広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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広島経済レポート2024年4月18日号

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その他の記事
決算概況
小水力発電活用し社会課題解決へ 全国初の産官学民PJが4月スタート
産官学民で小水力発電と社会課題解決に挑む共創プロジェクト「広島CSVラボ」(山口克昌ラボ長=イームル工業社長)が全国で初めて発足し、4月から活動を始めた。中核となる広島県、慶応大学SFC研究所・明電舎・イームル工業の4者が3月25日に連携協力協定を締結。小水力発電の利活用を通じ、経済減衰や生活インフラの老朽化といった地域課題の解決に取り組み、〝広島発〟の中山間地域活性化モデルとして全国への水平展開を目指す。
県内新車登録 23年度は3年ぶり7万台超え
2023年度の県内の新車登録台数(軽自動車や2輪車除く、運輸局の各月速報を本誌集計)は前年度比4.61%増の7万348台となり、3年ぶりに7万台を超えた。コロナ禍によるサプライチェーン停滞や車載用電子部品などに必要な半導体の不足が改善され、国内の各自動車メーカーが増産に動いた。一方で別集計の軽自動車は、シェアトップを続けたダイハツの認証不正による出荷停止を受けて、同5.75%減の4万4729台と2年ぶりに減少した。
デスモが西区山田町に輸入二輪車の大規模店
輸入二輪車販売のデスモ(南区仁保新町、谷口充洋社長)は6月、商業施設ジ・アウトレット広島近くの西区山田町に輸入二輪車やバイクウエアなどを扱う「デスモ・モーターサイクル・オペレーション」を開く。本社、西原店に次ぐ3店目。バイク展示棟や物販棟など三つの建屋を備える中四国最大規模の複合販売店とし、敷地内に試乗コースを設けて初心者向けの講習を行うなど、中四国全域からバイク好きが集う拠点を目指す。
テンパール工業が住宅スマート分電盤を開発
分電盤・遮断器など製造のテンパール工業(南区大州、水津卓也社長)は4月1日、IoTスマートホームアプリ開発などのリンクジャパン(東京)などと共同で、住宅全体の消費電力量が計測できるスマート分電盤を開発・発売した。スマートフォンアプリ上で家中の消費電力量や料金のチェックに加え、家電や住設機器の自動最適制御に対応。タワーマンションや戸建て注文住宅などを手掛ける法人を対象に、全国から受注を目指す。
NFTアート「メタ‒マツダ」でブランド発信
マツダ(毛籠勝弘社長)は4月5日、同社初のデジタルアートコレクション「メタ‒マツダ」を公開し、日本発祥のパブリックブロックチェーン(誰でも参加できる、暗号資産を用いた取引)を展開するアスターネットワーク(シンガポール本社、渡辺創太CEO)のサービス上で販売する。昨年6月に就任した毛籠社長の下、さまざまなシーンで同社の思想や理念を伝える機会を増やしており、昨年秋のジャパンモビリティショーではVR(仮想現実)上で未来の街の走行体験を提供するなど、デジタル領域への進出も加速。今後も同領域の活用の可能性を探る。
  • 好縁会グループが開設 八本松に児童発達支援スクール
  • 新和金属が本社リニューアル 就労移行支援事業所を拡張
  • 広島銀、広島信金、中国銀など 相続手続き共通化を拡大
  • 3月の県内倒産 4カ月連続で件数、負債総額増
  • 広島国際空港に初就航 ベトナム・ハノイへの直行便
  • ひろしまユニコーン10 最優秀賞にマテリアルゲート
  • 紳士服販売の青山商事 CO2排出実質ゼロの電力導入
  • ベバストジャパンが命名権 広大工学部113講義室
  • 廿日市市 人気集める平良丘陵開発 工業用地へ17社進出予定
  • 廿日市市 ハワイ郡と姉妹都市提携
  • 広告会社の星企画が新設 PRコミュニケーション部
  • 広島市 「活力農業者育成」で品目転換補助 葉物からピーマン、キュウリ等へ 販路確保事業も
  • ITコンサルのインターロジック 有望な若手作家の掘り起こしへ 全国でアート作家と企業コラボイベント
  • ひろぎんHDとJWB 外国人労働者支援の共同出資会社
  • 山口FGが持分法適用会社化 東京のドリームインキュベータ
  • 世羅高原農場など せらバーガープロジェクト 参入相次ぎ11店17種類に
  • オタフクソースの看板商品 15年ぶりリニューアル
  • ロイヤルコーポレーション 食品分野強化へ2社と提携
  • フジの24年2月期決算 営業収益、利益共に過去最高
  • 食品卸の広川 キッチンカー事業に参入
  • テラスHDのフードホール 叡啓大学生がメニュー考案
  • 三和鉄構建設(株)
  • 新川センサテクノロジ(株)
  • (株)ヒロテック
  • 三島食品(株)
  • (株)大野石油店
  • 三共ポリエチレン(株)
  • (株)本田春荘商店
  • (株)山下製作所
  • 安田金属(株)
  • 広島ガス北部販売(株)
  • 広島建材(株)
  • (株)ネクストビジョン
  • 常石エンジニアリング(株)
  • アトミックス工業(株)
  • (株)山陽鉄工
  • (株)千代田工務店
  • 広島ガスプロパン工業(株)
  • (株)ワカバユニフォーム
  • ミスズガーデン(株)
  • 四凱ソフトジャパン(株)
  • 総合不動産(株)
  • 行政書士法人アッパーリンク
  • (株)岡田組
  • (有)ネットプロンプト
  • 2024年4月18日号をチェック
    • 2024年4月18日号
      牡蠣と肉と酒 MURO

