広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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広島経済レポート2026年1月22日号

HEADLINE
その他の記事
決算概況
カキいかだと船の衝突防止システム 広島大や造船会社が開発、今夏まで実証
広島大学、造船のマリンクラフト風の子(呉市倉橋町、阿部洋和社長)などは、カキいかだと船の衝突を防ぐシステムの実証を今夏まで行う。いかだの位置はカキの生育段階ごとに移動するため把握が難しく、特に視界の悪い夜間に事故が多いという。衛星画像をAIで解析して位置を可視化し、いかだに載せた発信機で接近船に警告を発する。事故防止と養殖業者の損害軽減を狙う。
JMS、抗がん暴露対策システムを海外展開へ
医療機器製造販売のJMS(中区加古町、桂龍司社長)はがん患者や医療従事者の安全確保を目的に、抗がん薬の暴露対策用に開発した国産初の閉鎖式薬剤移注システム「ネオシールド」が伸長し、業績を押し上げている。2014年に市場投入以来、現在は売上高20億円規模に成長。海外でも通用する薬剤移注製品として市場開拓を図り、国内外でシェア拡大を目指す方針だ
創建ホーム、県東部〜岡山の強化へ団地開設
創建ホーム(竹原市)は、県東部〜岡山エリアの営業を強める。倉敷市笹沖字西用水外28―2に80区画の大型宅地「プレミアムステージ倉敷笹沖」を昨年12月に分譲開始。昨夏に移転オープンした福山支店(福山市南蔵王町)が販売を担い、5年での完売を目指す。尾道の住宅展示場には旗艦ブランド「GIAZO」(ジアゾ)のモデルハウスを今年5月に開設し、訴求力を高める。
  • ヤマネホールディングス 電気工事会社をM&A
  • 広島県、製造業向け補助金 研究開発支援に最大5千万円
  • 住宅改修のリノベる(東京) 東平塚町にモデルルーム
  • 三和鉄構建設 サンチュ水耕栽培で設備投資 イチゴへの参入やレモン生産拡充も
  • 廿日市市で苺プロジェクト 14農家参加しイベント展開
  • テイケイ西日本 福山の太陽警備と資本提携 中国5県網羅しグループ50億円規模へ
  • 屋内練習場スマートゴルフ 鷹野橋に中国地方初進出
  • 学習塾の広大研 高校受験指導4校オープン 「2026年問題」見据え認知度向上へ
  • 広自センターと広信金 山陽高校に寄贈
  • 25年の県内倒産171件 前年比4年ぶり減も物価高直撃
  • No.1都市開発 社長の母校に寄贈
  • 全日本金持ち学会(コイン通り商店街) 2万人規模の秋夜市が盛況 笑顔・ニッチ、交通、スマートの各部会結成
  • タイマツ(東京) 本通商店街に和包丁店
  • 3月に新生エールエール開業 デパートメントモールを形成
  • TSハマモトとぎおん浄廟 東広島市でペット葬儀を開始
  • 東京のベンチャー 国内初の蓄熱式ボイラー 実用化し竹原に初号機
  • 常石Gのジャパンハイドロ 世界初、ゼロカーボン航行
  • タグ・ホイヤー広島 金座街商店街に移転
  • 長沼商事
  • 日本シーレーク
  • ヤマスイ
  • 関西住建
  • ミリアグループ
  • 大蔵プロセス
  • 西部熱機
  • 太陽オート
  • 中外工業
  • 岩井商会
  • 安芸グリーン企画
  • マルヨ木材
  • 2026年1月22日号をチェック
    • 2026年1月22日号
      ルッソクラブ オリエンタルサロン

      ヒロコシグループで、大人のおしゃれな会話を楽しむ上質の社交場がコンセプトの会員制クラブ。和洋中の食事やピアノバーも人気を博し、ルッソビル全体で「快適」「情緒」「わがまま」「遊び」をキーワードに、ぜいたくな空間を提供する。2022年8月から小ママとして、相川絵奈ママと二人三脚で切り盛りしている。
      「この3年はあっという間でした。春と周年記念の夏に毎年開くイベントを成功させる上でプレッシャーも感じましたが、お客さまや周囲の方々に支えていただき、感謝が尽きません。当店は会員制クラブでありながらアットホームな雰囲気があります。人と人のつながりを大切にして、楽しかった、また来たい、と思ってもらえるよう全員で励みたいと思います」
       ゴルフ好きで県内のゴルフ場は全て回ったほか、旅行や美術館巡りも趣味。グループではクラブ穂に新しいママが、クラブ羝に2人目の小ママが誕生し、薬研堀ビルはカラオケルームが復活。今年もグループ一丸でもてなす。

