広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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  • 掲載ニュース― NEWS ―

    今週の表紙
    巻頭特集 経営危機から反転攻勢 3社のトップに聞く
    NEWSな人
    花きの中四国拠点市場へ 生産者を支え集荷力高める / 花満 竹原 裕 社長
    魅力を短尺動画で発信 採用強化や認知拡大へ / ユニティハウス 猶崎 修平 社長
ニュース一覧
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グルメ&ナイト― GOURMET and NIGHT ―

話題のお店を取材!
生そば処 水車 / 奥芝 祥平 三吉屋食品社長

CAFE風車を運営する三吉屋食品(中区大手町)が手掛けるそば店。
「能美島出身の創業者が戦後に大阪のかつお節問屋に勤め、現地でそば屋を開業。店は大阪万博会場の近くにありました。その後に帰郷し、1965年に喫茶店の風車を開店。約40年前に呉駅ビルに風車と一緒に水車を構え、広島でもそば店を始めました」
 熊本、長崎の削り節3種と北海道利尻昆布で取る一番だしと、白い更科系のそばを使用。大阪での味を受け継いでいる。そば以外にも、水車の特製だしを使った炊き込みご飯や和総菜など手作り料理を提供。最近は、酒2杯と日替わりおばんざい4種類が付いた「晩酌セット」が人気という。
「昼は買い物客や家族連れ、夜は仕事帰りのサラリーマンのほか女性の一人客が多い。だしを使った手作り和食で一日の疲れを癒やしてもらいたいですね。長く勤めてくださっているベテランさんが多いので、接客も料理も、できるだけ人の手を掛けてサービスを提供し続けたい」

    INFORMATION
  • ◆住所:中区基町6-27 アクア広島センター街7階
  • ◆電話:050-5485-3449
  • ◆席数:40席
  • ◆平均予算:昼1000円~、夜1500円〜
  • ◆営業時間:午前10時半〜午後9時
  • ※発行当時の情報となります。過去の記事につきましては、最新情報を掲載店さまにご確認ください。

スポーツ応援談― SPORTS TALK―

経営者が語るスポーツ「愛」
福井範美税理士事務所 / 福井 範美 所長

役所勤めから、2002年に税理士へ転身。いま中区立町に構える事務所ではカープの新井貴浩監督の直筆サイン入りユニホームを飾っています。16年に25年ぶりのリーグ優勝を成し遂げたとき、顧問先のつてで入手。当時、選手だった新井さんは打率3割、19本塁打、101打点をマーク。自身初のMVPに輝くなど、チーム躍進の原動力となりました。
 そこからの3連覇は、広島の街が昭和の黄金期のような盛り上がり。1975年に初優勝した際の、前に進めないほどの雑踏や振る舞い酒などのお祭り騒ぎを思い出しました。
 実は2018年の新井さんの引退時にテレビ局の街頭インタビューを受け、「いつの日か監督としてカープに戻り、優勝に導いてほしい」と答えました。今年、新井カープは低い下馬評を見事に覆しリーグ2位。対話の中で選手を育て、皆がのびのびと力を発揮した結果だと思います。今のリーダー像を具現化しており素晴らしいですね。
 当事務所にはイチローの大リーグ20年記念と大谷翔平選手の初本塁打・初勝利記念のサインボールを飾っていますが、カープからも世界に名だたる二人のような選手が出てくるよう期待しています。もちろん、海を渡る前には日本一を見せてもらいたい。

コラム― COLUMN ―

                                   
記者が注目する「こぼれ話」
トラックが動かない

何とかなると高をくくり、もし間に合わなかったら大ごとである。深刻化する人手不足に加え、働き方改革関連法で猶予期間のあったトラック運送や公共交通、建設、医業などで、来年4月から時間外労働の上限規制が始まる。
 近年はアマゾンなど通販を利用する人が多いためか、物が届かなくなるかもしれないと危機感が広がり、国は物流の2024年問題対策に乗り出した。
 スムーズな配送網を維持するためには、荷主を巻き込んだ業務効率化や適正運賃の交渉、労働環境の改善を通じた運転手の確保などが不可欠となる。国は7月に「トラックGメン」制度を始め、中国運輸局では職員13人を任命。ヒアリングを通じて、適正な取引をさまたげる疑いのある荷主や元請事業者に対して是正を働き掛け、改善計画を定めてもらう。
 現在、4社に恒常的な長時間荷待ちの解消などを求めている。月間約100件をパトロールし、11月22日現在で478カ所を巡った。運送事業者が荷主に対して要望しづらい、運賃適正化の必要性などを伝える。自動車交通部貨物課の田中幸久課長は、
「4回のオンライン説明会に計400人近くが参加し直近は荷主も100人が聴講。既に改善策に着手した先もあり、危機感が浸透してきた」
 トラック運送は労働時間の長さが敬遠され、有効求人倍率が全産業平均の約2倍と慢性的な労働力不足が続く。働きやすい環境を整え、賃上げに踏み切るために収支を改善したいが、燃料高騰で経営環境は厳しい。運賃交渉は同業他社に乗り換えられるリスクを伴い、気をもむ。同局は、中国経済連合会に適正な運賃と取引の協力要請を続けており、4月に中国経済産業局、広島労働局と局長3人の合同で要望を出した。中国運輸局の益田浩局長は、
「燃料高騰に応じた運賃設定を再考してもらいたい。運転手は積み下ろしの前に数時間待たされることが多い。荷主とは運命共同体。物流を弱体化してはいけない」
 荷主の自発的な取り組みを促そうと、19年からホワイト物流推進運動を呼び掛けている。県内では11月22日現在でマツダやイズミなど大手6社をはじめ、運送含む計38社が賛同する。例えばマツダは燃料高騰に応じた割増料金「サーチャージ制度」を導入したほか、効率的な部品積載を推進することで、運送委託先の運転手の無駄な業務の削減につなげた。サプライヤーにも事例を共有し、協力を求めている。
 マツダ系列の広島ロータリー輸送は荷役作業を分離し、運転手が配送に専念できる環境を整えた。GPSを使うクラウド型運行管理システムでリアルタイムに車両の状況を把握し荷待ち時間を削減。22年の1人当たりの年間残業時間は422時間で、19年に比べて107時間減った。同社は、広島労働局の「ベストプラクティス企業」に認定。
 労働局の釜石英雄局長は「モデルケースとして県内企業に情報発信する」と期待を込める。さっそく11月15日に広島運輸支局の鬼村栄支局長と共に、両社とマツダロジスティクスを交えて意見交換した。鬼村支局長は、
「運転手になりたい若者が減り、高年齢化している。トラックがあっても物を運べない状況になりかねない」
 産業や人の暮らしを支える物流改革は待ったなし。手遅れは許されない。

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