麺をぱりっとした食感に焼き上げる焼きそばが看板商品。ウスターソースとしょうゆに、うま味のあるいり粉だしを加えた特製ソースで仕上げる。1月に八丁堀内で移転。4月で開業10年に。大分県の焼きそば専門チェーン「想夫恋」で修行した下方智樹店主は、
「九州出身者の来店も多く、ありがたい。ソースに加えるだしは鶏がら、シイタケ、トビウオなどを試し、今の味にたどり着いた。これからも改良を続ける」
昼は焼きそばがメインだが、夜は日本酒好きが集う酒場となる。燗かん酒に合う銘柄を中心に約20種類を常備。定番に日替わりメニューを加えた約50種類のメニューを、中心価格帯350円で提供。無農薬野菜を契約農家からお任せで仕入れ、それに合わせてメニューを組むなど一品料理にも手を抜かない。日本酒が進む料理と〝締め〟の焼きそばを目当てに、政財界に常連客は多い。
「皆さんにおいしいと言ってもらい、楽しんで帰ってもらえることが何よりうれしい」