広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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スポーツ応援談― SPORTS TALK―

広島の経営者、注目のビジネスパーソンの「お気に入りのスポーツ」チームを紹介。

  • 2024年6月6日号
    SEND Hiroshima / 佐々木 亜由美 代表

    袋町公園のそばでアロマキャンドル専門店を運営。ワークショップは年間で計約1万人にご利用いただいています。予約なしで参加できるため、観光客にも人気です。25歳で上京し、長らく地元を離れていましたが、好きなことにチャレンジしたいと2020年に帰広。カープが大好きなことも戻る理由の一つになりました。
     東京時代は神宮や名古屋など、多い時で週1回は球場で観戦。逆に広島ではチケットが人気で取りにくいので頻度が減ってしまっています。その分試合がいつでも見られるよう、店舗にはテレビモニターを設置。ガラス越しに外からも見えるため、経過が気になる方が入店するきっかけになることも。昨年は元カープのターリー投手が外からのぞいていたため、中に入ってもらい一緒に試合観戦。堂林選手が今永投手からホームランを打ったのを見届けると満足げな表情で去って行きました。今年は開幕後にDeNAの度会選手、5月中旬にはカープのシャイナー選手が来店。シャイナー選手がキャンドル作りをしている間に急いでユニホームを買いに行き、無事にサインしてもらいました。福屋とそごうで売り切れだったため、球場まで走ったことを伝えると、なんと開幕戦で使ったバットをプレゼントしてくれ、とても感動しました。早く1軍復帰して活躍してもらいたいですね。

  • 2024年5月30日号
    ウエストヒル / 西岡 伸悟 社長

    西風新都の本社工場で、発電所や化学プラントなどの建設・保全に必要な「熱処理」を専門に手掛けており、6月に設立50周年を迎えます。
     野球少年だったので、カープのジュニア会員になり、友人と旧市民球場に通っていました。当時は1979、80年に連続日本一に輝くなど、赤ヘル旋風の絶頂期。中心だった山本浩二・衣笠両選手の姿が今も強く印象に残っています。私は広島商業高〜広島経済大まで野球を続けたこともあって忙しく、その頃からは球場に足を運ぶ機会が少なくなりました。今はビール片手のテレビ観戦がもっぱらですが、4月21日の広島市信用組合スポンサードゲームは現地観戦。山本明弘理事長の豪快な始球式に感服しました。
     会社でも統括部長として私を支えてくれている妻は、菊池選手の大ファン。守備や走塁はもちろんのこと、あれだけ小柄な体にも関わらず本塁打が打てるのは、私から見てもすごいと感じます。ちなみに妻はプレーだけでなく、先輩でも容赦なくいじるなど、ちゃめっ気のある性格も含めてお気に入りのようです。
     当社は全国の電力会社などと取引があるので出張も多いのですが、社員はカープの遠征に合わせて出張の日程を組んだり、社内のカープ女子が集まってマツダスタジアムに行ったりと、野球観戦をモチベーション向上やコミュニケーション促進につなげているようです。もしパーティー席のチケットが取れれば、全員で楽しみたいですね。

  • 2024年5月23日号
    CWAL / 藤井 正彦 社長

    西区商工センターに本社を構え、飲食店運営や経営コンサル、補助金申請支援サービスを手掛けています。
     呉市出身で、幼い頃からカープが生活の一部。中・高校生になると年間指定席を利用し、いとこと月に数回は旧市民球場に足を運んでいました。当時は万年Bクラスの暗黒期。前田智徳さんや緒方孝市さんらベテランの奮闘で先制しても、中継ぎ陣が踏ん張れずに逆転されるなんてことが日常茶飯事の歯がゆいチーム状況でした。そんな中で勝利した時の喜びはひとしお。この興奮を味わいたくて、のめり込んでいたのかもしれませんね。
     その頃の推しは〝左の代打の神様〟浅井樹さん。得点機で登場し、一打で仕留める姿はどんなスター選手よりもかっこよかった。同級生の間で携帯電話に浅井さんのステッカーを貼っていたのは僕くらいでした。
     社会に出た今も、カープは元気の源です。特に印象深いのは2017年7月7日ヤクルト戦の〝七夕の奇跡〟。5点を追う9回表にベテラン・若手選手がひとつになって最後まで諦めずにつなぎ、新井貴浩さんの3ランホームランで逆転勝利したシーンに胸を打たれました。仕事で行き詰まった時などにユーチューブで映像を見返すことで、自らを奮い立たせています。
     そんな新井監督がチームを率いて2季目。打撃陣が苦しむ中、投手陣の踏ん張りでなんとか上位争いに食い込んでいます。ファンの力で後押しし、新井さんの胴上げを見たいですね。

