣笠選手に掛けられたといわれる一言に感銘を受けました。古葉監督に交代させられるのではないかと動揺している中で「周囲のことは気にせず、目の前の打者に集中しろ」と言われ、江夏投手は冷静さを取り戻してスクイズ阻止などで9回裏を抑えました。この言葉は、私の現在の仕事観にもつながっています。
 温泉や宿泊、美術館の運営など複数の事業を手掛けますが、一番大切なのは「目の前のお客さまに集中する」こと。特にあいさつの声掛けは「ありがとうございます(ました、ではなく)」と進行形にすることで常に感謝の気持ちを持つよう意識し、「いらっしゃいませ」の後に「お待ちしておりました」などと続けることで、コミュニケーションを図ります。何事も目先の一つ一つに集中することが大切です。
 先日のカープ開幕3連勝も同じで、打者一人一人が目の前の投手に向き合い、着実に次の打者につなぐことを常に意識したと思います。ホームランは菊池選手のソロ1本ながら、3戦合計28得点という大量得点に結びついたのはそれが理由ではないでしょうか。鈴木誠也選手が抜けた穴を打者全員でカバーすることでリーグ優勝、さらにその先の日本一を達成してほしい。

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