広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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スポーツ応援談― SPORTS TALK―

2022年12月1日号
のぞみ会計 / 岩原 靖夫 社長

独立前に勤めた兒玉(こだま)会計の頃から、カープ選手やコーチの経理を見せてもらっている。きっかけは野村謙二郎さん。彼のお父さんが「広島で税金に悩んだら同じ大分出身の兒玉さんに頼るといい」と伝えており、プロ2年のオフに事務所を訪ねて来られた。そこから佐々岡さん、高橋建さんなどに縁がつながった。兒玉先生の好意で独立後も案件を継がせてもらい、今は現役15選手に加え、引退後も続いて世話するコーチも多くいる。巨人に移った丸くんとは今も関係が続いている。
 選手は年齢的に皆、子どものような存在。いろいろな相談に乗り、生活面も支援。コロナ感染で外出禁止になった県外出身選手に大量の食事を持ち込んだことも。陰ながら選手たちを応援できれば。
 多くの選手を見てきて感じることがある。皆から領収書を預かるが、処理をしやすいようにきちんと並べてくる選手よりも、ある意味雑な方がプロとして大成しやすいのだ。社会人としての評価は逆だが、これがプロの世界の厳しさを物語っているのかも。しかし例外もいる。栗林くんだ。礼儀正しく気遣いができ、活躍も著しい。
 経理の観点からもカープは面倒見が良いと思う。例えば若手選手は球団が住民税などを天引きするが、他球団では珍しい。移籍して改めて球団の気遣いを感じる選手もいるようだ。
 佐々岡さんはコロナの影響を受け続け、大歓声を受けられないままだった。本当はもう1年チームを率いてほしかった。顔見知りの新井監督には就任時にメッセージを送った。最初から優勝を追わず、じっくりと育ててほしい。

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