  • 2024年5月16日号
    シャンプーと小顔 / 岡 なおみ 代表

    美容師として10年以上勤めた経験や知見を生かし、佐伯区皆賀の複合型コミュニティー施設「ミナガルテン」内と中区本川町にサロンを設け、ヘッドスパや小顔矯正を行っています。
     廿日市市出身で、カープには地元の子ども会で観戦に行くなど幼い頃からなじみがあったものの、好印象はありませんでした。実は、我が家でのテレビのチャンネル権は常に父親が握っており、シーズン中はカープ中継が映ってばかりで正直うんざりしていたから。成人した後にとある大ファンの影響を受け、ラジオ中継まで聞くようになるなどいつの間にか私も好きになっていました。
     チケットがなかなか取れない状況だった約5年前のカープ黄金期、なんとか入場券を入手し、当時小学校高学年だった息子と念願のマツダスタジアムデビュー。球場に行くと絶対に選手からサインをもらえると思っていた息子は、野球ボールをしっかり握りしめながら試合終了後もフィールドを見つめ、「まだサインをもらってない」となかなか帰ろうとせず、なだめるのに一苦労したのも良い思い出です。
     今年入会したレディース会員のチケット特典(年間20試合内野自由席入場無料)を利用し、今季も息子や妹などと球場へ足を運ぶ予定です。本業は1人体制なので大忙しですが、今後は一緒に働く仲間を増やしたい。時間ができたら、大好きな新井監督を目当てに、いつか息子と日南キャンプに行くことが目標です。

  • 2024年5月9日号
    シナプルリンク / 末峯 良洋 社長

    2022年5月に設立し、ウェブメディア「まるっと転職」や「メルズジョブ」などを運営しています。転職サイトの比較情報などを掲載するだけでなく、多様な働き方やキャリアのモデル事例を知ってもらおうと、3月に(社)キャリアビジョン協会を設立。インタビュー記事の公開を始めました。
     それもあって、カープ応援の際は球団の人材マネジメント手法が気になります。選手獲得と育成の手法には見習うべきことが多い。9人のスカウトが全国各地で選手の人柄や野球に打ち込む姿勢をじっくりと見て、監督からもよく話を聞く。その結果、アマチュアで活躍した選手ではなく将来性に懸けた指名も多く見られます。例えば12年のドラフト2位で入団し、現在は米国カブスで活躍する鈴木誠也選手は、甲子園出場経験がありません。高校では投手でしたが、カープは打者としての潜在能力を評価したそうです。走り方と立ち姿から素質を見抜いたという逸話もあるとか。驚かされます。また入団後も指導者がやらせる練習だけでなく、各選手の自主性を重んじている点も特徴的ですね。
     新井監督もプロ入り前は無名選手だったものの、持ち前のがむしゃらさで才能を伸ばして活躍した実績があり、周囲が自然と協力したくなる人柄なのでしょう。チーム全体から良い雰囲気を感じます。堂林翔太選手が成績低迷にもめげずに努力を重ねて選手会長を務め、好調な打撃でスタートを切ったのも新井さん効果かもしれません。

  • 2024年4月25日号
    (公財)広島市みどり生きもの協会 広島市植物公園 / 永井 親雄 園長

    サッカースタジアムの開業を祝して2月、「春の特別ラン展」を開催しました。新スタジアムの模型の周りにサンフレッチェカラーの紫色のモカラの切花を配したほか、サンフレッチェ優勝時の横断幕コーナーや、南米・欧州などサッカー大国のランを集めたコーナーも設置。「復興の歴史とサッカー」と題したパネル展示も行いました。サンフレッチェの森﨑浩司アンバサダーを招き、トークショーやサッカー体験イベントも開催。遺伝子組み換え技術を使った青色のコチョウランなど珍しい品種も含め、約500種類、4000鉢、20万輪のランで一足早い春を演出しました。
     愛媛県今治市の大三島出身で、鳥取大学農学部を卒業し、広島市役所入り。市農林振興センターや安佐北区役所農林課などで勤務し、退職後の22年4月から現職。20〜40歳代は瑞穂ハイランドなどでスキーを楽しみ、45歳からゴルフをしており、カープ観戦にも行っています。サンフレッチェでは日本代表だった駒野友一選手が印象深いですね。
     植物公園では毎年タイムリーな特別展を開催。カープ関連では、赤いキンギョソウやサルビアなどで鯉を描いた花絵を展示したこともあります。そのほか、球団とコラボレーションした南米原産の世界最大の水草「オオオニバス」に乗ったカープ坊や、花言葉が「勝利」のナスタチウムをバット代わりに持ったカープ坊やのTシャツなどを売店で販売しています。

