広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

特集記事― FEATURE―

2024年2月1日号| 表紙の人
新事業の拡大に注力 26年にグループ売上100億円へ
創建ホーム / 山本 慎 社長

昨年12月25日付で創業者の父・静司氏(現会長)の後を引き継いだ。1987年の設立以来、社長交代は初めてとなる。東広島への本部機能移転に加え、リフォームや家具販売など周辺事業拡大をけん引。少子高齢化などで中長期的に住宅着工棟数が減る中、「創建ブランド」をいかに引き上げていくか。その戦略を聞いた。
ー現在の市況をどう捉えていますか。
 ローコスト住宅メーカーや建て売り事業者の台頭で競争が激化する中、注文住宅ビルダーとしてのブランドイメージを一層強固にしていく。現在放映しているカープ選手を起用したテレビコマーシャルでは、「注文住宅の創建ホーム」という強いメッセージを発信している。オーダーメードで顧客一人一人の思いを形にする。この信条に変わりはない。
 物価や光熱費の高騰などを受け、高気密・高断熱住宅への関心が高まっている。これらのニーズに対応した旗艦ブランド「GIAZO(ジアゾ)」シリーズを展開しているが、これまで以上の性能を備えた高スペック商品も今後は必要になるだろう。商品開発に全社を上げて取り組んでいく。
 少子化や核家族化で注目が集まる平屋にも力を入れる。三原市にモデルハウスを構えるほか、広島支店を置く安佐南区にも近く建築予定だ。広い用地の確保が難しい広島市中心部向けの狭小3階建てなどのラインナップ拡充も進める。

一覧に戻る | HOME