2月1日にオープンした鉄板料理店。焼肉店などで14年間の経験を積んだ店主が独立開業した。昼のハンバーグ食べ放題は男性1500円、女性1300円で、土日は開店直後に全24席が埋まり行列ができるという。
「予想以上の反響で驚くばかり。ライスやスープなどもお代わり自由です。ハンバーグのこだわりは、だしをつなぎに使うことと赤身の多さ。しっかりと肉のうまみを味わえます」
夜は居酒屋メニューが中心で、一押しの「極上厚切り牛タン焼き」や希少部位カイノミのステーキ、コウネのカルパッチョといった肉料理のほか、カキバターなどの海鮮も。酒は流行のハイボールやジンソーダ、赤白ワインなどをそろえる。
「ランチがあまりに好評なためにハンバーグ屋だと思われていますが、夜はお酒を飲みながら楽しく過ごせる店。現在、大型テレビの設置準備を進めており、カープ中継などを流せれば盛り上がる。球場からも徒歩圏内なので、試合後にぜひ寄っていただきたい」
西区・中区で産婦人科、内科、眼科、小児科と、レストランなどを運営しています。3月の米マイアミでのWBC準決勝・決勝戦はカープのユニホームを着てバックネット裏で観戦。皆さまをお騒がせし、ご迷惑をおかけしたこと、大変申し訳なく思います。印象深いのはやはり大谷翔平選手。準決勝の9回裏に二塁打を放ち塁上でベンチを鼓舞する姿、決勝でトラウト選手との世界一のプレーヤー同士の真剣勝負、そして帽子とグラブを投げ捨て歓喜する姿に感銘を受けました。しかし、私の中でのMVPは栗山監督です。選手や裏方を含む全スタッフに対する気配り、リスペクトの徹底でチームが団結したと思いますし、けがで出場できなかった鈴木・栗林両選手のユニホームを仲間が表彰式で掲げたことが、その象徴だと感じています。
少年時代は父に連れられて市民球場へ行き、山本浩二さんの打撃に憧れました。津田投手の直球も忘れ難い。おそらく地元での胴上げは全て現地で見たでしょう。新井監督にも期待していますが、3年計画でチームをつくってほしい。広島でもバックネット裏の年間席を50年保有しており、今年はマイアミで感じたような〝野球を楽しむ〟一年になれば。今回の米国視察の収穫は14年前、第2回大会決勝を共にテレビ観戦した息子との「いつか一緒に」の約束を守れたことの喜びと、チームジャパンから人材育成やチーム運営のあり方を学べたこと。それを今後の会社や病院経営に役立てたい。
どういう理由なのか、広島県が2年連続し、県外への転出が県内への転入を上回る「転出超過」で全国ワースト1になった。
総務省の2022年「住民基本台帳人口移動報告」によると、前年比2048人増の9207人に上り全国で最多。2位は愛知県の7910人。
転出超過の主な要因とされるのが、就学や就業にともなう若年層(20〜24歳)の県外流出。広島は全国的にも進学率が高く、中国5県で突出。行き先は東京や大阪が多い。卒業後もなかなか広島へ戻ってこない。中小企業にとって人材確保は大問題。大企業が地方での採用を強化しており、地元企業の採用環境はさらに厳しさを増す。
何とかならんのか。県は、地元の魅力的な企業を若者に知ってもらう取り組みを本格化させている。県内高校や県内外の大学で、地元経営者らによるオンライン講座、出張講座を始めた。若年層の段階から地元企業をよく知っていると、県外大学へ進学して出身地を離れてもUターン希望が高くなるという調査(独立行政法人労働政策研究・研修機構)もある。高校生・大学の低学年次から県内企業の特長や魅力を伝えていく、その第一歩から踏み出した。
前年度の高校講座は県内30校で実施。県内62社の経営者や現場担当者らが魅力を語り、計6325人の高校生が参加した。授業後のアンケートで約8割が広島での就職を意識したと回答した。
イカ天製造のまるか食品(尾道市)は、福山葦陽高校でオンライン授業。動画を使って企画・製造・営業それぞれの業務内容を説明した。新商品の試食場面や営業担当者の移動中を密着撮影した内容で、20〜30代の社員が現場の臨場感とともに伝えた。仕事で大変なことや、やりがいについての質問が飛び、企画部門では他社商品との差別化に対して「企画会議で突っ込まれて大変」、ノルマが大変というイメージが強い営業部に対して「ノルマというより、スポーツのスコアのように捉えている。いいスコアを出す、勝負に勝つ。そのために準備をする」といった仕事への意識を語り、高校生は働くことへのイメージを膨らませた。
4月から新年度が始まり、県内高校では40校で、80社の出前講座を予定。前年度に比べて大幅に増やす。大学では県内14校、県外10校(オンライン)で県内企業を紹介する講座を開く。
県は「AISAS」(注目=Attention、関心=Interest、検索=Search、行動=Action、共感=Shareの頭文字)の行動モデルに基づいて、県内就職のステップを作成。まずは県内高校生約7万人と、県内大学生5万5000人に学内授業を通じて県内企業を幅広く知る機会を提供し、興味・関心を促す。
オンラインインターンシップガイダンスや、県内企業・大学と連携したインターンシップ、地元企業で働く若手社員との交流会も計画。さらに企業自らの発信力・採用力の向上を図れるよう、自社の魅力の伝え方や発信手法のブラッシュアップも後押し。大学生が自ら地域企業を調べ、就職先として比較検討できるようつなげていく。
大都市へのあこがれが根強くある一方で、近年は地元で自分らしく働き、暮らしたいと思う人も増えてきているという。こつこつ地味だが、1人増えればやがて大きな流れになる。広島でやろうやあ。