  • 2024年4月18日号
    クラウド移行総研 / 寺岡 佳枝 代表

    今年1月、主に個人や中小事業者のクラウドシステム導入を支援する会社を起こしました。大手IT企業で豊富な経験を持つ夫と協力し、コスト削減やセキュリティー向上につながるサービスを提供します。
     Jリーグ発足の頃からサンフレッチェを応援しています。夫の職場が広域公園に近かったことがきっかけで観戦し、気付けばホーム戦だけでなく、神戸や大阪などアウェーにも家族で足を運ぶほどに。息子2人が小さい頃は夏休みに吉田町の練習場へ行き、当時の森保一監督のサインを頂いたのが良い思い出です。現在のチームでは広島出身の野津田・川村両選手を応援。地方クラブが盛り上がるためには彼らの活躍が不可欠だと思います。またベテラン青山選手も、シーズンのここぞという場面で力を発揮してもらいたい。
     最も印象的なシーズンは、初めてJ2で過ごした2003年。終盤に昇格2枠をサンフレ含む3チームが激しく争い、ライバル新潟との直接対決では退場者を出しながらも、なんとか先制点を守り切ってJ1復帰をたぐり寄せました。あの試合で感じたハラハラ感は忘れられません。
     もちろん新スタジアムでも観戦済み。母親の目線でありがたいと感じるのはコンコースの施設の充実です。天候や試合展開によってはぐずってしまう子どもでも、新スタはショップなど多くのコンテンツがあり飽きずに楽しめます。サッカー観戦未経験の人も、きっとはまると思いますよ。

  • 2024年4月11日号
    ReAct / 徳島 明 代表取締役COO

    2021年に創業。広島と東京を拠点に中小企業の経営・ITコンサルティングや補助金・助成金の申請サポートを手掛けており、今後は開発中のSNS上決済サービスの拡販などにも力を入れる方針です。
     広島市出身で、カープ生観戦デビューは6歳でした。一瞬で臨場感と迫力に圧倒され、小学生になると友達同士だけで旧市民球場へ足を運ぶように。野村、前田、緒方らが並ぶ当時の強力打線「ビッグレッドマシン」の中でも、〝これぞ2番打者〟というつなぎに徹した正田選手がお気に入り。球場で見ず知らずのおじさんにかわいがってもらい、カープうどんをごちそうになったことも良い思い出です。
     以来、毎年10試合以上は現地で応援しています。スクワットはせず、投手の配球や試合の流れを読みながら、じっくりと試合を堪能するのが私の観戦スタイル。友人とカープを語るLINEグループがあり、1試合で百回以上のやりとりを交わすことも。シーズン中はカープのことが頭から離れることはなく、子ども時代から続く唯一の趣味と言っても過言ではありません。カープファンが集う居酒屋「RED COUNTRY」(西区横川町)で居合わせたお客さんとのカープ談義も楽しいひとときですね。
     今季、心配された打線も予想以上に良く、上々のスタート。個人的には盗塁のうまい羽月選手の奮起に期待。勝ち負けよりも、積極采配で観客が楽しめる試合を期待したい。

  • 2024年4月4日号
    (社)日本発達支援サッカー協会 / 杉岡 英明 代表理事

    サッカーを通して発達障害を持つ人を支援する団体で、子ども向け教室などを運営しています。2月にオープンしたエディオンピースウイング広島では聴覚過敏のある人が安心して観戦できるよう、遮音などを施した「センサリールーム」運営にアドバイザーとして関わっています。スタジアムへの常設は全国初です。
     安佐中、基町高、九州歯科大でサッカー部に所属し、卒業後も社会人チームに参加。東京での勤務医時代、Jリーグ開幕で地元チームができると聞き、うれしくてチーム名募集に応募。そのままではありませんが三本の矢にちなむ名前を提案し、名付け親の一人になることができて一層愛着が湧きました。帰広して開業後は「サンフレ歯会」というチーム支援団体も作って応援しています。
     2010年ごろから参加するシニアチームで元選手が発達障害の子どもに教えたいと話しており、医療コミュニケーションの勉強会で縁があった河野政樹医師に相談。集団スポーツでの療育は脳の働きのアンバランス改善・コミュニケーション能力の向上・集団ルールの理解がポイントで、サッカーなら楽しみながらできそうだと指導法を研究したのが協会設立のきっかけです。発達障害の多くは聴覚過敏や感覚過敏があります。そんな子たちもスタジアムの雰囲気とサンフレのプレーを見て好きになり、やってみたいと思ってほしい。サッカーの力で子どもたちの人生を豊かにしていけたらと考えています。