    • 2026年1月8日号
      スポーツMC / 渡部 裕之

      広島ドラゴンフライズをはじめ、ハンドボール、ラグビー、フットサルといった県内スポーツの試合会場MCや実況を担当しています。ラジオやケーブルテレビなどのスポーツ番組にも長年出演。特にマイナースポーツの振興に注力してきました。
       2017年、DJを務めていたラジオ番組を通じ、創立3年目だったプロロードレースチームのヴィクトワール広島と出会い、三原市で試合を初観戦。コースと観客の近さや、時速50キロで目の前を走り抜ける自転車に圧倒されました。また、1人のエースを勝たせるために各選手が献身的に役割を全うするチームスポーツだということも驚きでした。チームの中山卓士社長に熱心なオファーを頂き、23年からホーム戦の会場MCに就任。初めて放送席で見届けた佐木島ロードレース(同市)では雨天の中、同チームのレオネル・キンテロ選手が数センチ差の接戦を制し、初のホーム優勝をつかみ取りました。記念すべき勝利を声高らかにアナウンスできたことは、忘れられない思い出です。
       ロードレースはファンと選手の距離が近く、移籍した選手にもファンが優しく声をかける文化があります。勝負事ですが、相手があっての試合。対立をあおるより、アウェーのファンを含む全員で最高の応援をつくり上げ、誰もが良い試合を見たと思える会場にしたい。今年3月に開催予定のホーム戦でも気持ちの良い声援で選手を後押しし、広島優勝の一助になれば。

    • 2026年1月22日号
      列島最古の人類が到達

      日本列島最古の人類は廿日市市を選んだという。気持ちが浮き立つような発掘調査結果が発表された。
       中国山地の標高約800メートルに広がる廿日市市吉和の冠遺跡から出土した旧石器時代の石器が放射性炭素年代測定で約4万2300年前のものであると、発掘調査を実施した奈良文化財研究所の国武貞克主任研究員らの研究チームが昨年5月、明らかにした。
       これまで日本列島への到達時期は後期旧石器時代の3万8000年前ごろという説が有力だった。しかし今回の発見で、さらに古く中期旧石器時代にさかのぼり、通説が覆される可能性が出てきた。
       その発掘調査報告会(主催=廿日市市教育委員会)が2月23日、ウッドワンさくらぴあ(同市下平良)である。
      「わたしたちの祖先はいつ日本列島にやって来たのか」と題し、奈良文化財研究所(奈良市)の国武氏が講演。広島大学の藤野次史名誉教授は「旧石器時代のくらし」を、市教育委員会の妹尾周三専門員は「冠遺跡群の発見とその後」について話す。石器の展示もある。入場無料。
       冠高原の遺跡群は数十年前から地元の研究者や県教育委員会などで調査を継続。出土地層の年代測定や分析のために自然科学分野の研究者も参加。石器が集中する深さを確認し、伴出した炭化物を放射性炭素年代測定法で分析したところ、最下層の炭化物の平均値が国内最古となる4万2300年前のものと判明。 
       時代ごとに分け、その年代に見合った通りの出土で、中期旧石器時代に相当するこれら石器の作り方や特徴は同時期の中国大陸や朝鮮半島のものと類似しているという。調査は継続中で、論文発表とその検証結果が待たれる。
       廿日市市は平成の大合併で 旧町村の佐伯、吉和、大野、宮島と一体になった。山間や内陸〜沿岸〜島しょ部それぞれの自然や歴史文化は多様で奥深い。嚴島神社の祭礼の最終日に合わせ室町中期以降、毎月廿日(20 日)に立つ「市」が市名の由来。これよりはるかに歴史をさかのぼり、列島最古の人類がどこから、どうやってこの地にやってきたのかと想像をめぐらす。
       30万年前にアフリカに誕生した新人類ホモ・サピエンス。彼らがユーラシア大陸を経て世界へ拡散していったグレートジャーニーと呼ばれる旅先の一つ、廿日市に列島最古の人類が到達したことが証明されると、世界の注目を浴びることになりそうだ。
       国武氏は2017年から中央アジアの4遺跡を調査後、20、21年には長野県香坂山遺跡を発掘調査し、その後も列島での石刃石器群の成立過程解明に挑む。冠遺跡は研究者や専門家の間で注目されていたが、一般的には存在や価値が認識されていなかった。
       宮島の嚴島神社とその前面の海や背後の弥山原始林を含む森林区域は世界遺産。神社の建造物群は6棟が国宝、14棟などが重要文化財。2万年前の後期旧石器時代、宮島には人が住んだ証があり、下室浜遺跡でナイフ形石器が出土している。市教育委員会は、
      「冠遺跡では発掘体験も行っており、徐々に認知されるようになった。本物を見て歴史に触れて価値を知ってもらうことが大事。中世、嚴島神社の材木は吉和から調達されていた。地元を広く、深く知ることにより、自然に郷土への誇りが生まれてくる」
       列島最古の人類はどんな暮らしをしていたのか。その証に耳を傾けたい。