広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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スポーツ応援談― SPORTS TALK―

2023年6月29日号
NICCO / 日南休 実 会長

安佐南区に本社を構え、店舗清掃や警備などを手掛けている。まずは球団最多の通算213勝のレジェンド、北別府さんのご冥福をお祈りします。まさに「精密機械」の異名にふさわしい見事な投手でした。
 彼の後に続く3人のレジェンドとして、個人的に前田智徳、黒田博樹、新井貴浩さんを挙げたい。まずは前田。イチローが憧れ、落合博満さんが認めるなど、彼の天才的な打撃センスを表すエピソードは数多いが、なんと言っても2000年代前後の低迷期をカープ一筋で支えてくれた大打者。選手晩年、彼が代打で登場すると大歓声が起こるのは、私たちファンの誇りだったから。彼がいたからこそファンを辞めなかったという人は私だけではないでしょう。黒田はメジャー挑戦を先送りし、短い選手生活の貴重な1年をカープファンのためにささげた。そして海の向こうの実績をひっさげカープに復帰し、優勝へと導いてくれた。本当に泣かせる男です。
 新井現監督は底抜けに明るい人間性で、ファンを楽しませてくれる。カープ復帰の際、当時の私設応援団連盟会長がラジオで涙ながらに「彼を暖かく迎えてほしい」とファンに呼び掛けたことがいまだに忘れられない。それくらい人の心をつかむ男だと思う。
 そういった意味で、新井カープに彼以上のスターはいない。各選手にはファンに語り継がれる未来のレジェンドを目指し、後半戦も〝がむしゃら〟に戦ってもらいたい。

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