5月に5周年を迎えた和食居酒屋。和食に敷居の高さを感じる若い人にも気軽に足を運んでほしいと、スポーツ観戦用のスクリーンを備える。県内の和食店やイタリアンで経験を積んだ中原裕治オーナーは、
「カジュアルな店づくりを目指していますが、もちろん料理の手は抜きません。タイのお頭でだしを取ったお吸い物とすしのお通しのほか、A5ランク和牛のあぶり肉ずし、みそを使うアヒージョなどの創作料理が人気。カープやサンフレッチェ戦目当ての方もおり、カープのリーグ3連覇時のお祭り騒ぎは忘れられません」
店内に設けたバーカウンターでは、季節のフルーツのオリジナルカクテルなどを提供。
「理想はドラマ『HERO』に登場するバー。当店を選んでくださる方の要望になんでも〝あるよ〟と応えられるようにしたい。コロナ禍のつらい時期に支えていただいたファンのためにも、料理や接客にいっそう磨きをかけます」
将来は海外での和食店出店を目標に掲げる。
映画やドラマなどのロケーションコーディネートや映像制作補助、販売促進の企画などを手掛けています。
2、3軍の若手選手らが暮らすカープ大野寮で30年以上にわたり料理長を務める宮本悦夫君は、広島工業大学高校時代の同級生です。例えば中村奨成選手もそうでしたが、高校や大学を出たばかりの選手たちは細過ぎて、プロの世界で戦える体は出来上がっていません。料理を作ることで、厳しい練習に耐え、試合で結果を出せるプロの体づくりを支えるのが彼の仕事です。そのためにはバランスが良く、おいしいと喜んで食べてもらえるものでなくてはいけません。まさしく陰で若鯉の成長を支える彼の仕事ぶりには「裏方の美学」のようなものを感じます。
旧市民球場のラストイヤーだった2010年12月。シーズンを終え、球場での最終試合として企画されたOB戦で配られた、球場の砂を入れた小瓶の記念品づくりに携わらせてもらいました。グラウンドから採取した砂を持ち帰り、虫やゴミを省くために全て熱処理を加え、3センチほどの瓶に詰めていきました。相当数があり苦労しましたが、多くの人に喜んでもらえたことが今でも良い思い出です。
緒方前監督のチームづくりには感心していました。若手を積極的に起用し、育成してきた功績は大きい。プロ野球の選手寿命は短く、たとえ成果が出なくてもまずは起用することが大切。これは民間企業でも同じで、年配者は第一線に居座わらずに、経験を生かして育成に力を注ぐ方がいい。カープに学ぶべきものだと思います。