ヒロコシグループで、大人のお洒落な会話を楽しむ上質の社交場がコンセプトの会員制クラブ。同じルッソビル内には和食、中華、洋食、ピアノバーもあり、ビル全体で「快適」「情緒」「わがまま」「遊び」をキーワードに、ぜいたくな空間を提供する。昨年30周年を迎えた。クラブ穂で8年間勤め、2022 年8月に小ママに就任した児玉はるなさんは、
「全てのお客さまに楽しんでいただけるよう、一人一人に丁寧に対応しながら責任感を持って行動したいと思います。コロナ禍で大変な時期にも応援してくださったお客さまや、周りの方たちには本当に感謝しています。人と人としてのつながりを大切にして感謝の気持ちを伝えられるように、そして、楽しかった、また来たいと思ってもらえるよう全員でよい雰囲気をつくっていきたいと思います」
ゴルフを通して交流を深め、料理や着付けも楽しむ。新年はジム通いを増やし、何事にも前向きに挑戦したいという。
原田鋼業(現瀬戸内スチール)の卓球部を経て、2004年に卓球教室を開業。22年に法人化し、今夏にはマリーナホップ内から西区観音町に移転予定です。小学校5年生で卓球を始め、回転を掛けたサーブの習得や、ラリーの回数が増える喜びからどんどんのめり込むように。小学校の県大会での優勝をはじめ、高校では1年生時に団体戦で全国制覇を達成。5番手でゲームオールジュースの接戦となりましたが、常に先手を取るという攻めの姿勢で勝利をつかみました。男子ホープスナショナルチームのコーチも務めており、プロを目指す小中学生から生涯スポーツとして親しみたい一般の方まで、老若男女幅広く指導。ジュニア選手の強化へ、21年12月からスポンサー募集活動を始めました。卓球で試合に勝つためには心・技・体に加え、相手の癖などをいち早く見抜くなどの「知」が必要です。対外試合などで全国を巡るほか、合宿やバーベキュー、送別会などの行事も盛りだくさん。競技を通じて明るく、協調性を持った子どもを育てられたらうれしい。
昨年は3人の日本ランカーが誕生したほか、9月には当スクール卒業生が19歳以下アジアユース選手権のダブルスで優勝。夢は30年までの県内初卓球プロチーム創設です。広島はスポーツ王国でさまざまなスポーツに親しめる反面、卓球は全国的な強豪高校がなく、好選手は県外に出ていってしまう。プロチームを通じて裾野を広げ、広島県の卓球をもっと盛り上げたい。
5月にG7広島サミットがある。世界から注目され、より世界を意識する新年になりそうだ。広島経済界も激動する世界情勢にどう立ち向かうのか、企業経営者の真価を発揮するチャンスである。
獰猛(どうもう)で、他の生き物を傷つけたためノアの方舟から降ろされたユニコーン。一方で人を幸せに導くという伝説もある。額に1本の角を生やしたその生き物になぞらえ、米国や中国で脚光を浴びるユニコーン企業に触発されたのか、日本でも将来のユニコーン企業を発掘しようと躍起だ。
米国のベンチャーキャピタル創業者が2013年ごろからユニコーン企業の造語を使い始めたといわれている。創業10年以内、時価総額10億ドル以上で、未上場のベンチャー企業を指す。投資先として巨額の利益をもたらす可能性に目をつけた。内閣府資料によると22年7月時点でユニコーン企業は世界に約1000社あり、うち米国633社、中国173社、日本は10社以内にとどまり、圧倒的な差である。チャンスと見るや一気呵成(かせい)に殺到し、何が何でも物にしようとする米国、中国に勇猛果敢な起業化精神があるのだろう。失敗を恐れて、起業するより大手に入る安定志向が強い日本の若者気質との差は大きく、さらに投資環境の違いなどから遅れをとっているのであれば、この岩盤をどう突き崩すのか。日本流の得意技を生かしながらひと工夫する、腕の見せどころではなかろうか。
広島県は「ひろしまユニコーン10」プロジェクトを推し進める。向こう10年でユニコーン企業に匹敵する10社を創出する目標だ。昨年11月中旬に伴走型支援を行う「スタートアップアクセラレーション」挑戦者として12社を採択した。ベンチャーキャピタルや先輩起業家による個社ごとの面談や、早期成長を促すための「ファイナンス」「オープンイノベーション」勉強会ほか、投資家や事業会社とのマッチングイベントなどを計画する。
その挑戦者はまだ一般的になじみの薄い、カタカナ社名の会社が多い。事業計画は宿泊施設の予約管理からマーケティングまでの一体的DX、マリーンレジャーなどの情報共有アプリ、予防医学に基づくスイーツ開発、訪問介護と高齢者向けIoT活用ヘルスケア、産業利用に適したゲノム編集とバイオDX、ECなどで訴求する動画作成ツールを一気通貫で提供といったテクノロジー開発や事業化をもくろむ観光、医療、環境分野などに及ぶ。3月に成果発表会を予定。挑戦者にとってワクワクドキドキする年が始まった。折に触れて成長の軌跡を本誌で紹介したい。
こうした動きに先駆け、1989年設立された中国地域ニュービジネス協議会(内海良夫会長)は新たなビジネスチャンスに挑戦する企業の支援活動を続けている。従来とは違った発想、知識、技術などが得られるよう多種多様な異業種企業との出会いの場を提供し、化学反応を呼び起こす仕掛けだ。昨年秋、ニュービジネス大賞30周年記念誌「風」を発刊した。第1回の中村ブレイスから30回のまつえペイントまで受賞事業の現在、新しい事業、座右の銘などを紹介しながら経営のエッセンスをまとめる。その秘訣など次号で紹介したい。