サッカーを通して発達障害を持つ人を支援する団体で、子ども向け教室などを運営しています。2月にオープンしたエディオンピースウイング広島では聴覚過敏のある人が安心して観戦できるよう、遮音などを施した「センサリールーム」運営にアドバイザーとして関わっています。スタジアムへの常設は全国初です。
安佐中、基町高、九州歯科大でサッカー部に所属し、卒業後も社会人チームに参加。東京での勤務医時代、Jリーグ開幕で地元チームができると聞き、うれしくてチーム名募集に応募。そのままではありませんが三本の矢にちなむ名前を提案し、名付け親の一人になることができて一層愛着が湧きました。帰広して開業後は「サンフレ歯会」というチーム支援団体も作って応援しています。
2010年ごろから参加するシニアチームで元選手が発達障害の子どもに教えたいと話しており、医療コミュニケーションの勉強会で縁があった河野政樹医師に相談。集団スポーツでの療育は脳の働きのアンバランス改善・コミュニケーション能力の向上・集団ルールの理解がポイントで、サッカーなら楽しみながらできそうだと指導法を研究したのが協会設立のきっかけです。発達障害の多くは聴覚過敏や感覚過敏があります。そんな子たちもスタジアムの雰囲気とサンフレのプレーを見て好きになり、やってみたいと思ってほしい。サッカーの力で子どもたちの人生を豊かにしていけたらと考えています。