昨春に父の後を継ぎ、消防設備の点検、通信・セキュリティー機器の工事などを行っている。広島で生まれ育った私にとって、好きな理由を答えるのが難しいほど、カープは身近な存在。子どもの頃は当たり前のようにカープ選手になることを夢見ていた。
大学時代にテレビで見た一戦が印象深い。大ベテラン北別府選手が先発の試合で、前田智徳選手がセンター前フライを後逸して失点。その後のホームランで勝ち越したが「北別府さんに申し訳ない」と涙を流し、ヒーローインタビューを辞退した。ミスと真摯に向き合う様子は侍のようで男気を感じた。
現在は佐々木泰選手に注目。雰囲気や顔つきがどことなく前田選手に似ていて、立ち姿がかっこいい。打席にいるとやってくれそうな気がして期待してしまう。彼や二俣翔一選手ら、若手の台頭が楽しみだ。
新井監督は情に厚い印象。もう少しドライでも良いと思うが、調子が良くない選手にもチャンスを与え、成長のきっかけを与えようとする姿勢は共感できる。近い将来にリーグ優勝、そして日本一になる姿を見せてほしい。
白血病を患っていた私の兄が、当社社員や取引先、保育園の先生、保護者など多くの方の輸血協力で命を取り留めた経験から、父はいつも人に感謝し、人のために動き回っていた。私もそうありたいと、10年ほど前から地域のソフトボールクラブの指導員をしている。いつか生徒の中からカープで活躍する選手が出ればうれしい。