IT人材が2030年に全国で79万人不足するとされる中、実務を想定した学生向けのプログラミング大会や事業開発体験などの取り組みがIT会社に広がっている。仕事の面白さややりがいを感じてもらい、採用につなげる。デジタルに苦手意識を持ちがちな女子学生向けに、職業体験やバスツアーの例もある。
ドリーム・アーツ(中区大手町)は23年から広島大学とプログラミング大会=写真=を共催。不具合が生じたアプリを2日間で高速化するアイデアや技術を競うもので、昨夏は文系を含む29人が参加。石田健亮最高技術責任者は「プロジェクトをやり遂げる達成感を持ってもらえたはず。当社の若手に課題アプリを制作させるなど、プロジェクト管理能力も育てたい」と狙いを説明する。