広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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スポーツ応援談― SPORTS TALK―

2022年12月15日号
倉本杓子工場 / 倉本 充明 代表

廿日市市深江に工場を構え、宮島しゃもじや木製料理ベラなどの製造を手掛けています。
 50年以上前の小学5年生時に転校生から誘われたのを機に、サッカーに出会いました。同級生のほとんどが野球に熱中する中、足の速かった私はボールを追っかけ回すのが楽しく、大野中学、廿日市高校で部活に打ち込みました。もちろん当時は国内のプロリーグがなかったので、イングランド・プレミアリーグやドイツ・ブンデスリーガなどを再放送の深夜テレビ番組で見て、世界の名プレーヤーに魅了されていました。
 「広島にサンフレッチェがある」ことは子どもたちにとって大きな影響力があると思います。縁あって20年ほど前から地元小学生チームの指導をしています。華麗なプレーや考え抜かれた戦術など、一流の技術を間近で見られることは何よりもの学び。また、選手としてのステップアップを目指せるジュニア〜ユースの育成環境が県内に整っているのも本当に素晴らしい。これまで3人の教え子がジュニアユースに入りましたが、上の階級に進んだ子はおらず、厳しい世界という現実を身に染みて感じています。
 今季はミヒャエル・スキッベ新体制下でリーグ戦は3位でしたが、トーナメント方式の「天皇杯」で準優勝、「ルヴァンカップ」では優勝し、見事に〝シルバーコレクター〟の汚名を返上。強いサンフレは広島の誇りであり、子どもたちの希望の存在です。諦めず、自分たちの力を信じ、挑み続けることの大切さを教えてくれるサッカー、サンフレッチェが私は大好きです。

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