  • 2024年3月28日号
    Remon.Lab / 石崎 浩太郎 代表

    2019年から尾道市瀬戸田町の生口島でレモンを生産・販売。商品企画やシェアキッチン運営なども手掛けています。レモンのブランディングに注力し、日本一の産地である「瀬戸田」や「生口島」の地名を多くの人に知ってもらうことが目標です。
     カープ初優勝の翌年の1976年に福山市で生まれました。由来になっているわけではありませんが、山本浩二さんの「浩」の字が名前に入っていることが幼い頃からの自慢。広島の人には「山本浩二の『浩』に太郎」と自己紹介すれば、初対面でも自然とカープの話題になって距離が縮まるので助かっています。
     特に熱を入れて応援していたのは、黒田投手が帰ってきた2015年。メジャー球団から提示された20億円を断って帰ってきてくれたことに〝男気〟を感じました。チケットがなかなか取れず、球場で見ることはかないませんでしたが、テレビ越しでもあの気迫あふれる投球にはしびれました。
     昨季は下馬評を覆して、リーグ2位の好成績を収めました。先発投手が勝ちきれない試合が目立つ中でも、森下投手や森投手など若手の先発機会が増えているのはチームの将来にとって好材料。直近の開幕戦で投げる九里投手や大瀬良投手が30歳を超える中で、次世代のエース育成が急務です。若さ故に好不調の波はあるかもしれませんが、新井監督には我慢して使い続けてもらい、選手たちには期待に応える好投を見せてほしい。

  • 2024年3月21日号
    勝谷 / 早川 秀樹 社長

    大正時代に廿日市市宮島町でもみじまんじゅうの製造・販売で創業。祖父の病がきっかけで一時閉めた店を引き継ぎ、2018年にコッペパン店として再始動しました。人気商品のあん&マーガリンをはじめ、お好み焼きやがんす入りの総菜パンなど30種類近くを販売しています。
     実家は千葉ですが、少年時代から祖父母が住む広島帰省の楽しみの一つであった旧市民球場での野球観戦。その影響で「野球といえばカープ」の印象が自然とつき、巨人ファンだらけの小学校の中、ただ一人カープ帽子をかぶっていたことで当時は変わり者扱いされたことも。結婚後は3人の子どもを授かり、東日本大震災がきっかけで広島へ移住。リトルリーグに所属するカープ好きな末っ子(8歳)のおねだりもあり、今年2月には4泊5日で初の宮崎キャンプへ。天福球場内に入ると、息子はすっかり坂倉選手に夢中でした。彼がきっかけで左打者へ変更するほどの大ファンで、憧れの選手がシートノックなど自身と同じ練習方法に打ち込む様子に始終興奮。坂倉選手のお面をかぶりながら必死に名前を呼び続け、手を振る姿はなんともほほ笑ましかったです。
     そんな息子とは年間20試合ほどマツダスタジアムに足を運んでいます。過去にはたまたま話が弾んだ隣席の男性からチケットをもらったこともあり、カープはさまざまな縁をつないでくれる存在となっています。いつか、全席種の制覇をしてみたい。

  • 2024年3月14日号
    アスカネット / 功野 顕也 専務

    小学生の頃サッカーをしていたこともあり、昔からのサンフレファン。当社がスポンサーをさせていただくようになったことや、勉強会を通じて知り合い仲良くさせていただいている仙田社長が新スタジアム建設などに向け奔走される姿を見ていたことも手伝って、一層熱心に応援するようになった。
     月に1度は家族とホーム戦に、シーズンに1度はアウェーにも出張る。選手一人一人が魅力的だが、中でも広島一筋でチームを引っ張り続ける青山敏弘選手は別格。ファンや練習に対する真面目な姿勢に頭が下がる。末っ子と観戦した一昨年のルヴァン杯決勝での一幕は忘れられない。青山は出場機会には恵まれなかったが、ハーフタイムにピッチで手を上げるようなしぐさでサポーターを鼓舞。この瞬間から会場の空気ががらりと変わった。先制されたものの、見事に逆転し、悲願の初優勝を果たした。
     ユースの成長を追いかけるのも楽しみだ。中でも昨年9月にプロに上がった中島洋太朗選手に注目。サンフレでもプレーした中島浩司さんの次男で、ハートが強く、高校生離れした技術や視野の広さを持っている。次世代を引っ張る存在になると思う。
     新スタジアム元年の今季はスキッベ監督の3年目に入り、チームが成熟。湘南の大橋など良い選手も加入した。前線から動いてボールを取りに行く攻撃的なスタイルを貫いて優勝を実現し、サッカーの面白さをより多くの人に伝えてもらいたい。