      平和大通りの緑地帯に面する、カフェ併設の飲食施設「PLACE」内に3月23日にオープンした。生カキ「かきむすめ」、比婆牛のステーキなど県産食材にこだわったメニューを提供。seeds(安佐南区)の小野敏史社長と店を切り盛りする。
      「広島には歴史があり、おいしい食材も多く、ポテンシャルは高い。県外出身だからこそ分かる、広島の魅力を広く伝える役割を担いたいです」
       大阪府出身で日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)に所属し、2010年に引退。以降も食育指導などでスポーツ選手とのつながりを続け、21年にスポーツ関連の仕事で広島に移り住んだ。
      「引退後に飲食店を開きたいと考えていましたが、やはり厳しい業界であきらめかけていました。食材のおいしさを保つ冷凍事業を手掛ける小野さんに出会い道が開けました。効率的なオペレーションを実現し、スポーツ選手のセカンドキャリアのモデルケースになることも、この店の目標です」

    • 2024年4月18日号
      クラウド移行総研 / 寺岡 佳枝 代表

      今年1月、主に個人や中小事業者のクラウドシステム導入を支援する会社を起こしました。大手IT企業で豊富な経験を持つ夫と協力し、コスト削減やセキュリティー向上につながるサービスを提供します。
       Jリーグ発足の頃からサンフレッチェを応援しています。夫の職場が広域公園に近かったことがきっかけで観戦し、気付けばホーム戦だけでなく、神戸や大阪などアウェーにも家族で足を運ぶほどに。息子2人が小さい頃は夏休みに吉田町の練習場へ行き、当時の森保一監督のサインを頂いたのが良い思い出です。現在のチームでは広島出身の野津田・川村両選手を応援。地方クラブが盛り上がるためには彼らの活躍が不可欠だと思います。またベテラン青山選手も、シーズンのここぞという場面で力を発揮してもらいたい。
       最も印象的なシーズンは、初めてJ2で過ごした2003年。終盤に昇格2枠をサンフレ含む3チームが激しく争い、ライバル新潟との直接対決では退場者を出しながらも、なんとか先制点を守り切ってJ1復帰をたぐり寄せました。あの試合で感じたハラハラ感は忘れられません。
       もちろん新スタジアムでも観戦済み。母親の目線でありがたいと感じるのはコンコースの施設の充実です。天候や試合展開によってはぐずってしまう子どもでも、新スタはショップなど多くのコンテンツがあり飽きずに楽しめます。サッカー観戦未経験の人も、きっとはまると思いますよ。

    • 2024年4月18日号
      経営を託す

      自社の強みを伸ばし、不足を補う。どうすればよいのか絶対と言える定石はない。トップは経営環境に応じて最善の手を見極め、決断する。それから先は衆知を結集し、最善を尽くすほかない。
       自動車や航空機業界の機械設計を手掛けるアイワエンジニアリング(東区曙)代表取締役の森口康志さん(58)は3月29日、自動車や半導体業界向けに技術者と製造人員を派遣するキット(神奈川)に全株式を譲渡した。果たして経営はどう変貌するのか、考え抜いた決断だったろう。
       キットは、グループ7社で2024年3月期の売上高230億円を見込み、数年後の上場を目指している。同社グループとして、アイワの生存戦略、企業力を強化する狙いだ。従業員36人はそのまま残る。森口さんは退任。代わってキット経営企画部の澁谷洋部長が代表取締役を兼務。原口秀典取締役社長は続投する。森口さんは、
      「父が1987年に創業し、自動車ボディー組み立て設備などの3Dモデル構想作成や2D設計製図を受託。メーカーと直接取引しているが、特定の1社で売り上げの7割強を占め、リスクを分散させる必要があった。当社は設備設計を得意としている一方、キットグループは製品設計会社を抱えており、技術研さんにつながるほか、営業網を活用しながら取引先を広げられると考えた。経営を託し、ノウハウを取り入れることが将来のためになると判断した」
       20代後半で東京に広島風お好み焼き店を開業し、店舗数や業態を広げてきた経験がある。父親が急逝し、19年からアイワの代表取締役を兼務。しかし機械設計は素人で、番頭格の原口さんを社長にして実務を全て任せた。自身は経営判断や財務労務の管理を担当。技術者集団という強みがあるが職人気質のせいか、当時は寡黙な雰囲気が職場にあった。東京と広島を行き来しながら、飲食店での成功体験を基に、明るい受け答えやあいさつ、元気、顧客目線の大切さを話し、働きやすい環境づくりから始めた。21年には4階建て本社屋を改装。置き菓子があり雑談しやすいスペースやミーティングルーム、フリーアドレス制などを取り入れた。
      「父と膝を交え、経営観などを語り合った。人への思いやりと感謝。互いに通じ合う信念だった。社員の成長に連れて企業価値が上がり、今回のM&Aにも大きな影響を及ぼしたのではないだろうか。経営を離れる寂しさはあるが、会社が成長していく未来を想像すれば、父もきっと喜んでくれると思う」
       広島銀行曙支店の古川恭隆支店長は、
      「事業発展や人材育成について相談を受け、業務提携など複数の方法を提案した。日本M&Aセンターの仲介で1月にトップ面談を開き、その後これほどスムーズに成約した例は珍しい。胸襟を開いて話し、リスペクトし合えたからでしょう。地方からの若年層流出が課題となる中、キラリと光る地元企業を応援し、雇用を生み続けるためのサポートに力を入れていく」
       アイワ代表取締役に就いた澁谷さんは、
      「グループ会社との間で面白い化学反応が起きると期待している。各社が独自性を磨きつつ、ものづくりの上流から下流までカバーできる派遣や請負業務を強化していく」
       ピースを埋めながら、よりしなやかな企業集団へ発展させていく構想を描く。